カタストロフィ・メモリーズ

Dickinson

2話『メメント・モリ』(脚本)

カタストロフィ・メモリーズ

Dickinson

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〇空

〇駅前広場
  乗り換えには
  気を付けるんだよ
  大丈夫だよ!
  メモにも書いたし!
  向こうでバス降りたら
  お祖母ちゃんに電話するんだよ
  水戸駅行き
  まもなく発車いたします
???「あ、出発しちゃう!」
  パパとママも
  明日にはそっちに行くからね
  ちゃんとお祖母ちゃんの
  言うこと聞くんだよ
???「うん! いってきま~す!!」

〇観光バスの中
???(着くまで2時間くらいって ママが言ってたな)
???(・・・)
???(なんか眠くなってきちゃった・・・)

〇黒背景

〇観光バスの中
  地震です
  地震です
???「えっ!?えっ!?えっ!?」
???「キャァアアアッ!!」

〇霧の中

〇黒

〇黒
  そのあとは──
  覚えていない

〇病室のベッド
  目を覚ますとベッドの上で──
  私の“手足”は──
  無くなっていた

〇研究所の中
???「ふぅ・・・」
???「どうしたヤマザキ」
ヤマザキ「お忙しいところ 申し訳ありません・・・」
ヤマザキ「例の方、 またどこかに脱走しています」
ヤマザキ「・・・どうしましょう?」
???「はぁ・・・」
???「もう放っておけ」
???「どうせ日が暮れれば 寝床に戻ってくるだろう」
ヤマザキ「なんだか 実家の飼い猫を思い出しますよ」
ヤマザキ「昨日なんか セキュリティロックの エントランスから閉め出されてましたよ」
???「最悪どこかで“充電切れ”したら その時はその時だ」
???「こちらとしては データが欲しいだけなんだ ”アイツ”の事情など知らん」
???「首のナイト用カメラに GPSチップは内蔵している」
???「夜までに帰って来なかったら また報告しろ」
ヤマザキ「ははは、 ホントに飼い猫ですね」
???「笑い事ではないんだよ・・・」
???「探すのはいいから “訴状”の準備をしておけ」
ヤマザキ「・・・本当に作るんですか?」
???「当然だろう 絶対に許さないからな」
???「はぁ・・・ どいつもこいつも・・・」
  クレアせんせ~・・・
クレア「──ハナちゃんか」
クレア「どうしたんだい?」
波那「今日は歩く練習・・・しない?」
波那「ゴン太、会いたい・・・」
クレア「もう昼か・・・」
クレア「すまんな」
クレア「ちょっと仕事が 立て込んでしまっていてね」
波那「えぇ~・・・」
クレア(体が1つじゃ足らんな ヤマザキに代役を頼むか?)
クレア(あぁ・・・さっき指示したばかりか)
クレア「そうだ」
ヤマザキ「どうしました?」
クレア「“アイツ” 今どこにいるか GPSを見てくれないか」
クレア「ハナちゃん」
クレア「“猫”は好きかい?」

〇空

〇高い屋上
  マサヒト・・・
真仁「どうした、ミーコ」
  ユウキ、探しに行かないニャ?
真仁「・・・」
真仁「“行かない”んじゃないよ」
真仁「“行けない”んだ」
  バッテリーなんて充電すればいいニャ
  ニャッて行って
  ニャッて帰るニャア!
真仁「・・・そうかミーコ お前──」
真仁「情報として知識はあっても 距離の感覚がないんだな」
真仁「すぐに行って帰って来れる 距離じゃないんだよ・・・」
真仁「”茨城”からは」
  イクス・パナケイア
   生体工学研究所
  茨城県つくば市に
  日本支部を構える──
  介助スーツの
  開発を担う研究機関だ
  撃たれたあと・・・
  目が覚めると
  ここへ運ばれていた
  ──俺は
  ここから
  この”試作品”を借りている
  『想像してみてくれないか──』

