警部 神爪強の事件ファイル

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CASE5 (エピソード3-②)詐欺グループの罠……警視庁に届く犯行声明(破) (脚本)

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〇keep out
  前回までのあらすじ──
  以前、神爪が捜査した事件で重要参考人となっていた浦井晴恵を殺害したと思われていた橋上源一が遺体となって発見された。
  第一発見者はニ瀬という警察官だったが
  ニ瀬も殺害され、さらには偽警官だったことが判明。詐欺グループが関わる今回の事件。
  神爪は捜査二課と合同捜査を始める。
  そんな最中、警視庁に犯行声明と共に
  爆発物が送られてきて・・・・・・

〇白
謎の爆弾魔「届いたか?その爆弾はいつどこでも遠隔で作動させることができる。タイマーは偽造だ」
謎の爆弾魔「これは私からの挑戦状だ・・・・・・」

〇大会議室
光嶋紘一「神爪さん、爆弾物処理班を呼ぼうとしたのですが・・・・・・都内で爆弾騒ぎがあったらしく全員が出動を・・・・・・」
光嶋紘一「その爆弾は偽物だったらしいですけど・・・・・・」

〇化学研究室
神爪強「音声鑑定できますか?」
家相健「うーん。この映像の周りは無音で難しそうですね・・・・・・」
神爪強「あとこの爆弾は?」
家相健「機械に通してみますね」
  家相が爆弾を調べたところ・・・・・・
家相健「本物ですね。遠隔操作で爆破するみたいです」
神爪強「そうですか・・・・・・」
神爪強「えっ?そうかすぐに向かう」
神爪強「家相さんありがとうございました」
家相健「爆弾ね・・・・・・」
  家相が見ているパソコン画面には数年前のニュース記事が──
家相健「・・・・・・」

〇清潔な浴室
伊藤恵里「被害者は末木美彩さん26歳。美容師です。 死因は出血死。死亡推定時刻は午後2時 から3時」
神爪強「自殺か・・・・・・!?」
伊藤恵里「そう思ったんですが・・・・・・首に索条痕が」
神爪強「吉川線もあるな」

〇大会議室
光嶋紘一「神爪さん、爆弾のほうは処理班に」
神爪強「そうか。今回の被害者、末木さんは江島勇斗の婚約者だった」
佐原純「詐欺事件の被害者・江島美沙子さんの息子さん・・・・・・」
伊藤恵里「送られてきた爆弾とも何か関連があるのかしら?」
佐原純「処理班に渡した爆弾はダミーだったそうです」
神爪強「ダミー!?でも俺が科捜研に渡したときは本物だった・・・・・・」
伊藤恵里「じゃあ本物はどこに・・・・・・」
神爪強「まさか・・・・・・」
佐原純「どうしましたか?」
神爪強「いや、なんでもない」
神爪強(まさか・・・・・・ありえない・・・・・・あいつがそんなことを)
光嶋紘一「神爪さん、またもや犯人からです」

〇白
謎の爆弾魔「ははは・・・・・・ダミーにこっそり すり替えておいた。本物はまだ警視庁の中にある──」

〇大会議室
神爪強「一体何が目的なんだ・・・・・・!?」
家相健「神爪さん、ちょっとよろしいですか?」
神爪強「家相さん、なんでしょう」
家相健「私は5年前に妻と娘を爆弾事件で亡くしているんです」
家相健「その時も私のもとに犯人から映像が。 その声と今回の事件の犯人の声が似ていて・・・・・・」
神爪強「えっ?」
家相健「今回の事件、5年前の事件と何か関連があるような気がして。私の勘違いだったらすみません」
神爪強「5年前の事件について聞いても?」
家相健「はい。5年前、私のもとに犯人からメッセージが。妻と娘が誘拐され、警察に協力してもらい、犯人の指示通りの場所に身代金を」
家相健「持っていったんですが・・・・・・その場で妻と娘が監禁されている場所が爆発して・・・・・・」
家相健「妻と娘は即死でした・・・・・・その時犯人も一緒に遺体となって発見されたんです。しかも追ってた刑事は殉職してしまって」
家相健「その刑事の名前はたしか・・・・・・」
  刑事の名前を言いかけた家相は、過労で倒れてしまった・・・・・・
神爪強「家相さん、大丈夫ですか──!?」

〇総合病院

〇病室
家相健「すみません・・・・・・ご迷惑をおかけして」
神爪強「いえ。しっかり休んでください」

〇アジトの一室
鷺沢成也「・・・・・・」
???「鷺沢・・・・・・悪ぃな」

〇大会議室
光嶋紘一「・・・・・・」
  光嶋は拳をつくった──

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