化ケ城‐BAKEJIRO‐

ヤミヲミルメ

エピソード13 追求Ⅰ(脚本)

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〇屋敷の書斎
ロワン「千年前の戦いのこと 僕は途中までしか知らないんだけど」
ロワン「英雄アルミュールは 闇の王を殺したんだよね?」
ロワン「で、本来ならすぐに 次の闇の王が生まれるはずなのに 千年経っても生まれていない、と」
ロワン「これであってる?」
ダークドヴェルグ「お、おウ」
ロワン「アルミュールががんばったんだね」
ロワン「この時代のダークドヴェルグは いったい何を企んでいるんだ?」
ロワン「千年前の戦いで 人間もダークドヴェルグも 大きく数を減らして」
ロワン「その後、人間は増えたみたいだけど ダークドヴェルグの数は もとには戻らない」
ロワン「もしかして・・・」
ロワン「闇の王を復活させて かつての繁栄を取り戻したいとか?」
ダークドヴェルグ「ギャヒャヒャヒャヒャ!」
ダークドヴェルグ「バカ言うんじゃねーヨ! オイラたちは今の生活に 満足しているんダ!」
ダークドヴェルグ「ニンゲンが力を合わせて オイラたちワルモノと 戦っていた時代と違って」
ダークドヴェルグ「今はオイラたちがわざわざ 悪さをしなくても」
ダークドヴェルグ「ニンゲン同士で勝手に 傷つけあってくれるから 働かなくても食い物に困らないからナ」
ダークドヴェルグ「もしも闇の王が復活して 仲間の数が昔に戻ったら」
ダークドヴェルグ「食べ物が足りなくなって 働かなけりゃあならなくなル」
ダークドヴェルグ「オイラたち今さらそんなの ゴメンだゼ!」
ロワン「それじゃミューリアのお城を動かして 城下町の人たちを苦しめたのは 君たちじゃないのか?」
ダークドヴェルグ「知らネー! でもウワサは聞いてるゼ!」
ダークドヴェルグ「ニュイだ! ニュイのやつの仕業ダ!」
ダークドヴェルグ「なあ、ロワンさんヨォ アンタもなかなか 得体のしれないお人だが」
ダークドヴェルグ「ニュイはマジモンの化ケ物だゼ! 化ケ物のオイラが言うんだから 間違いねエヨ!」
ダークドヴェルグ「オイラはニュイがこの世に生まれる ずーっと前の」
ダークドヴェルグ「町長の遠いご先祖の時代から ロワニアの町に住み着いてるガ 人の目につくような悪さはしていねエ」
ダークドヴェルグ「町のヤツらも言ってたロ? おかしなことが起き出したのは ニュイが現れてからだっテ!」
ダークドヴェルグ「だかラ・・・」
  床に穴が開いた
  下は湖
  鳥かごは床の端に
  危ういバランスで引っかかっており
  ニュイが少しでも動くか
  時間の経過で床の穴が広がれば
  ニュイは鳥かごごと湖に沈むだろう
ダークドヴェルグ「こいつはニンゲンにとって敵ダ!! だからナ、ロワン・・・!」
ダークドヴェルグ「こいつは、オイラみたいな ダークドヴェルグの手じゃなくテ オマエらニンゲンの手で殺すべきダ!!」

次のエピソード:エピソード14 追求Ⅱ

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