アテナ任務遂行中!

木佐マコ

第23話 キケンな文化祭!①(脚本)

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〇文化祭をしている学校

〇まっすぐの廊下
高原みこ「射的だー! アテナ、好きなの取ってあげる!」
アテナ「文化祭だからってはしゃぎすぎないでくださいよ、御主人(マスター)」
高原みこ「何言ってるの、お祭りだよ!? 全部回るに決まってるよ!」
アテナ「言うだけ無駄でしたね」

〇教室
高原みこ「えー!? 棚がすっからかんだ!」
生徒1「すいません。さっき、黒ずくめのおじさんが景品全部取っていっちゃって」
高原みこ「う~、黒ずくめのおじさんめ!」

〇まっすぐの廊下
女の子「光くんと写真撮れるなんて、夢見たーい!」
嘉成光「かなりカッコよく映っちゃうよ~! はい、チーズ!」
  パシャ!
嘉成光「!? お、俺!?」
嘉成光「やあ、光。 お前も一緒に写真に入る?」

〇教室
???「サプライズ成功だな。 光の驚く顔が見たかったんだ」
嘉成光「・・・・・・」
???「どうだい、この姿。お前そっくりだろう?」
嘉成光「・・・兄さん、何しに来たの」
???「ようやく口を開いたと思ったらそれか」
  光にそっくりな謎の人物は、一瞬にしてその姿を変えた。
嘉成静「会うのは里を出て以来じゃないか。 昔は1日会わなかっただけで泣いていたのに」
嘉成光「泣いてたのは兄さんの方だろ!」
嘉成静「はぁ・・・あの頃は可愛かったな」
嘉成光「質問に答えてよ、兄さん。 文化祭を見に来たわけじゃないんでしょ?」
嘉成静「・・・そうだな、では本題に入ろう」
嘉成静「光の任務を引き継ぐよ」
嘉成光「え?」
嘉成静「任務の期限がとっくの昔に過ぎていることは、お前も分かっているだろう?」
嘉成光「待ってよ! それって・・・」
嘉成静「私が高原みこを暗殺する。今日中にね」
嘉成光「な・・・っ」
嘉成光「・・・みこちゃんが危ない!」

〇文化祭をしている学校
嘉成光「みこちゃんは、どこに・・・」
麻衣の声「みこ、やっと見つけた!」
嘉成光「! あんなところに!」

〇文化祭をしている学校
高原みこ「麻衣ちゃん、いいことあった? なんかニコニコしてる~」
柴崎麻衣「うん、ちょっとね」
  次の瞬間、麻衣はみこの背後から千枚通しを振りかざした。
嘉成光「まずい! 兄さんか!」
嘉成光「そうはさせるかっ!」
  間一髪のところで、光は千枚通しを持つ麻衣の手を掴んだ。
柴崎麻衣「・・・次は防げるかな」
高原みこ「麻衣ちゃんが消えた!?」
嘉成光「・・・くっ、取り逃がしたか!」
アテナ「光、事情を教えてください」

〇文化祭をしている学校
高原みこ「う~~~ん、一番でっかいりんご飴はどれかな~」
嘉成光「兄さんは変装の名人なんだ。みこちゃんに近づこうとする人は、どの人も疑った方がいい」
アテナ「何故そんなことに?」
嘉成光「そんなの俺に聞くなよ」
アテナ「はぁ・・・」
嘉成光「兄さんは任務の期限にうるさいんだ。 今日中に終わらせるって言うなら、全力でくるはず」
アテナ「また貴方のせいで御主人(マスター)が命を狙われるとは」
嘉成光「だから俺が絶対に守るよ」
アテナ「御主人(マスター)を守るのは私の役目です」
嘉成光「さっき守れてなかったじゃないか!」
高原みこ「もーアテナ、また光くんとケンカしてるの?」
アテナ「光が勝手に怒っているだけです」
嘉成光「っ、俺もお前を信用してないからな」
アテナ「御主人(マスター)、私の傍を離れず──」
  アテナが後ろを振り返るが、みこの姿は既になかった。

〇教室
  模擬店のテントの下で、みこはスグルとヨーヨー釣りをして遊んでいた。
盆場スグル「だっはっは~! 釣るのもいいが、もっと楽しい遊び方を知ってるぞ!」
高原みこ「もっと!? 教えてスグルちゃん!」
盆場スグル「ふっふっふ~!」
  慌てて駆け付けたアテナと光が、思わず頭をぶつける。
アテナ「ッ!」
嘉成光「うわっ」
盆場スグル「くらえ~~!」
アテナの声「御主人(マスター)避けてください!」
高原みこ「ん?」
  スグルは手にしたドライバーを、勢いよくヨーヨーへ突き立てた。
  パン、パン、パン!
盆場スグル「うん! うん! うん! いい音だ~~~!」

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