噂のタイツマン

山本律磨

地域を活性化せよ!(脚本)

噂のタイツマン

山本律磨

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〇古びた神社
  いつの頃からか、その神額は黒ずんで何様が祀られているのか知る者は少ない。
  賽銭箱は壊れ、鈴緒はちぎれ、屋根は穴が開き、社殿は朽ちている。
  突然の雨に打たれた一人の女の子が、子犬を抱え朽ちた社殿へと駆けこんで来る。
子犬「きゅん。きゅん」
女の子「だ、大丈夫だからね」
女の子「すぐ止むからね」
子犬「ひぃん!ひぃん!ひぃん!」
女の子「大丈夫だよ!大丈夫だよ!」
女の子「ここ神社だから。神様が守ってくれるから」
「うるさい・・・」
???「うるさい・・・」
少年「っるせえんだよ!!!」
少年「Fu○koff!」
女の子「ご、ごめんなさい」
少年「・・・あ」
少年「ゴメン。違うんだ」
少年「うるせえのは空だよ」
女の子「え?」
少年「・・・畜生」
少年「雨止んだらとっとと帰れ」
少年「どうせ神様なんていねーんだからさ・・・」
女の子「・・・」
  『今はもう、その人の顔すら覚えてない』
  『ただ真っ赤な瞳と金色の髪がとても綺麗だった』
  『その身に覆い被る黒雲の空を強い眼差しで睨みつけていた彼が何者だったか、私は後に知ることになる』

〇可愛らしい部屋
直「きっと彼はDAEMONだったのだ」
直「世界を敵に回して神と戦う美しき鬼」
直「むっふっふっふ・・・」
  『直!聞こえてるのか?』
  『ちゃんと勉強してるんだろうな』
直「っるさいなあ・・・」
直「Fu○koffだっ!」

〇中庭のステージ
ナオキ「桃栗三年俺一秒!」
ナオキ「桃栗三年俺一秒!」
ユウト「お前は俺の桃太郎!」
けんけん「女の娘だけどねっ!」
  『キャーッ!』
  『ユウトー!』
  『ナオキ~ッ!』

〇テレビスタジオ
女子アナ「以上。『出張!GO3Q(ゴーサンキュー)』新表町ホーリーパークでのイベントでした」
陣原「で、どうだった?初めての西國市は?」
ユウト「はい、実際行ってみて・・・」
けんけん「以外とうどんが美味しかったです!」
陣原「お前じゃねーよ!お客さん誰もお前見てねえから!」
  『ユウトー!』
  『ナオキー!』
けんけん「け、けんけーん!けんけーん!」
雛段芸人1「うるさいわい!」
雛段芸人2「自分でいうな!」
雛段芸人3「三十路っ!この三十路っ!」
けんけん「三十路ちゃうわ!」
女子アナ「は~い。屁みたいなやりとりはそこまでにして下さ~い」
けんけん「酷い・・・」
雛段芸人1「この集団芸が唯一の見せ場なのに・・・」
ユウト「やっぱ地方の人達に元気を与えられるって最高だって思いました!」
ナオキ「人助けって訳じゃないけど俺達のステージでみんなの顔が明るく変わるんですよ」
ユウト「それってGO3Qにしか出来ない魔法だと思います!」
ナオキ「これからも俺達の力でいろんな場所を活気づけたいっすね」
けんけん「ただ何故『広島風』ってつけると地元のみなさんが怒るのかだけは、今でも不思議でしょうがありません!」
雛段芸人1「だから入ってくんなや!」
雛段芸人2「そろそろ脱退してよ!」
雛段芸人3「四十路っ!この四十路っ!」
けんけん「よしかかって来い!一人ずつかかって来い!」
陣原「黙れ!屁ども黙れ!」
ナオキ「でもまあ今回ひとつ分かったことは、俺達三人のパフォーマンスならどこでも盛り上げられる自信に繋がったっーつーか」
ユウト「はい!俺達最高です!」
けんけん「マジ卍です!すいません死語です!」
陣原「いやお前ら、それは違うぞ」
ユウト「え?」

