エピソード6(脚本)
〇コンビニ
くれぐれも警察になんか言うなよ。
お前に関係のある人間全員を食ってやるからな。
わかったか!
電話での音無の言葉が頭に響く。
突然、携帯がなる。
高島守「音無っ・・・!」
電源を切る高島。
〇混雑した高速道路
〇車内
高島守「なんでこんな日に限って渋滞なんだ」
高島弘美「ねえ、まだ? 早く勉強したいんだけど」
高島守「見ればわかるだろ! 大人しく車の中で勉強してなさい」
高島弘美「暗すぎてできないもん」
高島良子「あら?」
高島良子「降ってきたわね。 露天風呂まで持ちこたえてくれるといいんだけど」
高島愛菜「パパー、おしっこしたい」
高島守「あー、もう!」
高島守「次のパーキングエリアまで辛抱してくれ!」
高島愛菜「もう我慢できないよー」
高島良子「パーキング、さっき過ぎたばかりじゃなかったかしら?」
高島守「・・・そういえばそうだな」
高島守「よし、高速を降りるぞ」
〇温泉旅館
〇旅館の受付
高島守「一室も空いてないんですか?」
受付の女性「申し訳ございません」
受付の女性「あいにく、この時期は紅葉シーズンでして」
高島守「・・・参ったな」
良子、弘美、愛菜がやってくる。
高島良子「どうかしたの?」
高島守「あ、いや。 手違いで予約が取れてなかったみたいなんだ」
高島弘美「えー、どうするのよ」
高島愛菜「パパー。温泉入れないの?」
高島守「まあ、ここらに旅館は沢山あるから。 他をあたってみよう」
高島良子「大丈夫かしら? もう23時過ぎてるわ」
高島守「なんとかなるよ」
〇温泉旅館
高島守「・・・・・・」
〇寂れた旅館
高島守「・・・・・・」
〇車内
高島良子「そうですか。わかりました」
電話を切る良子。
高島守「駄目か」
高島良子「ええ・・・」
高島良子「もう24時も過ぎたので電話もつながらなくなってきたわ」
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