TENGU

下假 貴子

第三話…悪しき心持つなかれ。魂変われば悪ぞ天に逝く…命じれば何ぞ鳴く(脚本)

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〇教室の教壇
天空 翔「おはようございます」
上徳 辰「おはようございます」
千里「おはようございます」

〇一人部屋
千里「ぼ〜。 このままうまくいくといいけど」
千里「70年後はどうなってるかな。僕と同じ言葉をもっているなんてビックリ。早く・・・本当は信長に会いたいな」
千里「でもそのときは皆許してね」

〇綺麗な図書館
天空 翔「よし、今日も文献、文献」
千里「はは」
上徳 辰「張り切ってるな」
上徳 辰「あ、天狗の本がある」
千里「どうしたの」
千里「天狗の本。確か天狗は天災が起きるときに見えるらしいね」
上徳 辰「天空?」
天空 翔「いや、なんでもない」
  ・・・。さくらの
  匂い──
謎の女「お婆ちゃんコレなんかどう?」
ねこ「そうね。 太平洋戦争あたりなんかいいかも」
謎の女「他になにかあるかな~」
  ドキ
天空 翔「いやあ、誰かに似てると思って。人違いでした・・・」
謎の女「大丈夫ですよ。あ、先に座ってて。これ、信長?」
天空 翔「あ、勉強してて・・・ 70年後日本で戦争が起きる。それを正したくて」
謎の女「勉強熱心ですね」
謎の女「私も協力します。ライン教えて下さい」
  ピポパ
謎の女「じゃあまた・・・」
  ・・・
上徳 辰「あ──。天空。軟派してる。何してるの」
天空 翔「何いってるんだ。違うよ。勘違いするな。ただライン交換しただけだよ」
千里「人はそれを難破という」

〇桜並木
天空 翔「よし、帰るか」
上徳 辰「ってあれ、いつの間に桜が・・・」
人「またな──」
人「じゃあな」
人「ほなさいなら」
人「ほなな・・・」
謎の女「あら、みなさん、お揃いで・・・」
上徳 辰「さっきの」
謎の女「みなさん、また後で会いましょ」
謎の女「明日が今になる」
人「うわぁぁぁ・・・何」
その他「映像が乱れる・・・」

〇桜並木
上徳 辰「っ。・・・。なに──」
千里「何か変な感じ──。て・・・ん、ぐ──」
上徳 辰「てんくう?」
翔「辰、千里。悪かった──」
上徳 辰「え── !?」
翔「しくじった」
千里「ここ」

〇桜並木
上徳 辰「ここどこ?うやあああああ〜」

〇草原の道
上徳 辰「後ろは山道・・・どこここ。さっきまで図書館いたのに」
千里「どうやらタイムスリップしたみたいだね」
上徳 辰「え──」
天空 翔「ここはいつかな。 キョロキョロ。どうやらあの時代だな」
上徳 辰「あの時代?」
天空 翔「信長」
天空 翔「あれをみてみろ」

〇城
天空 翔「何か分かるか。城だよ」
千里「もしかして安土桃山城!!」
上徳 辰「信長」
天空 翔「いってみるか・・・」
千里「ちょっと待って・・・こんな無防備だと危ないよ」
天空 翔「それもそうだな──なら」
上徳 辰「って・・・。てんくう、それ、陰陽師?」
天空 翔「かっこいいだろ──」
上徳 辰「大丈夫なの!?」
天空 翔「大丈夫だ。信長は変わり者だからな」
天空 翔「まあただ現実主義者なだけだったんだろう。お父さんのせいでな」
千里「信長バカにされすぎたからなあ。でもそれって・・・」
天空 翔「まあ今はいい。あそこにいってみようか」
上徳 辰「えっ──!!」
  安土桃山城

〇草原の道
千里「でも今日は暗いよ」
天空 翔「今夜はここで野宿するか!?」
上徳 辰「危なくない?」
千里「怖いよ」
天空 翔「大丈夫──これこれ」

〇テントの中
上徳 辰「テント!」
天空 翔「このテント不思議な仕掛けがあってな。外からみたら透明で何があるかわからないようになってる」
千里「凄いね。さすが」
上徳 辰「信じていいのか・・・」
天空 翔「まあ今日は休め。明日になったら忙しくなるぞ」
千里「は──い。すやすや」
上徳 辰「寝るの早」
天空 翔「わしも・・・すやすや」
上徳 辰「てんくう──」
上徳 辰「あっ──。また・・・」

〇草原の道
。「ふぅ。今日の任務完了」
ラブ「あはは。 早くご飯食べたいだろ。 それともおねむかな」
ラグ「全く信長にも疲れるよ。 話しを聞けよって思うわ」
めるへん「助けてやってるのにな。 まあだが、本能寺の後の事はしらないがな」
。「つめたいやつだな」
ラグ「おっ。このへんで野宿しようぜ」
。「げぇ。テントもないのかよ」
めるへん「そんな事も有ろうかと。 ほい」
。「おいおい傘なんかだして何になるんだよ」
めるへん「まあ見てろ」
。「なんだなんだ」

〇戦地の陣営
ラグ「これは凄い」
ラブ「あまり燥ぐな」
。「まあとりあえず今日は休むか」
めるへん「一緒に寝るかまろ」
。「な、何言ってるんだ」
ラブ「慎むように・・・」
めるへん「まあバカは放っといて。 ・・・ん!! 何か感じるな。 私としたことが・・・ 今日はもう寝るぞ」
ラブ「一同、休め」
。「おいおい、こんなところまで生徒会長かよ。勘弁しろよ」

〇テントの中
上徳 辰「うわぁ。 やけに長かったな。 まあいいやもう明日に備えて寝よう」
上徳 辰「おやすみ」

〇空
  これからどうなるかのう辰。
  本当に大変なのはこれから。
  早く気付くといいんだけどのう
   とりあえず、ゆっくり休むんだぞ
  おやすみ。
  エンド

次のエピソード:第四話…道なき道にホトドギス。歩く道がなければ剣交え、剣交じれば問う。皆心通ず。

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