〇中庭のステージ
陣原「この番組は全国町おこしバラエティだ」
陣原「集まってくれるお客さんがいてこそのお前達なんだぞ」
ユウト「陣さん・・・」
ナオキ「ボス・・・」
けんけん「シャチョ~サーン・・・」
陣原「お前だけあとから反省会だ」
けんけん「スイマセン」
陣原「そしてここからが一番大事な話になるが」
陣原「お客さん以上にお前達にとって大事なもの」
ユウト「まさか・・・夢?」
ナオキ「カウンター精神?」
けんけん「反省会?」
陣原「それは・・・」

〇テレビスタジオ
陣原「プロデューサーである、俺だ!」
陣原「だから俺が死ねと言ったら死ね!」
雛段芸人1「ちょっとちょっと陣原さ~ん!」
雛段芸人3「途中までいい話だったのに~」
陣原「そういう芸風で司会業30年」
陣原「ただし枕は求めません!それがこの陣原百太郎の誇り!」
陣原「で、西國市町興しシリーズはこれからどういう展開になるんだ?」
ユウト「勿論ライブを中心に市内を回って行きます」
けんけん「てか陣原さんも来て下さいよ。司会でしょ」
ナオキ「確かにボスがいなきゃ〆らないっすね」
陣原「俺はほら、あれだ。スタジオ守らないといけないし」
雛段芸人2「何から守ってるんですかもう」
陣原「うるさいな興味ないんだよ田舎とか!」
雛段芸人3「ぶっちゃけるな!」
雛段芸人1「まーちーおーこーしーバラエティー!!!」
ユウト「っていうか、もういっそ番組全体で西國市に乗り込んでイベントやりましょうよ!」
雛段芸人2「さすがユウト王子。マジ抱かれたいわ」
雛段芸人3「いっそ司会交代すれば~」
雛段芸人1「クビや。コンプライアンスアウトの司会者はクビや」
陣原「わかったよ。じゃあ・・・やるか」
陣原「『町おこしバラエティ!陣原フェス!』」
陣原「第一回じんばら祭り!イン西國市!」
陣原「あ!じ~ん~ば~らああああああああ!」

〇テレビスタジオ
  『第一回じんばら祭り開催決定!詳細は今後の放送で!!』

〇役所のオフィス
若竹町長「・・・」
若竹町長「率直にどう思うかね」
不敗郎「録画の違法アップロードはその視聴も含め法律で禁止されていると思います」
若竹町長「そういうことを聞いてるんじゃない」
不敗郎「まあ、東京のメディアが地元を取り上げてくれるのは、いち市役所職員として有難いとは思います」
若竹町長「地元?」
若竹町長「君、地元と言ったかね?」
若竹町長「我々の地元はこの裏山町だろう!」
若竹町長「あの番組が来とるのは隣の新表町!」
不敗郎「す、すいません」
若竹町長「で、率直にどう思うかね」
不敗郎「けしからんです!」
若竹町長「そうだろう。全くだ」
若竹町長「この番組のせいで芸能人見たさに集まってきた連中があっちこっちに違法駐車して飲み食いしてゴミ散らかして」
若竹町長「川で遊んで公園で騒いで夜中まで歌って踊って大暴れして警察来たらトンズラこいてのどかな田舎が大迷惑」
若竹町長「その上今度はデカいお祭りまでやるという。田辺のご隠居も鈴木商会の社長さんも老人会全体がもうカンカンだ」
若竹町長「このままでは次の町長選挙の票田に・・・」
若竹町長「も、もとい」
若竹町長「これはもう町長として見過ごすわけにはいかんのだよ!」
不敗郎「ごもっとも」
若竹町長「で、率直にどう思うかね」
不敗郎「はあ、どうと言われましても・・・」
若竹町長「・・・」
不敗郎「・・・」
若竹町長「しかし暑いねえ・・・」
不敗郎「暑いですねえ・・・」

