TENGU

下假 貴子

第二話…身体に身を任するな…格が違えば絶たすなかれ。これぞ逝く急ぐと物申せ(脚本)

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〇空
天狗「どうだ・・・ ここから見える景色は」

〇ダイニング
上徳 辰「天狗、いや、天空、昨日は・・・」
天空 翔「悪い辰、今日は先に行く」
上徳 辰「天空・・・」

〇空

〇教室の教壇
上徳 辰(良かったいた)
天空 翔「今日は転校生を紹介する。 入ってきなさい」
千里「佐々木千里といいます。宜しくお願いします」
生徒「へぇ。じゃあそんな感じで」
生徒「うそ〜。前世様とお話し出来るの?」
千里「うん。歴史を熟知してるから話すことできるんだ。結構。簡単だよ」
上徳 辰「すげー」

〇神社の本殿
天空 翔「へぇ。前世とお話しできるのか。凄いな。あ、だったらいい事思いついた。俺等の仲間にならないか?」
天空 翔「実は過去をかえようと思ってね。未来の方が変えられるっていうけど。過去も変えられるの知らなかっただろう」
天空 翔「言葉一つでね」
  ・・・
天空 翔「まあ、じゃあ昨日は雨だったよな? 昨日は晴れたけど今日は雨で大変だったな。オマケにそのまま眠るとか情けないよな。どうだ?」
千里「あれ、何か空気感が違ってくる」
上徳 辰「昨日に帰った感じ」
天空 翔「こういうの使って過去に戻るんだ。信長の時代にも戻れるぞ」
上徳 辰「いいな。俺は来世信じてるから来世こんな感じになってるなとは思うけど」
千里「やっぱズルはいけないね。僕のしたことなら許してね」
天空 翔「お前等はなにしたい?オレは平和な世の中にしたい。今から70年後日本でも戦争が起きる。今のままじゃ駄目なんだ」
天空 翔「日本は何もかも遅いからな。戦国時代にタイムスリップしてやっと助かるかもな」
上徳 辰「戦国時代にタイムスリップ!」
千里「受けて立つよ。僕・・・」
天空 翔「お前等は本物と偽物どちらが、好きだ?」
上徳 辰「本物に決まってるじゃん」
天空 翔「そうか。まあ、じゃあ、信長の時代まで戻るか。お父さんは頭いいのに皆が馬鹿すぎて戦したくなったやつだからな」
千里「・・・」
天空 翔「これから文献みて沢山勉強するぞ」
千里「現実生きてる人とズルしてる人どちらが勝つかな」
天空 翔「これからまあ忙しくなるな」
上徳 辰「・・・」

〇白いバスルーム
天空 翔「気持ちいいな。男ふたりぶろか〜」
上徳 辰「気持ちいいな」
天空 翔「裸の付き合い良いな」

〇学生の一人部屋
上徳 辰「なあ、これからいっぱい勉強するんだろ?信長制覇出来るのか?」
天空 翔「何とかなるかな」
上徳 辰「ぐ〜」
天空 翔「もう寝てる」

〇綺麗な図書館
天空 翔「ということできてみました。信長の文献もってこい」
  は〜い。
天空 翔「じゃあ、早速読み尽くすか」
  ・・・・・・・・・・・・
千里「僕、信長の文献知り尽くしてるから読まなくていいや。秀吉も分かるし。次の明智光秀でも読んどこう」
  ────────

〇綺麗な図書館
天空 翔「よし、休憩するか。 あ、問題、信長が産まれたのはいつだ」
千里「1534年6月23日」
上徳 辰「うわあ、今の何」
天空 翔「どうしたんだ?」
上徳 辰「え、何も見えないの?だって・・・」

〇草原の道
ラブ「いやあ、参ったね。敵多すぎ」
ラグ「それにしても味方は誰も来ないな。もうきてもいい頃だが」
めるへん「ふふふ。助太刀するわ」
。「めるへんか」
めるへん「今日も酔ってます。きゃぴ」
。「うぇ〜抱きつくな」
ラグ「相変わらず気持ち悪いな」
めるへん「でも私のお陰で召喚されてくるものがいるみたいですよ。うふふ」
ラグ「意味のわからない事をいうな」

〇綺麗な図書館
上徳 辰「ぽろぽろ」
天空 翔「どうした、大丈夫か辰」
千里「大丈夫!ってか僕達、何か忘れてない?」
上徳 辰「おれ。おれ」
天空 翔「なんだなんだ。弱虫だな。ただ言葉をいっただけだろ?」
上徳 辰「映像も見えた。僕もうこんなの嫌だ。どうして僕だけ」
千里「じゃあこうしよう。僕達も映像見えるようにするの」
上徳 辰「それでいい」
天空 翔「よし、まあ今日は取り敢えずここまでにしてご飯でも食べに行くか」

〇ファストフード店
天空 翔「良かった。もう大丈夫みたいだな」
上徳 辰「何かタイムスリップしたみたいだった」
千里「タイムスリップ!」
天空 翔「3人一緒なら怖くないかもな」
上徳 辰「よしてよ〜」
天空 翔「どうした?」
千里「何でも無い。タイムスリップ!」

〇渋谷駅前
千里「くちゃくちゃ」
天空 翔「さあ、雨が振りそうだ。今日は帰るぞ」
上徳 辰「キャラメル。いいな」

〇渋谷駅前
天空 翔「雨が降ってきた。じゃあな」
上徳 辰「千里くん・・・」
千里「バイバイ」

〇空
千里「タイムスリップ・・・70年後──。 記憶障害か・・・ どうなるかな・・・。 雨やまないかな」
  つづく

次のエピソード:第三話…悪しき心持つなかれ。魂変われば悪ぞ天に逝く…命じれば何ぞ鳴く

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