雄馬町の怪

平家星

#25 激闘のUMAたち(脚本)

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〇黒
  仲間たちには危機が迫る中、ミチオはカナを探す・・・。

〇研究所の中
  ミチオとくだんは、モニターの録画映像を必死に確認していた。
くだん「見つからんな・・・」
金丸ミチオ「みんな必死で頑張ってるんだ。諦めない!」

〇暗い洞窟
小さいおっさん「外で他のオッサンたちが戦ってはいるものの、そろそろ限界かもしれん・・・」
南雲チハル「・・・わかった」
  チハルは地面に落ちていた木を手に取ると、子供たちを見つめて言った。
南雲チハル「みんな、いい? ここでじっとしてて。 お姉ちゃん、行ってくる」
南雲チハル「絶対に出てきちゃ駄目。約束、守れるね」
子供「・・・うん」
子供「・・・わかった」
小さいおっさん「姉ちゃん、無茶やろ・・・」
南雲チハル「隠れて、捕まるだけなんてイヤ!」
  チハルは洞窟の出口に向かって走る。

〇洞窟の入口(看板無し)
南雲チハル「UMAだかなんだか知らないけど、この中には入らせないから! 絶対に!」
  チハルは小さいおっさん軍団と戦うUMAたちを殴り倒した。
南雲チハル「くらえ! 化け物!」
小豆洗い「ブバァァァ!」
南雲チハル「まだまだ!」
  しかし数体倒したところで、UMAたちに囲まれてしまった。
南雲チハル「ハァハァ・・・ちょっと、まずいかもね・・・」
口裂け女「フフフ・・・私って、綺麗?」
南雲チハル「し、知らないわよ」
口裂け女「私って、綺麗?」
南雲チハル「こ、来ないで・・・」
  口裂け女が、チハルに手を伸ばす。
口裂け女「私って・・・」
三上ショウマ「知らないって言ってんだろ」
  次の瞬間、口裂け女は骸骨たちに羽交い絞めにされた。
男の骸骨「ワタシタチハ、キレイダトハ、オモワナイナ」
口裂け女「ぎゃ、ぎゃぁぁぁ!」
三上ショウマ「チハルさん!」
南雲チハル「ショウマ! 村人たちを説得できたのね!」
三上ショウマ「ああ! みんなが力を貸してくれる!」
男の骸骨「キミタチノタメニ!」
女の骸骨「ワタシタチノ、ジユウノタメニ!」
南雲チハル「ありがとう!」
南雲チハル「みんな、洞窟に奴らを近づけないで! 子供たちを守るの!」
  UMAの群れと骸骨たちがぶつかり合い、戦いは一層激しくなった。

〇湖畔の自然公園
  腰まで水に浸って、後ずさるナオキ。
  UMAたちはじわじわと追い詰めていく。
チュパカブラ「グルルルル・・・」
浦上ナオキ「もう逃げられませんね・・・」
チュパカブラ「グァオ!」
  チュパカブラがナオキに襲い掛かろうとしたその時、水中から何かが飛び出す。
浦上ナオキ「!?」
人魚「ボォォォォ!」
  飛び出したそれは、チュパカブラの喉元に食いつく人魚だった。
浦上ナオキ「人魚さん!」
  最初の人魚を筆頭に、次々に飛び出してくる人魚の群れ。
人魚「ビュビュビュ!」
人魚「ギョギョギョ!」
  ナオキに迫っていた、他のUMAたちにも襲い掛かった。
人魚「ボォォォ!」
浦上ナオキ「この湖にいた仲間に呼びかけてくれたんですか!」
浦上ナオキ「人魚たちの援軍! すごい・・・! 感激です!」

〇村の眺望
黒岩現「骸骨の村人たちを寝返らせ、湖の人魚たちも味方につけた・・・」
三滝「むう・・・」
黒岩現「ハハハハ! すげぇな奴ら。UMAとの交流を経て、仲間につけたってのか」
黒岩現「こりゃ、見ものだぜ」
三滝「笑ってる場合かよぉ!」

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