エピソード5(脚本)
〇車内
ドジっ子と言われた私は、お決まりの事を聞く。
千頭和 由愛葉「それで~、何でドジっ子だと?」
こころちゃんは不思議そうな顔をして
女の子「だって今、あの人の好きなところ全部言ってたし、車に乗る前『ドジっ子』って言われてたじゃん」
千頭和 由愛葉(鋭い小娘め)
女の子「でもあの人カッコいいよね~」
千頭和 由愛葉「でしょでしょ?」
女の子「お嫁さんになりたいくらい」
千頭和 由愛葉「それはだめ!!!!」
私は、つい大きな声を出してしまった。
千頭和 由愛葉「佐々ちゃんは、私の将来のお婿さん候補なんだから!」
その場が一瞬固まった。
そして・・・
女の子「やっぱりドジっ子だね」
こころちゃんは、ニコッとした笑顔で私を見てきた。
千頭和 由愛葉(くそぉ~何がドジっ子だ。)
私は歯を食いしばっていると、ドアが開く音がした。
〇車内
佐々木宙「ジュース買ってきたぞ~」
手にビニール袋を下げながら、車の中に入ってきた。
佐々木宙「こころちゃん、オレンジジュースで良いかった?」
女の子「うん!ありがと。佐々ちゃん!」
佐々木宙「げっ、なんで俺のあだ名を?」
千頭和 由愛葉(そんなの考えればわかるだろうに、私が教えたことぐらい。)
千頭和 由愛葉(頭いいんだからそんくらい分からないと。)
佐々木宙「またお前か?」
千頭和 由愛葉「私が教えた」
佐々木宙「何でだ」
千頭和 由愛葉「えぇ~だって、小さい子に『佐々木さん』とか言われるの嫌じゃないですか?だからあだ名の方が呼びやすいかなと」
千頭和 由愛葉(そうだ。ただの良心的な心だ!気付け!)
佐々木宙「そうゆうことか、ありがとう」
このやり取りを聞きながら、こころちゃんは、プはぁ~とジュースを飲むと
女の子「こうゆう所に惚れたんですね」
こころちゃんから爆弾発言が放たれた。
〇車内
私は一瞬固まった。
けれど、止まっているまもなくこころちゃんの口を手でふさいだ。
千頭和 由愛葉「こころちゃん?そうゆうのは言っちゃダメなんだよ?」
女の子「ふぉろ………………ふぉろふぉろ────」
私たちの行動を見た佐々ちゃんは
佐々木宙「何やってるんだ?」
運転席からこちらを見ていた。
千頭和 由愛葉「なんでもなーい」
一応ごまかしたが、大丈夫だろうか?
バレてないだろうか?
千頭和 由愛葉「さっさ~早く猫ちゃん見つけよう!」
こころちゃんを抱えて私は、車の外へ逃げた。
その光景を見て
佐々木宙「やれやれ」
佐々ちゃんも車を降りた。