ドジっ子探偵、でも頑張ります!

もんすたー

エピソード6(脚本)

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〇住宅街
千頭和 由愛葉「さぁ~やりますかー」
  私たちはまず、家の周りから調査する事にした。
千頭和 由愛葉「猫ちゃんは、どこの窓から逃げたかわかる?」
  と、こころちゃんに聞くと
女の子「ここだよ」
  道路に面している少し高さのある窓を指さした。
  私は、左のポケットから探偵のトレードマーク『虫眼鏡」を取り出し、窓の周りをくまなく探した。
  が、何も見つからなかった。
千頭和 由愛葉「何もありません!」
  佐々ちゃんに、虫眼鏡を向けながら報告すると
佐々木宙「ちゃんと探せ!あほ!」
  頭を叩かれてしまった。
千頭和 由愛葉「アウっ」
  頭を下げると、私の足元に魚のすり身の様なものが落ちていた。
千頭和 由愛葉「なんだこれ?」
  私は、万能虫眼鏡を使い、よく見ると
千頭和 由愛葉「佐々ちゃん!これ猫の餌だよ!」
佐々木宙「なに!?」
  佐々ちゃんは、駆け足で私の方にやってきた。
  そして・・・
佐々木宙「これは確実に誘拐だ」
  と、断言した。

〇住宅街
佐々木宙「まずは、親御さんに連絡しよう。それでこころちゃんを預けて俺たちはそのまま調査だ」
千頭和 由愛葉「分かった!」
  私は大きな返事をして、その後こころちゃんに話しかけた。
千頭和 由愛葉「お母さんか、お父さんの電話番号知ってる?」
女の子「えっとぉ~家の中にメモがあるよ?」
千頭和 由愛葉「それ見せてくれる?」
  こころちゃんはその言葉を聞いた瞬間に、家のドアを勢いよく開け、数秒後にメモを持って戻ってきた。
女の子「はい!」
  と、メモを渡された。
千頭和 由愛葉「ありがとう、こころちゃん」
  私は笑顔で受け取ると
女の子「えへへ」
  と、こころちゃんは照れた。
千頭和 由愛葉「じゃ、電話しよ~っと」
  私がスマホで電話番号を打ち込み始めた瞬間、肩に手を当てられた。

〇住宅街
佐々木宙「俺が電話する。お前はこころちゃんと一緒にいろ」
千頭和 由愛葉「佐々ちゃんが、『こころちゃん』って呼ぶなんて…………………………ぷっ」
佐々木宙「やかましいわ!」
千頭和 由愛葉「ですよね」
  佐々ちゃんは、私のスマホで電話を掛けた。
  その間、私はこころちゃんに聞いてみた。
千頭和 由愛葉「こころちゃん、バイクはどっちに走っていったの?」
女の子「えぇっとぉ~」
  また指を指す。
女の子「多分このカメラに映ってると思うよ?」
  家には防犯カメラがついていた。
千頭和 由愛葉(金持ちじゃないか!どおりで家がデカいわけだよ!)
千頭和 由愛葉「このカメラの映像どこで見れるの?」
女の子「いつもパパは、パソコンで見てるよ?」
  私の手を引っ張って、家の中へ連れていってくれた。
  そして、ノートパソコンを開くと、ちょうどバイクで猫が連れ去られいく瞬間が収められていた。
女の子「たま…………・・・・・・・・・・・・」
  こころちゃんは、涙を流した。
  私は、こころちゃんを抱きしめ、
千頭和 由愛葉「絶対!たまは、私が連れてくる!大丈夫」
女の子「ほんと?」
千頭和 由愛葉「探偵に任せなさい!」
  自分の胸を叩きながら言った。

〇住宅街
  私たちが家の外へ出ると、
佐々木宙「親御さんとは連絡が取れて、説明はできた。もうるぐ帰ってくるそうだ」
  佐々ちゃんが私のスマホを返した。
千頭和 由愛葉「分かった」
  私が返事をすると、
佐々木宙「さぁー、まずは証拠を見つけないとな」
  佐々ちゃんは、すごくやる気を出していた。
  でも、私はもう既に持っているのだ。
千頭和 由愛葉「佐々木様。ほれ」
  先ほどの映像は入っている USBを投げた。
千頭和 由愛葉「この中に誘拐した瞬間の映像が入ってるよ。ナンバープレートもバッチリ!」
  手でグッドを作ると
佐々木宙「お前、ドジな割には仕事できるじゃないか。ありがとう」
  普段じゃ絶対褒められないのに、褒められてしまった。
  私は頬を赤らめて、
千頭和 由愛葉「佐々ちゃんが遅いから、先やっといただけ」
  照れを隠すために少し強がった。
佐々木宙「分かった分かった。ありがと」
  そうして、親御さんにこころちゃんを預けた後、私達は、車に乗り込んだ。

次のエピソード:エピソード7

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