作戦会議!(脚本)
〇田舎の公園
直「・・・」
不敗郎「ふ~あっち~」
映見「あんたね。パンチくらいもっとカッコよく出せないの?」
映見「なに?猫なの?」
不敗郎「うるせーな」
映見「待てやコラ」
遠藤「とりあえず極力熱を逃がすように生地にはこだわったね。通気性って大事だよ」
遠藤「あとはまあ流れでちゃちゃっと」
遠藤「おじさん日曜大工が趣味なんだ。で、奥さんは裁縫が得意」
遠藤「何か運命感じちゃうよね」
直「あーそうですね」
遠藤「お見合い結婚だったんだけどさ」
直(そっちの運命かい)
映見「まあ最初はこんな感じでさ。徐々に活動していって町の人に認知されたら色々協力してくれる人も出てくるよ」
映見「たぶん・・・」
折口「確かに。ヒーローと言えばパワーアップがつきものですね」
榊「ね。ね。それよりオニキングの中の人」
榊「もうちょっと髪形とか眉毛とかお腹とかどうにかしたら、かなりイケてない?」
折口「実は我もそう思っておった所である」
榊「やだもー!」
折口「むふふ。よいではないかよいではないか」
直「ゴルァ!」
直「働け、軍師」
榊「すぐ怒る~」
直「・・・あの」
不敗郎「はい?」
直「今後の活動とか教えてもらえますか」
不敗郎「えーっと。とりあえずデイサービス北風の草むしりと、飯塚さんちのいなくなったインコ探し」
不敗郎「あと確定申告の」
直「オニキングの活動です!」
遠藤「いいね。あの格好で草むしりするか?」
〇炎
直「アアン?」
〇田舎の公園
遠藤「違うか」
不敗郎「違いますね」
直「え?何も考えてないんですか?町おこしのこと」
不敗郎「か、考えてますよ。シンボルキャラクターの仕事は町のPRと啓蒙活動です」
直「だから具体的に何やるんですか」
不敗郎「それはまあ現状を注視しつつ熟考を重ね最大限の緊張感をもって適切に対応することを検討していきます」
直(な、何も伝わってこない)
オサエ「あーウラちゃん。ここにいたのかい」
不敗郎「ボタン長押し!」
オサエ「スマフォーの話じゃないよ」
オサエ「また隣町に例のアイドルが来るみたいなんだけど。今度こそ変な連中がこっちに流れてこないように注意して欲しいのよね」
オサエ「無断駐車とか花火とか。迷惑してるのよ」
不敗郎「警察に言ってよそういうの」
オサエ「人手が足りないって、木で鼻をくくられたのよ」
オサエ「ここはガツンと町を守りなさいな」
不敗郎「でも一応あのアイドルも西國市の経済に一役買ってるし。おおっぴらに文句言うと角が立つんだよね」
不敗郎「うーん。なんかこう遠まわしに、ユニークに対応出来ないものかな」
直「え?」
直「わざと言ってるんですか?」
不敗郎「何が?」
直「そこだろ!ローカルヒーローの出番は!」