HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)

君乃世界

エピソード4(脚本)

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〇タワーマンション

〇マンションのエントランス
広川継人「クリスティーナ、一人暮らしって言ってたよね・・・」
太田重雄「うん・・・」

〇玄関の外
  ピンポーン♪
太田重雄「本当に平気なの?」
広川継人「?」
太田重雄「ログイン。あんなに怖がってたのに」
広川継人「怖いよ。すっごく」
広川継人「でも・・・僕がやるしかないんだ」
太田重雄「やるしかない?」
  インターホンからクリスティーナの声が聞こえる。
「鍵は開いてるから勝手に入ってきて」
「・・・!」

〇高層階の部屋
  太田が継人をおんぶして入ってくる。
太田重雄「すっげー。なんだこの部屋!」
  窓際に近づくと継人がぎゅっと太田の首を絞める。
太田重雄「うげっ・・・苦しい」
ケイト「重雄君。降ろして・・・怖いよ・・・」
太田重雄「あ、ごめん。ケイト高いところ苦手だったね」
太田重雄「その前に・・・腕を・・・苦しい・・・」
真泉クリスティーナ「何やってるのよ人のうちで」
太田重雄「わわっ」
ケイト「いたた」
真泉クリスティーナ「ちゃんとギアは持ってきたの?」
ケイト「この中に」
真泉クリスティーナ「見せて」
ケイト「いいから服を着て!」

〇高層階の部屋
ケイト「さあ、教えて。 どうしたら姉さんを救えるの?」
太田重雄「ん? ケイトのお姉さんって留学中の?」
太田重雄「救えるってどういうこと?」
ケイト「ん、あ、えっと・・・」
真泉クリスティーナ「その話はあと」
真泉クリスティーナ「まずはHIMAHAN-Zにログインしてからのことだけ考えて」
ケイト「・・・わかった」
真泉クリスティーナ「ログインしたらポルティアという街へ向かって」
真泉クリスティーナ「そこの噴水の前で9時に待ち合わせよ」
ケイト「ログインした場所じゃ駄目なの?」
真泉クリスティーナ「愚問ね。 そんなのカメラをぶら下げた観光客と一緒じゃない」
ケイト「どういうこと?」
太田重雄「基本中の基本だよケイト」
太田重雄「入り口でオドオドしてたら、他のプレイヤーに初心者ですって宣言してるようなものでしょ?」
ケイト「初心者だと知られると何がいけないの?」
真泉クリスティーナ「はぁ」
真泉クリスティーナ「プレイヤー自体は一般の人たちなのよ」
ケイト「だったら尚更だよ」
ケイト「親切な人が色々と教えてくれるかもしれないじゃない?」
  肩をすくめるクリスティーナ。
太田重雄「こういうゲームって、匿名な分、人間の暴力的な部分が出やすいんだ」
太田重雄「念には念を入れておくに越したことはないんだよ」
ケイト「・・・変なの」
太田重雄「だから、自分の名前とか、住んでる所とか、リアルの世界の話もご法度なんだよ」
真泉クリスティーナ「たまには役に立つじゃないの」
太田重雄「えへへ」
太田重雄「じゃあ、そろそろ行っていい?」
太田重雄「早く試してみたくてうずうずしてるんだ」
真泉クリスティーナ「お先にどうぞ」
  スマホで操作したあと、オレンジ色のギアを装着する太田。
ケイト「重雄君・・・気を付けてね」
太田重雄「平気だって。じゃあ、向こうで待ってるね。 ポルティアに9時で!」
  ギアがピピッと音を立てる。
真泉クリスティーナ「行ったようね」
ケイト「・・・・・・」
真泉クリスティーナ「さあ、次はあなたの番よ」
ケイト「・・・教えてよ。 どうすれば姉さんを助けられるの?」
真泉クリスティーナ「言ったでしょ。 広川久怜愛の意識はHIMAHAN-Zに取り込まれたままだと」
ケイト「そんなことはわかってるよ!」
ケイト「どうすればその意識を取り戻せるのかって聞いてるんだよ!」
真泉クリスティーナ「はぁ」
真泉クリスティーナ「知ってるでしょ? HIMAHAN-Zは意識を実体化することができるということくらい」
ケイト「つまり、姉さんはこの中で実体化されてるってこと?」
真泉クリスティーナ「そうよ」

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コメント

  • クリスティが真実を知った時どんな反応するのか楽しみ。

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