〇近未来の手術室
クレア「10年だぞ?」
クレア「開発が始まってから・・・」
クレア「ようやく実用化まで 漕ぎ着けるのに”10年”だ」
真仁「すいません・・・クレアさん」
クレア「クレア・ハートマン”工学博士”だ 友達じゃないんだ、バカ者」
クレア「まったく・・・」
クレア「開いた口が塞がらないとは まさに”今”だよ」
クレア「広島での”被験者募集”で・・・」
クレア「いきなり『人体実験だ!』などと 騒ぎ出してバックレたかと思えば・・・」
クレア「その1週間後に電話してきて・・・」
クレア「”冷凍ミーコ”を抱えて 『猫はA.I.にできないか』 などと言い出し・・・」
クレア「こちらとしても メリットはありそうだから 半年かけて試してみれば──」
クレア「2週間後には血まみれで 胸にドでかいトンネルこさえて 『死んじゃいました』?」
クレア「それに・・・ 試験データを取る約束は ”1週間”だったよなぁ?」
「・・・・・・・・・・・・」
クレア「殺してやろうか?」
真仁「・・・ま、間に合ってます」
真仁「痛ッ!」
クレア「神経は機能しているようだな・・・!」
真仁「い、いきなり 『死んでる』って言われても・・・」
真仁「こうやって喋ってるじゃないですか? 心臓だって──」
真仁「動いてる」
クレア「脈を確認してみろ 手首でいい」
真仁「えっ・・・」
真仁「──ない」
真仁「心臓は動いてるのに 脈がない・・・」
クレア「血液がほぼ残っていないからだ」
クレア「君の死因は失血によるものだからな」
クレア「ほら、見てみろ」
  ・・・体温計?
真仁「16度!?」
クレア「代謝が止まっているからだ 今の君はカロリーでは動いていない」
クレア「ミーコからの電気信号で 脳を含めた臓器や筋肉を ”動かされている”だけだ」
真仁「えっ!? き、起動してないのに!!」
ミーコ「ニャア・・・」
ミーコ「ミーコがんばったニャ・・・」
ミーコ「褒めて欲しいニャ・・・」
真仁「い、一体どうして」
クレア「わからん」
真仁「わからんって・・・」
クレア「我々の想定を遥かに超えた現象だ」
クレア「胸の“穴”は人工細胞で 塞いだものの・・・」
クレア「スーツを脱がそうとしたら──」
クレア「全臓器が停止しかけて ミーコがニャーニャー大騒ぎだ」
クレア「どうやら・・・」
クレア「君の意識と ミーコのA.I.プログラムが 一体化しているらしい」
クレア「仮説でしかないのだが・・・」
クレア「言わずもがな 転換(コンバート)された 生体A.I.は“学習型”プログラムだ」
クレア「ミーコは 君の電気信号パターンを ずっと解析していて──」
クレア「死の間際に 自身のA.I.プログラムへ 情報を合成したのかも知れん」
真仁「つ、つまりは・・・?」
クレア「・・・簡単に言うとな」
クレア「スーツと君の身体を丸ごと A.I.で制御しているんだ」
クレア「再現(マネ)しているのさ ”マサヒト”をな」
クレア「よほど・・・」
クレア「死なせたくなかったんだろう」
真仁「ミーコ・・・」
クレア「今のところ 他の被験者──」
クレア「チンパンジーの“ジョージ”で 同様の症状は報告されていない」
クレア「”猫”だからなのか・・・ それとも”ミーコ”が特別なのか・・・」
クレア「君の脳に 自発的な”血流”がない以上 A.I.ごと脳波を調べていくしかない」
クレア「やってくれるよ・・・まったく 何をどう調べたものか・・・」
真仁「ほ、本当に申し訳ありません・・・」
ミーコ「・・・・・・」
  マサヒトが
  
