化ケ城‐BAKEJIRO‐

ヤミヲミルメ

エピソード12 探索Ⅱ(脚本)

化ケ城‐BAKEJIRO‐

ヤミヲミルメ

今すぐ読む

化ケ城‐BAKEJIRO‐
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇おしゃれな廊下
ジャン?「ダークドヴェルグは恐ろしい ロワン様は町のかたがたの話を お聞きになりましたかな?」
ロワン「看板が空を飛んでいるのを見た人が 驚いて転んで怪我をしたとか」
ジャン?「そんなかわいい話ばかりでは ございませぬぞ!」
ジャン?「ワタクシは ダークドヴェルグのせいで・・・」
ロワン(いきなり服を脱ぎ出した!)

〇赤(ディープ)

〇おしゃれな廊下
ロワン(大きな傷跡だ)
ロワン(普通は死ぬな)
ロワン「ダークドヴェルグの爪や牙で そんな傷になるかな?」
ジャン?「呪い・・・なのでしょうな」
ロワン「何の?」
ジャン?「はい?」
ロワン「何の呪い?」
ジャン?「ですからニュイ様の・・・」
ロワン「ニュイ君はどこ?」
ジャン?「ミューリア城下町に おられるはずですが・・・」
ロワン「ニュイ君!」
ロワン「ニュイ君! 返事を!」

〇黒背景
ニュイ「・・・助けて・・・」

〇おしゃれな廊下
ロワン「こっちか!」

〇屋敷の書斎
ロワン「ニュイ君! 大丈夫か!?」

〇黒
ニュイ「あ・・・」

〇屋敷の書斎
ロワン「ニュイ君? 何でそんなに怯えて・・・」
ロワン「!?」
  ニュイを閉じ込める鳥かご
  その後ろの壁に
  一枚の肖像画がかけられていた
  描かれている人物は・・・
ロワン「執事の肖像画?」
ジャン?「使用人の肖像画など 普通は描きませんし」
ジャン?「描いたとしても 主の書斎に飾ったりなどいたしません」
ロワン「それじゃあ貴方は・・・」
ニュイ「・・・お父さん・・・」
ロワン「馬車に轢かれて亡くなったはずの 前町長!?」
前町長?「すべてはニュイの呪いなのです!」
前町長?「ニュイは呪われた子供なのです!」
ロワン「やめろ!」

〇黒
  ロワンが壁を殴った
ダークドヴェルグ「グエッ!」
  天井から化ケ物が落ちてきた

〇屋敷の書斎
  同時に前町長の屍が
  倒れて動かなくなった
ダークドヴェルグ「バレちまったか オー、コワイコワイ」
ダークドヴェルグ「そーだヨ! 町長の屍を操ってたのはオイラだヨ!」
ダークドヴェルグ「んー? 町長じゃなくて前町長カ 息子に代替わりしたんだっケ」
ダークドヴェルグ「オイラたち、そういう 増えかたってしないから」
ダークドヴェルグ「息子ってのがイマイチ よくわかんねーんだよナ」
ダークドヴェルグ「ケケケッ 知ってるかナ? 知らねーよナ? オイラたちダークドヴェルグは」
ダークドヴェルグ「人間みたいな脆弱な 使い捨ての生き物と違って 寿命なんてねーんだゼ!」
ロワン「ああ。その代わり 人間やほかの生物のように 繁殖して増えることもない」
ダークドヴェルグ「!?」
ロワン「ダークドヴェルグは 一人が死んで闇に帰すことにより 次の一人が闇の中から生まれ出る」
ロワン「ゆえにダークドヴェルグの数は 一定より増えることはない」
ダークドヴェルグ「な・・・何でニンゲンが そんなこと知ってるんだヨ・・・」
ロワン「誰かが死ななければ 次が生まれることはない」
ロワン「一般のダークドヴェルグだけでなく 闇の王と呼ばれる個体もまた」
ロワン「先代が死ぬことによって 自動的に次が生まれる そして・・・」
ロワン「先代の闇の王が死んでから 次の闇の王が生まれるまでの 空白期間は」
ロワン「一般のダークドヴェルグが いくら死んでも 次が生まれることはない」
ダークドヴェルグ「だから何でニンゲンが そんなことを知ってるんだヨオオオ!?」
ダークドヴェルグ「オマエ! オマエ・・・!」
  「マジでナニモノなんだヨ!?」

次のエピソード:エピソード13 追求Ⅰ

ページTOPへ