エピソード2(脚本)
〇雑居ビルの一室
──バイト、控室
店長「神崎さん、ちょっとちょっと」
その日のバイトを終え
更衣室に向かう途中、
店長に呼び止められた。
店長「神崎さん。 ほら、今月の給与明細」
手渡された茶色い封筒を受け取り、
私は店長の顔を見た。
神崎 ゆい「あ、店長。 前々からお伝えしていましたが・・・」
神崎 ゆい「来月の7月から9月まで バイトを休ませてください」
店長「ああ、介護体験だったな。 頑張ってこいよ」
しばらく寂しくなるなと言い残して、
店長は現場に戻っていった。
私は受け取った封筒を開けて、
給与明細を確認した。
わかってはいるが毎度見て、
ため息をついてしまう。
今月は積み立て税で
8000円ももってかれてる・・・