  すごい
  
  おこられています
真仁「お前──そっちでも話せんの!?」
クレア「真面目に聞け!!」
クレア「どうせもう 死んでいるんだ・・・!!」
クレア「このまま君の脳に 電極を突き刺してもいいんだぞ!?」
真仁「か、勘弁してください・・・ ごめんなさい・・・」
クレア「ミーコの”本体”も 脳機能はまだ生きているからな・・・! 解剖して調べてやろうか・・・!?」
ミーコ「ニャァ────ッ!!!!」
  こいつヤベー女だニャ
真仁「痛ッ────!!!!」
真仁「ちが、今のはミーコが!!!!」
クレア「どうやら本音を隠す 練習が必要なようだな・・・!!!!」
クレア「はぁ・・・」
クレア「一番の問題点はな・・・」
クレア「この状態から スーツが一瞬でも 電力を失った場合──」
クレア「君の脳が 正常に再起動を出来るのか・・・」
クレア「まったく分からない、ということだ」
クレア「最悪、ミーコが 二度と君の脳にアクセス出来なくなる 可能性も大いに考えられる」
クレア「確証が持てない以上 どうにも出来んのだよ」
クレア「・・・なんにせよ」
クレア「バッテリーにも寿命はある パーツの劣化も含めて“試作品”だ」
クレア「スマホ程度と同じに思うなよ 今の君は言うなれば・・・」
クレア「“ロスタイム”だ」
クレア「遅かれ早かれ・・・だろう」
真仁「そんな・・・」
クレア「即死じゃないだけ良かったな 頭が吹っ飛んでいたら 不可能だったろう」
ミーコ「ニャア・・・」
クレア「君──もしかして」
クレア「何か“教えた”んじゃないか? ミーコに」
クレア「生物をA.I.化するような知識を」
真仁「えぇ・・・と」
真仁「・・・・・・」
真仁「全然覚えてないです」
クレア「・・・聞いてみただけだよ」
クレア「可能性として高いのは──」
クレア「婚約者の方か」
クレア「何者なんだ? 君の婚約者は・・・?」
真仁「な、何者だと言われても・・・」
真仁「普通のプログラマー? エンジニア?ですよ」
真仁「仕事といっても 俺は詳しく分からないので・・・」
真仁「出社も自由だったみたいですし・・・」
真仁「いつも昼過ぎに起きて 夕暮れ時に出かけたり」
真仁「深夜まで作業してたかと思えば 俺が寝てる間に出かけてたり──」
クレア「それを”普通”とは言わん」
クレア「日光を浴びると死ぬのか? その女は・・・」
クレア「よく結婚などする気になるな」
真仁「プ、プログラマーって 大体みんなそうなんじゃ・・・」
クレア「・・・頭がおかしくなりそうだよ」
クレア「君と話していると異常に疲れる」
ミーコ「マサヒトは ユウキが好きすぎるんだニャ」
真仁「べ、別にいいだろ!? 婚約者なんだから!!」
クレア「情報が少な過ぎるな・・・」
クレア「君が”殺された”理由もな」
クレア「とにかく・・・ しばらくは 脳波を調べていくしかない」

