芸能人…?(脚本)
〇ハチ公前
ヒマ「コノハ!お待たせー!!」
コノハ「ヒマさん! ・・・わ、私も今来たところで」
ヒマ「って、なんで制服なの!? 今日学校休みだよね」
コノハ「LINEした通り・・・私は今までファッションに興味がなく、友達もいないので、お出かけ用の服がないのです」
コノハ「なので今日、オシャレなヒマさんに、服を選んでいただきたく・・・」
ヒマ「ま、まぁ、それはいいんだけど! アタシ、流行には敏感だしね!」
ヒマ「じゃ、行こっか!」
〇渋谷駅前
コノハ「・・・・・・」
〇センター街
コノハ「・・・・・・」
〇SHIBUYA109
コノハ「・・・・・・」
〇テーブル席
ヒマ「あーもうっ!なんなのよ!!」
コノハ「どどど、どうしました!?」
ヒマ「普通さ、芸能人って、歩いてたら声かけられるものじゃないの!?」
ヒマ「『あっ、あれ、アイドルstruggleに出てるヒマじゃない!?』」
ヒマ「『ほんとだ!隣はコノハかな!?』」
ヒマ「みたいなさ!!」
コノハ「あの番組、そんなに知名度ありましたっけ・・・ 地上波でもないですし」
ヒマ「だってここ渋谷だよ!? どんだけ人いると思ってるの!」
ヒマ「変装だってしてないのにさー。 せっかく、今ならサインもらえるチャンスなのに!」
コノハ「サイン!? しまった、練習しておかなければ」
ヒマ「ま、いいわ。 ご飯食べたら買い物行こう!」
〇アパレルショップ
コノハ(うっ、眩しい・・・ こんなところ一人じゃ入れない)
ヒマ「コノハ背高いしスタイル良いし、キレイめなのが似合う気がするんだよなー」
店員「いらっしゃいませ〜♪ 何かお探しですか?」
コノハ(ひいぃぃぃ!! いつも逃げちゃうやつ!!)
ヒマ「あ、この子の服選びに来たんですけどー 背高いしスラッとしてるから、良さが引き立つようなのありますか?」
店員「そうですねぇ〜♪」
店員「今年は淡い色のジャケットが流行っていて、細めのパンツを合わせても良いかもしれませんね!」
ヒマ「あっ、こういう感じですか?いいかもー! 試着して良いですか?」
コノハ(ヒマさん、やっぱりすごい! 初対面の人とも普通に会話できるなんて!!)
〇試着室
コノハ「・・・ど、どうでしょうか・・・」
ヒマ「えっ!? いーじゃんいーじゃん!大人っぽい!」
店員「とってもお似合いですよぉ〜♪」
コノハ「こういう色や形の服、初めて着ました! これください」
〇渋谷駅前
ヒマ「は〜ぁ 結局声かけられたのは、変なナンパ野郎だけだったね!」
コノハ「うまく断っていただいて助かりました」
コノハ「それと、今日は貴重なお時間ありがとうございます」
ヒマ「いやいや、何言ってんの! アタシ達もう友達なんだから、そんなかしこまらなくて良いって!」
コノハ「友達・・・」
ヒマ「今度メイクも教えてあげるよ! コノハ、今日もほぼすっぴんでしょ?」
コノハ「うっ・・・ 実は、そうなんです。そういうのも今まで興味なくて」
ヒマ「ははっ! アタシ今までメイクとかファッションばっかり研究してたから、得意分野☆」
ヒマ「・・・その代わり、テスト前は、ちょっと勉強教えてほしいかな〜なんて」
コノハ「私でよろしければ、ぜひ!!」
ヒマちゃんとコノハちゃん。
性格が正反対な二人が活動自粛中にどう動くか。
楽しみにしてます。