乙女の弾倉と血痕

なし

じゅうにんははちゃめちゃ(脚本)

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〇果物
  応募期限を過ぎると表紙が固定されることに気付かず作った表紙の供養です。
  イントロダクションももう変えられません。話数文字数Tap数は虚偽広告です(*'▽'*)
  それでは本編をお楽しみください!

〇ダイニング(食事なし)
殿 福「貴重な休日を犠牲に色々ボロボロだ」
あづま「得たものも、あるんじゃないか・・・」
あづま「たとえば? ボ・ク♡」
殿 今日「アパートもだぞ、果報者め〜このこの〜」
殿 福「小突くとかじゃなくて殴って逃げた」
殿 福「アパートも問題だよー。あ、あ、」
あづま「あづまって呼び捨てでいいよ」
殿 福「あづま でへへへ」
あづま「きもちわるいね」
殿 福「クセのある性格だから、住人の魔物どもと馴染めるか心配だ、インサイダー──」
  話は聴かせてもらいマシタ
ナンシー「しゅたっ」
殿 福「しゅたって口で言った。 えっ天井から降ってきた?」
ナンシー「102号室の刺客、このナンシー=ステイゴールドが手伝ってやりマス」
殿 福「自分で刺客って言ってる。俺滅入ってる。 ナンシー、また盗聴しやがったな・・・」
ナンシー「ノンノン! ”また”ではなく、”いつでも”です」
あづま「ダーリン、誰だこの女!」
殿 福「話聞いてた? 住人のナンシー!ブーイングの監視! え、あれだけ女つくっといて俺が女の人と知り合いだと怒るの?」
ナンシー「──!」
あづま「只者じゃないぞこの人」
殿 福「お、穏便に── ナンシーはただのポンコツスパイだよ」
ナンシー「なななナンシーはスパイじゃありまセーンよ??? この前も企業ビルを爆破しましたが情報は盗めてナーイ」
あづま「そうなんだ、スパイなら安心! ごめんよ〜」
ナンシー「こっちも驚かせちゃいマシタ」
  カチッ
殿 福「ん?」
ナンシー「あっ」

〇一戸建て
殿 福「ドアと、リビングが──」
あづま「野宿かな」
殿 今日「仕方ない、2人にはしばらく管理人室に住んでもらおう」

〇古いアパート
殿 福「うっ。早速玄担がいる」
殿 福「よう、朝のタダ飯ぶり」
あづま「ダーリンのお嫁さんのあづま! よろしくな」
玄担 一茶「結婚したのか? シンガリ家の人間が──? かくなる上は」
殿 福「してない! 許嫁。 1日に2回も切腹しようとするな!」
玄担 一茶「本当にいいのかあづま殿 イカレた住人(私除く)と付き合っていくことになるぞ?」
殿 福「除かないよ」
あづま「ナンシーとはうまくやれそう!」
殿 福「うっかりミスでリビングを爆破されたんだから関係は悪いよ・・・」
殿 福「このボロアパートに住むことになったから、危害だけは加えないでくれよな」
玄担 一茶「迷惑かけたことないのに」
殿 福「朝食を食べられるのは迷惑だし家計を圧迫していて危害と言える。だからもう──」
玄担 一茶「かくなる上は──」
殿 福「それやめろ、ほんとに!」
殿 福「対抗せんでいい」
玄担 一茶「ほう、見どころがある 今度ぜひ銃弾を斬ってみたいのだが」
あづま「協力するよ 次会う時までに命があればだがな!」
殿 福「物騒なやつしかいない・・・」

〇古いアパート
殿 福「住人はあと1人だけなんだけど・・・」
あづま「はやくはやく! 楽しみだ!」
殿 福「目を逸らしちゃダメだよな、1階に行こう」

〇らせん階段

〇近未来の通路

〇研究装置
殿 今日「靴をお舐めします!!!!」
橙台 愛未「ほどほどでいいかも〜」
あづま「────ッ」
殿 福「これが親父、いやシンガリ家なんだよ」
殿 今日「橙台(だいだいだい)様が1階全室を借り上げて大改造し、巨額の賃料を納めてくれるおかげで我輩たちは生きていられる!」
橙台 愛未「大体そうかも」
殿 福「親父は金に目が眩んで、こんな──」
橙台 愛未「嫌いなものを大好きになるけど好きなものに触れると発火するカツラを開発してあげるかも🧡」
殿 福「こんな奇天烈大発火アイテムの発明に加担してしまっているんだ!」
あづま「ボクもやってたから、ここの住人を見てるとワクワクしちゃう!」
殿 福「・・・何を!? どれの話!?」
あづま「靴舐めさせと、自決と、爆破!!」
殿 福「全員の悪いところ!! シャレになんねー! 誰に賛成!?」
あづま「全員! 仲良くなれそーだ〜!!」
殿 福「俺は全員に反対なんだよ! 犯罪なんだよ?」
橙台 愛未「完成完成〜」
殿 福「完成より反省しろ! ん、好きなものに触れると──」
橙台 愛未「大体手遅れかも」
殿 福「発明大好き人間め! どうしよう火事だあああ」
殿 今日「アパートの管理責任は既に福にあると言わざるを得ない」
殿 福「貴様ァ!!」
殿 福「あ、あづまさん・・・!? いくらクソ親父でもヤっちゃうのは──」
殿 福「何発もブチ込んだあああ──え?」
殿 福「火を撃って消火した──! どういう原理? すこぶる便利」
あづま「鎮圧完了」
殿 福(銃器かっけぇ 修理たっけぇ)
橙台 愛未「ありがと〜お礼に何か作ってあげる〜」
あづま「よろしくな ちなみに結婚してる?」
殿 福「いいとこ見せた2秒後に悪癖を発揮するな!」

