日本、老人のせいで若者が疲弊する国

望月 風花

エピソード4(脚本)

日本、老人のせいで若者が疲弊する国

望月 風花

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  介護実習をカリキュラムに組んだことで、
  校則も変化してきた。
  ブラック校則で有名だった
  『茶髪を黒染めに強要』も・・・
  『茶髪はお年寄りが
  怖がる危険があるから』という
  大義名分のもと合法となった。
  これまで時代と共に
  自己表現とされてきたことが
  次から次へと禁止になっていった。
  すべてはお年寄りのためだった・・・

  意識の高い高校生たちが動いた。
  「奨学金とバイト代で授業料を
  賄っている。介護をしている時間はない」と
  必死に署名活動を行った。

〇テレビスタジオ
  当時はニュースでも取り上げられた。
  SNSを利用して、
  五万人分の署名をかき集め、
  文部科学省に提出した。

〇タワーマンション
  しかし、文部科学省は
  『自分達が歳をとったときに
  ありがたみがわかるから』と一蹴した。
  このことで高校生たちは
  戦う威力を失った・・・
  そこまでしてもダメだったから
  何をしても無駄だという風潮が
  厚い雲のように高校生たちの心を覆った。

  今では不満を漏らすだけで精一杯だ。

次のエピソード:エピソード5

コメント

  • 学生へのボランティア(自発的活動)の義務化など、崇高な理念はわかるけど実態としてどーよと思うものが多々存在してますよね。介護も自発的に学び行うもののはずが、、、ですね。

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