アテナ任務遂行中!

木佐マコ

第24話 キケンな文化祭!②(脚本)

アテナ任務遂行中!

木佐マコ

今すぐ読む

アテナ任務遂行中!
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇まっすぐの廊下
吉永良晴「高原は問題を起こしてないだろうな? お前は何かと──」
  フランクフルトを片手に喋る吉永。
  次の瞬間、アテナが素早く吉永からフランクフルトを奪った。
吉永良晴「ア、アテナ君!? 俺のフランクフルトに何をする!」
アテナ「この串で御主人(マスター)を狙っていることはお見通しです」
吉永良晴「はぁ!?」
高原みこ「私を!? なんで!?」
嘉成光「・・・佐藤先生、フランクフルトを取り上げるなんてアテナは悪い生徒ですよね?」
佐藤里子「そうね! 先生の持ち物は奪ってはいけませ~ん!」
嘉成光「・・・やっぱりだ」
  光が佐藤の腕を掴む。
佐藤里子「!?」
嘉成光「佐藤先生、どうしていつもみたいに『マイナス100万点』って言わないの?」
アテナ「! まさか」
佐藤里子「ちっ、リサーチ不足だったか」
嘉成光「今度こそ逃がさないよ!」
  ロープを取り出して佐藤に投げる。
  しかし佐藤はそれを素早くかわして、姿を消した。
吉永良晴「ななな、佐藤先生が消えたぁ!?」
高原みこ「麻衣ちゃんと一緒だ! 忍者みたいでかっこいいー!」

〇教室
男性「ここのお化け屋敷、本当に出るらしいよ」
女性「うそ~こわ~い」
高原みこ「よーっし、それなら本物の幽霊見つけるぞ!」
アテナ「御主人(マスター)、私から離れないでください」
嘉成光「兄さんがこのチャンスを逃すはずはない。暗闇に乗じて絶対に来る!」
嘉成光「どこから来たって、絶対に・・・!」
高原みこ「あっ! うしみっちゃん!」
丑三崇「探したよ、お姉ちゃん!」
高原みこ「わ~! 絶対にまた会えると思ってたんだ!」
嘉成光「えっ、誰と話してるの?」
アテナ「丑三崇のようですが・・・彼は成仏したはず」
嘉成光「・・・成仏って?」
アテナ「つまり幽霊ということです」
嘉成光「ええ!? そ、そこにいるの!? 幽霊が・・・!?」
丑三崇「お姉ちゃんを、またびっくりさせてあげる!」
高原みこ「もしかして遊園地!?」
丑三崇「はずれ! もっと驚くよ!」
アテナ「この世には、まだ科学で説明のできないことがたくさんある」
嘉成光「って、なんでそんなに冷静なんだよ! 幽霊とか一番信じてなさそうなのに!」

〇教室
丑三崇「ほら、こっちこっち!」
高原みこ「待って、うしみっちゃん!」
高原みこ「ん? うしみっちゃんがもう一人?」
丑三崇「行くよ~見ててね」
  崇は寝そべっている自分の体に入り込むように重なった。
丑三崇「すごいでしょ! 病気が治ったら、幽体離脱できるようになったんだよ」
高原みこ「えー!? うしみっちゃんって、幽霊じゃなかったの!?」
丑三崇「驚いた?」
高原みこ「うん! 私も幽体離脱してみたい!」
嘉成光「・・・兄さんめ、いつまでも現れないな。一体どこから狙ってるんだ」
アテナ「まったく気配を感じられませんね」
嘉成光「兄さんは一流の忍者だからな・・・一瞬でも気を緩めたら、そこを狙ってくるぞ!」

〇文化祭をしている学校
女子生徒「お待たせしました~! チョコバナナクレープです!」
嘉成静「空腹は忍びの敵・・・一流の忍者にも休息は必要だ」

〇まっすぐの廊下
若井茂蔵「見てごらん、ばーさん。 見知った顔ばっかり並んどるぞ」
  廊下に『謎の死を遂げた世界の偉人』と書かれた展示物が並んでいる。
若井梅子「この政治家も、この革命家も、この冒険家も、全部アタシらの仕事だねえ」
  梅子はマジックで展示物の顔写真にバツをつけていく。
若井茂蔵「どの殺しも懐かしいのう」
男子生徒「ちょ、ちょっとおばあちゃん!? マジックで書き込みはやめてください!」
若井茂蔵「いいじゃろ、少しくらい」
高原みこ「あーー! 見つけた!」
若井梅子「・・・おや! あれは」
高原みこ「も~ずっと探してたんだから!」
若井梅子「あらあらあら、懐かしいねえ!」
高原みこ「ほら、大迷路! 校庭にあったー」
若井梅子「ほーら、じいさん! この大統領の後ろに写っとる! これ、アタシらじゃないかね!?」
若井茂蔵「あ~こんなにちっちゃく! よく見つけたのう、ばーさん!」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:第25話 キケンな文化祭!③

成分キーワード

ページTOPへ