〇二人部屋
あづま「ここがボクらの臨時アジトだね」
殿 福「あづま、早々で悪いけど、日本の法律を勉強しよう」
あづま「日本にも法律があるのか!」
殿 福「えぇえ・・・ 日本ではな、結婚してる人は伴侶以外と恋愛できないんだよ。 あと銃は持つのもダメ。発砲なんてもっての外」
あづま「なーんだ、ボクの故郷と一緒じゃないか」
あづま「イマソカリ共和国では独裁者の決めた法律に逆らって戦ってきたんだ!」
殿 福「お嫁はテロリスト 遅めな悟りっすよ」
殿 福「おい玄担、そろそろスルーできないよ 夜までタダ飯にありつこうっての?」
玄担 一茶「八つ当たりだ、若いっていいな そのまさかだ。付いてきなさい」

〇ホテルのレストラン
殿 福「ここ、橙台のパーティ会場じゃないか」
殿 福「花吹雪を撃つな!!」
殿 今日「あづまくん! ようこそメゾン伏魔殿へ!」
橙台 愛未「お祝いの品かも」
殿 福「だーめだめだめだめ これ以上罪を重ねさせないで」
橙台 愛未「ココアシガレット──」
殿 福「たはー、早とちりだったぜ いくら狂った住人とはいえ、お祝いで危険物を持ち込むわけないか」
あづま「おいしいよ、ダーリン」
殿 福「なぜ殴る、なせば成る えっそのカツラ」
橙台 愛未「そのシガレットは、おいしいけど好きなものに触れると揮発して可燃性の気体になる🧡 カツラとのコンボが楽しみかも」

〇ホテルのレストラン
殿 福「みんなー! 無事かー!」
殿 今日「生きてるけど火事が過剰だ」
ナンシー「しゅたっ なぜか呼ばれなかったナンシーが来マシタ〜」
橙台 愛未「まずい」
ナンシー「祝砲デース!」
殿 福「親父ィィィ」
玄担 一茶「手遅れか。介錯いたす」
殿 福「勝手な解釈すんじゃねー!」
殿 福「おいいいい」
殿 今日「生き返ったよありがとう」
殿 福「不死身かよ、不思議だよ」
ナンシー「生還祝いデース」
あづま「祝砲だ」
「Foooo!!」

〇ホテルのレストラン
橙台 愛未「弁償かも」
殿 福「危険な開発品を出してきたのは橙台じゃ──」
殿 今日「様をつけろ」
殿 福「橙台様じゃないか」
橙台 愛未「む。ナンシーがいなければここまでならなかったかも」
殿 福「橙台様もひどいけどナンシーも危険だな。でもさ、同じアパートの住人なんだから」
橙台 愛未「むむ。ナンシーと仲良くしろだなんて、徹底的に争うかも 下の研究室と締めて2億、管理人に弁償してもらう」
殿 今日「管理人とは福のことだな、よろしく頼む」
あづま「頼むぞダーリン」
殿 福「敵しかいないと思ってたけど、金銭的に争うことになるとは予想だにしなかったぜ・・・」
殿 福(もしかして教育しなきゃいけないのって、あづまプラス周りの大人全員──?)

次のエピソード:がっこうでひょうけつ

コメント

  • 住人は囚人って言っても過言じゃない。

  • 新キャラ続々で騒がしくなりそうです😆
    ラブコメ…攻略がしんどそうなキャラしかいない🤣
    福くんが韻を踏むのがクセになります(笑)

  • 表紙の件、もの凄くわかります…。あづまの「きもちわるいね」のキレキレツッコミ→ポンコツスパイ登場の掴みが好きで、すぐ面白空間に没入できました! どんな話にでもできそうな橙台さんのキャラも良きです。紙吹雪を打つあづま、呼ばれてないのに来るナンシー。面白さと可愛さがとても好きです!

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