JKだけど、Hな漫画描いてもいいですか?

穂橋吾郎

第一話 JKだけど、Hな漫画描いてもいいですか?(脚本)

JKだけど、Hな漫画描いてもいいですか?

穂橋吾郎

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〇綺麗な一戸建て
  ゴロゴロッ!!
  轟く雷鳴に混じって、誰かのあえぐような声が聞こえてくる・・・。
???「はぁ、はぁ、んっ、はぁ・・・」

〇一人部屋
  花木真奈央(はなきまなお)は、薄暗い部屋の中で一人、隠れるように雑誌を読んでいた。
真奈央(幼少期)「はぁはぁ、はぁ!」
  真奈央はゆっくりと、雑誌のページをめくった。
真奈央(幼少期)「ぽっ、ぽーーーーー!」
  真奈央の手から零れ落ちた雑誌は、エロ漫画雑誌である。

〇お嬢様学校
  ──6年後
???「伝統ある聖ラフェスル高校の名に恥じぬよう、誇りを持って──」

〇体育館の舞台
花木真奈央「学園の秩序を守って参りたいと思います。」
花木真奈央「そのために、まずは校内風紀の取り締まりを強化し、生徒たちが安心して・・・」
花木真奈央「ふーー」
花木真奈央「そこのあなたたち!」
男子生徒1「え」
男子生徒2「俺ら?」
花木真奈央「いまあなたたちは、神聖な全校集会の場において、似つかわしくない卑猥な話をして、みなの和を乱しましたね」
「・・・すみません」
花木真奈央「この花木真奈央(はなきまなお)が生徒会長である限り」
花木真奈央「そのような低俗な態度は以後謹んでいただきたい!」
他の生徒たち「おーー!」

〇通学路
鳥居牧子「はああ、今日の集会での会長、何度思い出しても痺れます」
鳥居牧子「毅然とした態度で注意するあのお姿。同じ生徒会役員として、本当に憧れますわ」
花木真奈央「ああいう校内風紀を乱すような態度が一番許せないの」
花木真奈央「生徒たちには健全な学園生活を送ってもらいたいもの」
鳥居牧子「か、会長。ああん、素敵です。一生ついていきます!」
花木真奈央「ありがとう。でも牧子(まきこ)の家はあっちでしょ」
鳥居牧子「あ、いつのまに。名残惜しいですわ」
鳥居牧子「では、会長、一緒に汚れない清らかな学園を作りましょう」
花木真奈央「ええ、ごきげんよう」
花木真奈央「・・・・・・」
花木真奈央「・・・汚れない、清らかな学園、ね。ふ、ふふ、ふふふ」

〇古いアパート
花木真奈央「あいつら、もう来てるかな」

〇古いアパートの部屋
鷲「おっぱいですよ、やはり男はおっぱいに興奮するべきなのです!」
シュガー「違う、女は、尻・・・」
鷲「むむむ、わからずやですね、お菓子ばかり食べているから、そんな甘い考えになるのですよ!」
シュガー「あ、飴、返せ。甘いのは鷲の方。おっぱい好きなんて、おこちゃま・・・」
たれ「あー、ったく、みちゃいられねぇ。この話は平行線、永遠に決着が着くことはねぇってんだ」
花木真奈央「あんたら、なにしてんの」
三人「あ、ぴんきぃ先生!」
たれ「いつのまにいらして──」
花木真奈央「乳房と臀部、どっちがエロいかって? そんなの全く議論になっちゃいない」
鷲「先生、話を聞いてらしたんですね」
花木真奈央「このわたしがエロ話を聞き漏らすわけないでしょう」
花木真奈央「どんなにざわついた体育館の中でも、微かな下ネタトークを聞き分けたこのわたしよ」
たれ「それで、先生、ホントに、エロいのは・・・」
花木真奈央「本当にエロいのは・・・」
「ゴクっ・・・!」
花木真奈央「腰!!」
三人「腰!?」
花木真奈央「そう、腰。腰、腰、腰。うどんと同じ。どっちもコシが命」
花木真奈央「女はうどん!」
「女はうどん!」
花木真奈央「どんなに乳房と臀部にロマンが詰まっていようと、それらを結ぶ腰がなければ二つは永遠に離ればなれのロミオとジュリエット」
花木真奈央「ただのパーツに過ぎない」
花木真奈央「腰こそが、無機質な二つに、魂を吹き込むの」
鷲「ほ、本当なのでしょうか・・・」
たれ「てめぇ、先生に向かってなんだその口の利き方!」
鷲「しかし、それならば、我々はいままで一体なんのためにおっぱいを・・・」
シュガー「尻を・・・」
たれ「鷲、シュガー、お前ら・・・」
花木真奈央「ふっ、疑うなら、見せてやる」
花木真奈央「たれ、紙とペン!」
たれ「はっ、がってんだ!」
  紙とペンを受け取った真奈央は高速で女の裸を描いていく。
花木真奈央「全く同じ乳房と臀部。一つは腰からくびれてボンキュッボン」
花木真奈央「もう一つは幅狭の腰からずんどうで幼児体型」
たれ「くうー、何度見ても先生の描きぶりは美しい!」
鷲「ええ。こんなにもエロ絵を描くことに真摯になれる人、他にはいません」
シュガー「速い。ペン先の動きが、見えない・・・」
花木真奈央「こーれーで、できた!」
花木真奈央「どうだ、同じ乳房と臀部でも腰が違うだけで全く違ってみえるだろう。 これが腰の力だ!」
たれ「ほ、ほんとうだ。同じものを使っているのに味わいの全然違う二人の女」
たれ「オイラ、まさしく腰を抜かしちまったぜ!」
花木真奈央「大袈裟なリアクション、サンキュー」
鷲「ぐぬぬ、これは、どうやら我々の負けのようですね、シュガー」
シュガー「うん、女とうどんはコシが命・・・」
花木真奈央「ふぅ、わかってくれればいいのよ」
花木真奈央「・・・て、違うの、こんなこと教えるために全速力で走ってきたんじゃないのよ!」
たれ「え、ということは先生、まさか・・・」
花木真奈央「ふふふふふ」
花木真奈央「大エロ漫画家ぴんきぃ最新作『白濁ランデブー』完成!」
「うおおお!」
鷲「今日は素晴らしい日です!」
シュガー「お祭り・・・!」
たれ「踊れ踊れ!」
花木真奈央「お前ら、掛け声!」
「はい、エロ for all,all for エロ!」
花木真奈央「うむ、エロ for all,all for エロ!」

〇雑誌編集部
鹿嶋紳助「渋井(しぶい)編集長・・・」
渋井豪「・・・・・・」
  渋井は目の前の封筒に赤ペンで『新人賞決定』と書き込んだ。
鹿嶋紳助「いよっしゃあああ! 編集長、ぴんきぃ選んでいただいておおきにです」
渋井豪「別にお前のためじゃねぇさ。一番いい作品がそれだっただけよ」
鹿嶋紳助「くぅー、渋いっす、編集長」
渋井豪「鹿嶋(かしま)、その新人、お前が担当しろ」
鹿嶋紳助「当たり前っすわ」
鹿嶋紳助「離せ言われても離さへんでー、ぴんきぃ。自分は、あんたに全額ベットや」

次のエピソード:第二話 JKだけど、新人賞いただいてもいいですか?

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