エピソード1(脚本)
〇明るいリビング
みゆ「スキダ、 もうすぐ新しい入居者が来るから、 共有スペース汚さないでね。」
スキダ「へいへーい。 バリバリ…モグモグ…」
みゆ「あああっっ! 汚すなって言ってるのにっ! 歩きながらポテチ食べるな!!」
スキダ「まぁ、気にするな。 バリバリ、ムシャムシャ…」
みゆ「もうっっ!また、掃除機かけなきゃ。」
みゆが、
バタバタと掃除機をかけていると、
チャイムの音が…
みゆ「スキダ、玄関お願い! 私、掃除機片付けるから。」
スキダ「へーい。」
〇シックな玄関
スキダ「いらっしゃい、新入り君。」
ルーク「初めまして、ルークです。 今日からよろしくお願いします。」
スキダ「ルークね。俺はスキダ。 まぁ、堅苦しい挨拶は抜きにして、 部屋案内するぜ。 荷物はそれだけ?」
ルークの横にあるLサイズのスーツケースを
指差してスキダが確認する。
ルーク「これだけです。」
スキダ「オッケー。」
〇明るいリビング
スキダ「みゆ、新入りのルーク。」
ルーク「ルークです。よろしくお願いします。」
みゆ「みゆです。 玄関で出迎えなくてごめんね。」
みゆがギロリとスキダを睨む。
スキダ「あ、ルークもポテチ食う?」
ルーク「いえ、今は結構です。 それより部屋は…」
みゆ「すぐに案内するね。 その前に、 ここが共有スペースのリビングルーム。 向こうがキッチン。」
みゆ「共有スペースは自由に使っていいけど、 ちゃんと片付けてね。」
みゆが再びスキダを睨む
スキダ「ははは…」
ルーク「わかりました。」
〇シンプルなワンルーム
みゆ「ここが、ルークの部屋。 ちょっと狭いけど、大丈夫かな。」
ルーク「大丈夫です。 荷物少ないですし、半年だけですから。」
みゆ「そうだったね。長旅で疲れたでしょ。 部屋で少し休んだらいいよ。 後でお風呂場の使い方教えるね。」
ルーク「ありがとうございます。」
〇明るいリビング
ルーク「あの…、みゆさん、 今からお風呂の使い方教えて貰えますか?」
みゆ「ええ、大丈夫よ。 ゆっくり休めた?」
ルーク「はい。」
〇清潔な浴室
みゆ「ここがお風呂場よ。 ここで服を脱いで、 シャワーで体を洗ってから、 お風呂に入るの。」
ルーク「すごく広いんですね!」
みゆ「そうね。他の国に比べると、 日本のお風呂場って広いわね。」
みゆ「あと、このパネルで操作して お湯の温度を変えることができるからね。」
ルーク「!? ハイテクですね!」
みゆ「日本人のお風呂に対する情熱の現れかしら。」
ルーク「なるほど…」
みゆ「ところで、 今晩、歓迎パーティーを しようと思ってるんだけど、 いいかな?」
ルーク「えっ、歓迎パーティー… ありがとうございます。」
みゆ「嫌いな食べ物とかある?」
ルーク「いえ、特にないです。」
みゆ「良かった!じゃ、楽しみにしててね。」
〇おしゃれなキッチン
キッチンでみゆが料理の準備をしていると、
フラットメイトのファが仕事から帰って来た
ファ「みゆーーーー、ただいまぁぁ。 今日、めっちゃ忙しかったから、 ヘトヘトだよー。」
みゆ「おかえり、ファちゃん。 ラインのグループチャット見た? 今日はルークの歓迎パーティーで、 手巻き寿司よ。」
ファ「おおおっっ、手巻き寿司パーティー!! ライン見てなかったかも… ちょっと元気がでてきたぞ。」
みゆ「今、スキダに飲み物の買い出しに行って貰ってるわ。」
ファ「スキダに梅酒とツマミ買ってくるよう、 メッセージしなくちゃ。」
早速、ファがラインでスキダにメッセージを送る。
ファ「ところで、ルークってどんな感じ?」
