〇宇宙船の部屋
赤星「んっ・・・」
緑「おい！レッドが起きたぞ！」
赤星「ここは・・・」
桃「ちょっとまだ調子悪いの？ 基地に運んであげたのよ！」
黄「運んだの俺たちだけどな！」
桃「どっちでもいいでしょ！ うるさいわね！」
赤星「基地・・・」
緑「急にフラついたと思ったらボーッとして、 やべえのかと思ったら敵ぶっ倒して」
緑「かと思えばそのまま倒れちまって」
赤星「・・・夢ってわけじゃなそうだな」
青「お前はさっきから何言ってるんだ」
青「夢？」
青「ボヤボヤしててもらっては困る。 お前はリーダーなんだぞ？」
赤星「あのガキほんとに意味わかんねえことしてくれやがったな」
黄「ガキって誰のことだよ！」
黄「どうしちまったんだよ、レッド!!」
赤星「さっきからレッドレッドうるせえな！ 俺は下山組若頭の赤星健吾だ！」
緑「下山組？」
緑「若頭??」
緑「なに、ヤクザなの？レッド！」
黄「んなわけねえだろ！」
黄「俺たちヒーローだぞ！」
赤星「そうか、ここは新手の地獄か」
桃「ねえ、ちょっと本格的に怖いんだけど・・・！」
黄「しっかりしろよ！」
黄「悪い夢でも見たか？」
黄「頭でも打っておかしくなっちまったか？」
赤星「そうかもしれねえな」
桃「ドクター達は体には異常は無いって言ってたけど・・・」
緑「一時的な記憶の混濁？ とか言ってたよな」
青「だったら問題ないな」
青「いつ敵が来るかわからないんだ。 作戦会議するぞ」
緑「ひゅ〜スパルター！ ブルーは真面目だよなあ〜」
青「お前らが脳天気すぎるだけだ」
黄「おい！らってまとめるな！」
黄「らって！」
桃「能天気なのは本当のことでしょ！」
赤星「・・・あの怪物はなんなんだ？」
青「そこからか。 しょうがない。説明してやろう」
青「あいつらは人々の憎しみや不満、怒りなど ネガティブな感情から生まれた怪物」
青「ネガーティーだ」
桃「人間のネガティブな感情を餌に暴れ回ってるのよ」
赤星「へぇ・・・」
緑「ネガティブな感情を人間にぶつけ、暴れまわって、楽しんでる最低な奴らだよ！」
黄「そんな奴らから市民を守ってるのが俺らってわけ！」
黄「思い出したか？」
赤星「いや、まあ」
黄「どっちだよ!!」
青「早く親玉を倒して、市民に安全と平和を提供しないといけないんだ。 ボサっとしてる暇はないぞ」
緑「まあまあ、レッドは病み上がりなんだから、 そんなに焦らせるなって！」
青「だがのんびりしていたら・・・」

〇宇宙船の部屋
　　ウーーーウーーーー
黄「もうきたか・・・！」
青「ほらな！」
赤星「これは？」
緑「街にネガーティーが現れましたよーってこと！」
桃「もう！絶対さっきの奴よ！」
桃「なんかしつこそうだったもん！」
青「出動だ！」

〇川沿いの公園
怪物「けっけっけ〜〜。 俺が簡単に諦めると思うなよ〜〜」
怪物「憎い憎い人間をみんなぶっ飛ばしてやる〜〜〜」
怪物「あっひゃっひゃっひゃ〜〜」
？？？「誰か助けてー!!」
？？？「皆さんこっちに避難を！」
？？？「こわいよぉ!!」
怪物「泣け〜叫べ〜怖がれ〜!!」
怪物「あっひゃっひゃっひゃ!!」
怪物「ほら！ほらほら！もっとやってやる〜〜！」
青「そうはさせないぞ、ネガーティー！」
怪物「くっ、もう来やがったか！」
怪物「だがこれでどうかな？ けっけっけ〜〜」
「わぁ！」
つばさ「助けてお母さん!!」
つばさ母「きゃー！つばさ！」
つばさ母「お願いやめて！」
怪物「けっけっけ〜〜！」
怪物「これでお前らも手出しできないだろ〜〜！ さ〜どうするんだ〜〜??」
黄「あいつ！子供を人質に取りやがった！」
緑「どうする!?下手に手出せねえぞ！」
青「くそ、どこまでもゲスな奴らめ！」
怪物「けっけっけ〜〜！困ってる困ってる！」
怪物「いいぞ〜〜そういうの大好きだ!!」
赤星「最低な野郎だな」
桃「ほんとに最低！ とにかくあの子を助けないと！」
つばさ「えーーん！お母さーーん!!」
つばさ母「つばさ！」
つばさ母「お願いします!!誰かあの子を！ あの子を助けてください!!」
緑「俺たちに任せてください！」
黄「つってもどうするよ！」
青「人質を取られてる以上大技を撃つわけにもいかない・・・」
赤星「なんかあの怪物だけ狙って攻撃できるような武器とかねえのかよ？」
黄「んな都合のいいもんあるわけねえだろ?!」
赤星「ちっ、使えねえな」
緑「舌打ちしないの！」
つばさ「お母さん助けてええええ」
つばさ母「つばさああああ！」
桃「もう！ここでモタモタしてる場合じゃないでしょ!!」
青「おい、ピンク！ 勝手なことをするな！」
怪物「けけけ〜〜〜!! １番よわっちそうな奴が来たぞ〜〜！」
桃「くっ！舐めんじゃないわよ!!」
つばさ「お姉ちゃん！」
桃「大丈夫！」
桃「私が助けてあげるから！」
怪物「ばかめ!!」
桃「きゃっ」
つばさ「お姉ちゃん!!」
赤星「おい、大丈夫か？」
桃「レッド・・・」
赤星「お前、女なんだから無茶すんなよ」
桃「な、なによ！女だからって馬鹿にしてんの?!」
桃「あんた達男がしっかりしないから!!」
赤星「・・・そうだな」
赤星「すげーよ、お前。 １人で飛び出して」
赤星「ありがとな」
桃「っ!!」
怪物「あっひゃっひゃっひゃ〜〜〜！」
怪物「だっせーなあああ！」
怪物「弱っちぃからお仲間に支えてもらわねえとダメなんだなあああ」
桃「くっ・・・！」
赤星「だせーのはお前だろうが！クソ怪物！」
怪物「ああ?!」
桃「レッド・・・？」