〇高い屋上
  『──大人しくしていろ』
真仁「ヘリだと茨城まで あっという間だっただろ」
  研究所で所有している
  ヘリで救助されたらしい
真仁「クレアさんもヘリで来たって」
真仁「『広島から呼ばれたんだ!』って すっごい怒られたじゃないか・・・」
  クレアさんが言うには──
  スーツ着用者の
  健康状態は
  遠隔で常にチェックされている
  そこで突然
  “被験者”が死亡した──
  スーツ開発そのものが
  存続の危機だったそうだ
  ”救助”というよりは
  ”証拠隠滅”を図ったのが
  実情だろうと・・・
真仁「まだ関東全域で復旧工事してるから 道路はあちこち通れないんだよ」
  またヘリで飛ぶニャ
  クレアにお願いするニャ
真仁「そんなこと言ったら もうトドメさされるって・・・」
真仁「『優希探したいからヘリ貸して』」
真仁「相手が総理大臣でも怒るよ 災害支援ならまだしも・・・」
  じゃあ一緒に歩いてくニャ
  充電しながら行けば
  そのうち着くニャ
  大丈夫ニャ
真仁「あのなぁ・・・!」
真仁「“確実”に充電できなきゃ」
真仁「終わりなんだぞ!?」
真仁「東京は被災地なんだ!」
真仁「まだみんなギリギリの生活をしてる! 電気もどこまで復旧してるのか・・・」
真仁「この前みたいに 『バッテリー切れたらスーツ重いなぁ』」
真仁「じゃ済まないんだよ!! 絶対に充電できなきゃダメなんだよ!!」
  じゃあ
  ココのソーラーパネル貰ってくニャ!!
  クレアに繋げてもらうニャ!!
真仁「こ、こんなもん担いでなんか──」
  やろうと思えば出来るニャ!
  マサヒト──
  出来ない出来ない出来ない出来ない・・・
  ユウキ探したくないみたいニャ!!
真仁「そんな訳ないだろっ!!!!」
真仁「お前に何が分かるんだよ!! 『もう死んでます』って言われた人間の 気持ちなんか分かんないだろうが!!!!」
真仁「・・・」
真仁「・・・」
真仁「・・・ミーコ?」
真仁「・・・」
真仁「・・・ごめん」
真仁「怒鳴って」
  ミーコ・・・
  助けたの・・・
  迷惑だったニャ・・・?
真仁「そんなこと・・・」
真仁「ないよ」
真仁「ごめん」
真仁「俺さ」
真仁「・・・・・・」
真仁「死ぬと思ってなかった」
  撃たれるなんて
  わかるはずないニャ
真仁「ううん」
真仁「違うんだ」
真仁「今までさ──」
真仁「自分が“死ぬ”と思って ”生きて”なかった」
真仁「・・・」
真仁「普通に優希と結婚して」
真仁「そのうち子供とか産まれて」
真仁「家庭を築いて」
真仁「たまに喧嘩とかしちゃったり・・・」
真仁「『出てけ!』って俺が言われてさ」
真仁「絶対、優希が悪いのにさ でもなんでか 俺が謝らなきゃって思ってさ」
真仁「普通に仲直りして──」
真仁「・・・」
真仁「当たり前に・・・」
真仁「・・・あ、当たり前に・・・」
真仁「幸せになれると思ってた」
真仁「・・・」
真仁「死にたく・・・なかった・・・」
真仁「・・・」
真仁「・・・優希に、」
真仁「優希になんて言えばいいか 分からないんだ」
真仁「俺が死んだって言ったら・・・ 怒るかな・・・」
  怒るニャ
  きっと、泣きながら怒るニャ
  『私のご飯どうすんの!?』って
真仁「あはは」
真仁「会いたいな・・・」
真仁「会いたいよ・・・ なぁ、ミーコ・・・」
真仁「会いたい・・・」
  ホログラムを投影します
ミーコ「バッテリー・・・なくなるニャ」
真仁「ごめん ごめんな・・・ミーコ」
真仁「ありがとう 助けてくれて」
ミーコ「当たり前ニャ」
ミーコ「独りぼっちにしないニャ」
真仁「うん」
真仁「ありが──」
クレア「なぜ屋上なんだっ!?」
クレア「そのGPSでは”場所”しか分からんのだぞ!?」
クレア「電力制限でエレベーターが 動かんというのに・・・」
クレア「はぁ・・・はぁ・・・」
「プッ・・・」
クレア「どれだけ階段を昇ったと──」
「あはははは!」
クレア「な、なにを──」

〇黒
  笑っとるんだ~~っ!!!!

〇霧の中

〇荒廃したセンター街
アレックス「・・・」
アレックス「おい、スナイダー」
アレックス「なんでお前は“宝探し”なのに」
アレックス「オレが“ゴミ拾い”なんだ」
  ──俺は
  “落ちた場所”までは確認していない
アレックス「パソコンを回収してこいと 言われたから優先したんだ」
アレックス「それなのに 報告した途端──」
アレックス「『なんでスーツを回収してこないんだ!』」
アレックス「だと・・・!? ふざけやがって・・・」
アレックス「マッドサイエンティストめ・・・!!」