みゆ「うーん、そうねぇ 第一印象は 真面目で良い子って感じよ。」
ファ「そっか。 会うのが楽しみ!」
〇スーパーの店内
スキダ「おっ、ファからメッセージが来てるな…」
スキダ「なになに、 梅酒にツマミ買ってこい…」
スキダ「うちのお姫様どもは人使いが荒いな… まぁ、いいけどさ。」
スキダ「おっ、トイレットペーパーがセール中。 ついでに買ってくか。」
〇明るいリビング
スキダ「ただいま… はぁ〜、まじで荷物重かったぜ。」
ファ「おお、スキダ! 梅酒とツマミは?」
スキダ「これだろ。 チョーヤとスルメイカ。」
ファ「そう、これこれっ! サンキュー、スキダ。」
スキダ「へいへい。」
スキダ「みゆー、 頼まれてたビールとジュース、 あと、適当にお菓子買ってきたぞ。 ついでにトイレットペーパーも。」
みゆ「ありがとう、スキダ。 助かったわ。」
スキダ「いえいえ、姫達のためなら、 たとえ火の中、水の中ってな…」
〇明るいリビング
ルーク「お風呂ありがとうございました。」
みゆ「はーい。 シャワーの使い方すぐにわかった?」
ルーク「ええ、大丈夫でした。」
みゆ「それは良かった。 ところで…」
みゆ「彼女は2階の部屋を使っているファ。」
ルーク「初めまして、ファさん。 ルークです。」
ファ「おおっ、ルーク! これからヨロシクね。」
みゆ「じゃ、私は手巻き寿司の用意をするから。」
ファ「ルークは、スキダには会ったの?」
ルーク「はい。ここに到着した時に。」
ファ「そうか。」
スキダ「俺のこと、呼んだ?」
ファ「呼んではないけど… もし、まだ会っていないのなら、 紹介しようと思ってた。」
スキダ「俺とルークはもう挨拶済ませたぜ。」
ファ「うん。ルークから聞いた。」
スキダ「このシェアハウス、 あともう一人メンバーがいるんだけど、 ほとんど部屋にいないんだよな。」
スキダ「アーロンっていうやつなんだけど…」
ファ「今はヨーロッパにいるらしいよ。 来月ぐらいに帰って来るんじゃないかな。」
ルーク「ヨーロッパ…」
スキダ「ま、そのうち会えるだろ。」
〇明るいリビング
みゆ「みんなー、手巻き寿司の用意できたわよー。」
ファ「いぇーい!手巻き寿司🎵手巻き寿司🎵」
ルーク「うわぁ!いろいろな食材が並べてある。 僕、手巻き寿司って、初めてです。」
ファ「海苔の上にご飯を置いたら 自分の好きな食材を選んでのせて クルクルって巻くんだぞ!」
みゆ「好きなだけ、お腹いっぱい食べてね。」
スキダ「飲み物も冷蔵庫から好きなの選べよ。 酒も飲める年齢だろ。」
ルーク「はい、21歳なので、酒も飲めます。 実はビールが好きなんです。」
スキダ「ビール好きか!そりゃ、いい。 俺もビールが好きでさ。 これ、俺のオススメ。飲んでみな!」
みゆ「21歳って言ったら、 私と親子でもおかしくないわねー。」
ルーク「親子!? え、あの、失礼ですが、みゆさんって、 おいくつなんですか?」
みゆ「うふふ・・・ ヒ・ミ・ツ🎵」
スキダ「みゆといい、ファといい、 女の年齢って不詳だよな…」
ファ「私は永遠の20歳よ!」
みゆ「まぁ、 これからお互いをよく知って行きましょう!」
みゆ「てことで、 歓迎パーティーを始めるわよ! シェアハウスへようこそ、ルーク!」
ファ「今からルークのスピーチタイム!」
ルーク「えっ!?スピーチ!? えっと、これから半年間 よろしくお願いします。 えー、以上…」
ファ「シンプルなスピーチでいいね! じゃ、カンパーイ!!」
ルーク「えっと、乾杯。」
みゆ「乾杯!」
スキダ「乾杯! じゃんじゃん飲めよ!」
こうして、ルークのシェアハウス初日はスタートしたのだった。