私利私欲のために!

息耐者カール

エピソード2(脚本)

私利私欲のために!

息耐者カール

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〇武術の訓練場
ハラオン「ぐあ!」
  俺はその場に倒れ込んだ。
???「勝負あった! それまで!」
オイネル「基礎体力が根本的に不足してる! もう少しじっくり鍛える必要があるな」
オイネル「今日の訓練はこれで終わりだ! 解散!」

〇城の会議室
???「で?どうでした!」
オイネル「ほっといたらこの国で死ぬことになる そんなことになったら我が国の 責任問題になる」
???「やはり、彼を招いたのは失敗でしたか?」
???「だからといって今更送り返すわけにも行きませんよ! 一応予算を割いたし 仮に送り返すようなことをすれば」
???「余計に資金を要求されるだけか 彼はもう少し留めておいたほうが安上がるか!」
???「オイネル隊長、彼をあなたの導きで戦士に鍛えなさい。 やり方はあなたに任せます」
オイネル「はっ!!」

〇施設の休憩スペース
ハラオン「ぐう、まだ体がヒリヒリする!」
ウィネス「おい、大丈夫か?」
ハラオン「ああ、なんとかな!」
  今は首都の訓練場で体を鍛えてる身だ
  今の俺の実力は
  魔法「基本術」『マジックニードル』
  取得
  戦士技能「剣」『素人』
  肝心の魔物使い技能に至っては
  『少なくとも間違いではないくらい弱い』
  という悲惨な扱い!
ハラオン「俺、ここでやっていけるのかな?」
ウィネス「ああ、その件にしてはこちらに非がある 向こうの「荷物持ち」要因で そこまで強い反応がないはずの君を」
ウィネス「引き渡すことを要求した議員は 失脚予定だが、君はしばらく ここに残留だ」
ハラオン「え?」
ウィネス「違約金を払う羽目になるのがいやらしい」
ウィネス「君はこっちでフリーランスの仕事を与える」
ウィネス「そのための実力のため じっくりと鍛えられるだろう」
  まだまだ俺の仕事は続くか!

〇城の会議室
「失礼します!」
オイネル「おう、入れ」
オイネル「よし、これでパーティを組む3人が揃ったな!」
  話は聞いている
  向こうにいるやつの名は「シュン」
  俺同様ギルドに借りがあると聞く
シュン「はじめまして、シュンといいます」
ハラオン「ああ、はじめまして ハラオンだ! よろしく」
オイネル「本来の部下に有給を与えた上で このオイネル様がお前たちの盾になってやる 必死でついてこい!」
「はい」
オイネル「いい返事だ」
オイネル「最も、まだ二人とも戦いは素人だから 戦いは避ける仕事をするべきだな 配達・護衛・納品辺りか」
オイネル「俺ばかりを頼るな 特にハラオンの魔物使いの技術は 早く身に着けてもらわないと」
オイネル「安心して本来の部下のもとに帰れない!」
オイネル「さて今日の集会はこんなところで解散だ!」

〇殺風景な部屋
ハラオン「ふう、疲れた」
  明日からは街周辺の仕事の旅が始まる。
  行き先は俺が決めるところでいいと言ってくれた
  代わりにシュン君のほうが取り分が多いらしいが
  俺のギルドへの返済方法は
  生産拠点にお金を落とすだけでいい
  下手に贅沢になれると
  返済計画が破綻する。
  さて今日はもう寝よう

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