〇荒廃したショッピングモール
  朗報だ
  “対象”を発見した
  状態は良好だ
  電力が生きていたのが奇跡だな
アレックス「生体サンプルが 残っててなによりだぜ」
アレックス「そんなに特別な学校なのか? “トーダイ”ってのは」
  そうだな・・・
  日本のハーバードみたいなものだ
アレックス「そのハーバードをよく知らねぇよ」
アレックス「そもそも学校なんて行ってねぇんだ」
アレックス「俺の“教師”はインターネットだ」
  少なくとも──
  日本の全大学の中で
  “ジョージ・ファイル”の
  研究をしていたのは、この東京大学だけだ
アレックス「へぇ・・・」
アレックス「そりゃ”ワケあり”な学校だな」
アレックス「ワケありな学校に・・・ ワケありな会社に・・・」
アレックス「アメリカより自由が過ぎるぜ 日本って国はよ」
  まさかあんな会社に
  “管理者”がいるとはな
  事業は手広くやっていたようだが──
  表向きは完全に
  素人小説の投稿サイトだ
  よく見つけたな、アレックス
  なにかの“勘”か?
アレックス「・・・」
アレックス「・・・スナイダー」
アレックス「いいか」
アレックス「誰にでも “ブラック・ボックス”ってのは あるもんなんだぜ?」
  “パンドラ・ボックス”の間違いだろう
アレックス「うるせぇ」
  くれぐれも、
  デジタルタトゥーには執着するなよ
  “第2のジョージ”には・・・
  なりたくないだろう?
アレックス「ふん、そいつは願ったりだね」
アレックス「くそっ──」
アレックス「半年も経つのに まだ瓦礫の山かよ」
  首相含め
  大半の役人が
  ミートローフだからな
  生き残ったのは
  ピクニックしていた
  ジャンクだけだ
アレックス「なぁ、知ってるか?」
アレックス「日本のプレジデントは “マリオ”だったことがあるんだぜ?」
  いつの時代の話だ
アレックス「プレジデントがマリオで、 ジャパンアーミーはジェダイのナイトで」
アレックス「ディズニーと ユニバーサル・スタジオには アメリカ直通のワープホールがあんだよ」
アレックス「日本ってのはな フィクションが現実になる国なんだ」
  ・・・ソフィアが言っていたのか?
アレックス「・・・・・・」
アレックス「憧れだった」
アレックス「いつか2人で トーキョーへ移住するのが」
アレックス「俺はな」
アレックス「感謝してんだ ”カタストロフ”に・・・」
アレックス「まるで俺に代わって 八つ当たりしてくれたみたいでよ」
アレックス「思い切り ぶっ壊してくれた」
アレックス「最高にクールだぜ」
  まだこれからだ
  ようやく“材料”が集まりだした
  これからさ
  たった今
  アイリーンからも報告がきた
アレックス「アイツは うるせぇから苦手だ」
  報告──というより要請だな
  『聞いてネェーぞ!』
  『ゴン太、バケモンじゃネェーか!』
  『誰かヨコせ!マザーファッカーどもが!!』
アレックス「絶対嫌だね、お前行けよ」
  仕方ない──
  レオナルドを行かせるか
アレックス「おい、スナイダー」
  いや実は俺もアイツはあまり──
アレックス「ちげぇ、聞け」
アレックス「お前さ 高層ビルからよ・・・」
アレックス「“猫”、落としたことあるか?」
  経験があるのは“人”だけだ
アレックス「だよな・・・」

〇荒廃した街
アレックス「・・・」
アレックス「面倒臭ぇことになるぞ」
  それは・・・勘か?

〇黒
「・・・」
「・・・さぁな」

コメント

  • 続きがとっても気になります!
    執筆頑張って下さい!

  • 映画のようなリアリティにしびれました! 全体の構想が想像つかないほどの広がりのある大きな話ですね。 本当に映画のようです。 憧れますね、 勉強になります🙇

  • 凄いです・・・・・・セリフの言い回しなども全てカッコよくて、引き込まれます・・・通話相手とのやり取りの中で色々な情報が出てくるのに、それが何に繋がって行くのだろう?と気になって仕方がありません・・・・・!!

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