第18話 精霊祭を散策したら人の輪は広がって(前編その2)(脚本)
〇車内
お店に到着し、翠と咲桜里を起こす。
真樹「今寝ていると、夜に眠れなくなっちゃうよ。」
咲桜里「あ、お兄ちゃんおはよ!」
翠「さっ・・・水着を買い物だ。(キリッ)」
寝起きなのに二人共頼もしい限りだ。
みんなでお店に入り水着売り場へ向かう。
〇アパレルショップ
想里愛「わあ!素敵な水着がたくさんありますね♪」
里乃愛「あたしはどの水着にしようかなぁ?♪」
さっそく水着の吟味が始まる。
早くみんなで温水プールへ行くのが待ち遠しい。
おや、翠が水着を持ちこちらへ来る。
〇アパレルショップ
翠「真樹、この水着はどうかな?」
青色の生地に白色の玉の模様のビキニでフリルが付いていて可愛らしい水着だ。
その水着を服の上に重ねて見せてくる。
真樹「とても良い!と思うよ。」
翠「ふふっ、真樹は正直者だね♪」
さっそく試着室へ入っていく翠。
きっと似合うだろう。
〇試着室
咲桜里「お兄ちゃん早く来て!」
咲桜里に試着室へ呼ばれる。
これはラッキースケベの匂いしかしないぞ。(鼻を伸ばしただらしない顔)
咲桜里「さすがお兄ちゃん、すぐ来てくれた♪」
すでに水着を付けた咲桜里がこちらへ駆け寄る。
僕はすでに咲桜里の上下移動で揺れる部分に釘付けだ。
真樹「そんなはしゃいだら危・・・なふぅんっ。」
試着室へ入った僕が靴を脱いで上半身を起こす時に、
彼女の駆け寄る勢いが強すぎて先程僕が釘付けになった部分が僕の顔にダイレクトアタックを仕掛ける。
顔全てを柔らかい感触に包まれて顔拓も取れそうだ。
これはこれでアリだと思った。
咲桜里「きゃー!お兄ちゃん大丈夫?」
真樹「大丈夫だよ、素敵な水着だね♪」
咲桜里「えへへ、お兄ちゃんにほめられてうれしい♪」
ピンクの生地に桜柄のビキニ。
しかも立体的な桜がビキニに付けられており彼女をより可憐に彩る。
陽除けの帽子も良い感じだ。
〇試着室
「真樹くーん!」
おや、また呼ばれたようだ。
大義名分を得た僕は意気揚々と次の試着室へ入っていく。
白いビキニの生地の水着には赤い苺が描かれている。
可愛らしくて良い。
その上に着た薄い白の羽織りが精霊の神々しさを演出している。
真樹「いやーすごく良いね!最高だよ~。」
すると彼女は自身の魔力で形成したであろう、小さな里乃愛ちゃん(眷族?)に真実であるかを問う。
小さな里乃愛「早くさっきみたいにラッキースケベな出来事起きないかなあって思ってるよ!」
それを聞き顔を赤らめながら小さくうつむき囁く里乃愛。
僕が聴きとれないのを察したのか小さな里乃愛ちゃんが代弁し始める。
小さな里乃愛「こんなお昼から・・・真樹くんのえっち。 そんなの待ってなくてもあたしから行くのに♪ って思・・・」
里乃愛ちゃんは小さな里乃愛ちゃんと同じサイズになったかと思うと流れるように小さな里乃愛ちゃんの腕をつかみ脇で肘を極める。
腕挫脇固である。
小さな里乃愛ちゃんはもう片方の手を床にタップしている。
元のサイズに戻ると息を乱しながら話しかける。
里乃愛「じゃ、じゃあそう言う事だから・・・。」
真樹「う、うん・・・ごゆっくり選んでね。」
息を乱した彼女も魅力的だと新しい一面に気付く。
小さな里乃愛ちゃんに感謝だな。
〇アパレルショップ
さて、そろそろ・・・。
想里愛「真樹さーん♪」
真樹「はーい♪」
待ってましたぁ!
僕は奇声を張り上げながら想里愛の試着室へ行くと、
不意に背後から肩を叩かれる。
警察官「ちょっと君・・・不審者が試着室へ入るって通報があったんだけど。」
その後僕が連行されそうになった所を翠がパトカーごと万年樹の上層へ転移してくれて事なきを得たのだった。
ありがとう翠。
想里愛「もう!とんだ邪魔が入りましたね! またお家であたしを可愛がってくださいね♪」
真樹「うん任せて!」
想里愛の白の水着は上にはリボンで留めた形で、下にはフリルが付いていて可愛い姿だった。
温水プールが益々楽しみだ。
こうして買い物を済ませて無事に家へと帰宅するのだった。