〇田舎の役場
オサエ「ウラちゃんいる~?」

〇役所のオフィス
オサエ「ウラちゃ~ん」
不敗郎「今来客中です」
オサエ「私だって客だよ。住民税払ってんだから」
不敗郎「いらっしゃいませこんにちは~!」
オサエ「これね、壊れちゃったの」
オサエ「孫とレインやってたらね、なんか表示されてね、色々押してたら表示もすぐに消えてね、で充電してもこのまま真っ黒でね」
オサエ「レインも何も出来なくなったの。壊れたの」
オサエ「あら町長」
若竹町長「こんにちは。お世話になってます」
オサエ「全くだよ。しっかりやってるかい?」
若竹町長「男若竹、粉骨砕身、勤めさせて頂いております」
不敗郎「壊れたんなら電機屋行って下さいよ。ここ俺と遠藤さんしかいないんだから」
オサエ「どうせ暇でしょ。税金泥棒」
不敗郎「口悪いなあ」
若竹町長「直してあげなさい」
オサエ「アンタは税金強盗でしょ。男若竹、隣町のアレ、ちゃんと文句言ってくれたんでしょうね」
不敗郎「はい、直りました」
オサエ「凄いわね。どうやったの?」
不敗郎「ボタン長押しですよ。ショップの人に教わらなかったんですか?」
オサエ「お、教わったわよ。長押ししたわよ」
不敗郎「四、五秒は押した方がいいですよ」
オサエ「押してるわよ。いつも一分は押し続けてるわよ」
オサエ「なんだったら五分くらい押し続ける時もあるわよ。私が悪いんじゃないわよ。スマフォーが壊れてるのよ」
不敗郎「用が済んだら帰ってもらえますか?忙しいんですけど」
オサエ「はいお礼」
不敗郎「あ、どうも」
若竹町長「いやいや私の分まですみませんな」
オサエ「遠藤ちゃんの分だよ。アンタのじゃない」
不敗郎「あ、よかったら僕のを」
若竹町長「結構」
オサエ「町長。あんたこの町をどうしたいの?」
若竹町長「はい?」
オサエ「盛り上げるなら盛り上げる。静かにさせるなら静かにさせる」
オサエ「ちゃんとやらんと土建屋の広務や林檎畑の陽介に取って変わられるわよ」
若竹町長「し、素人に何が出来るっていうんですか。私は祖父の代からこの町のために」
オサエ「じゃあせいぜい隣町みたいに盛り上げて頂戴な。このままじゃ町が廃屋とお墓だらけになっちゃうわよ」
オサエ「おーこわ。くわばらくわばら。次の選挙はどうなることやら」
オサエ「ちぇ~んじ。いえすういきゃ~ん」
若竹町長「恫喝のネタが古いんだよな」
若竹町長「しかしまあ、どげんかせんといかん」
不敗郎「テレビ局に抗議ですか?」
若竹町長「いや町興しの方だ」
若竹町長「実はね、君にも考えて欲しいんだよ。あのテレビ番組に匹敵するイベントというか、仕掛け。若い発想でひとつ」
不敗郎「はあ。仕掛け・・・ですか」
若竹町長「何かないかね。ブレーンスターンだ。数を出してほしいんだよね。町を盛り上げる仕掛け。知ってる?ブレスタ」
不敗郎「ブ、ブレストですか?」
若竹町長「・・・ブレストだよ。え?ブレスタって聞こえた?」
不敗郎「すいません。疲れてて」
不敗郎(あー。いちいち面倒くさい)
若竹町長「意見を否定せずどんどん発展させる。それがブレスタ・・・いや、ブレストだ」
若竹町長「ブレインをターンさせていこう!」
不敗郎(脳が回転か・・・微妙に間違ってはいないんだよな)
不敗郎「うーん。そうですね。町興しのアイデアですか」
不敗郎「ふるさと納税とかは?」
若竹町長「そんな予算ないよ。却下」
不敗郎(即否定かよ)
若竹町長「いいぞ。どんどんアイデア出そう」
不敗郎「フェイスブックでもやりましょうか?」
若竹町長「なんか地味だね。そういうことじゃないんだよな~」
不敗郎「それじゃああれだ。公民館あるじゃないですか」
若竹町長「ふん。あれは雨漏りがして使い物にならん」
不敗郎「まあ、それをちょっと修繕して」
若竹町長「誰がやるのかね?あと予算がなあ・・・」
不敗郎「・・・僕やりましょうか?個人的に」
若竹町長「いいぞ!どんどん仕掛けていこう!」
不敗郎「そこでカラオケ大会なんてどうです?」
若竹町長「ああいうのね、みんな歌いたいだけで誰も聴かないんだ。歌ったらすぐ帰るし。全然盛り上がらないよ」
不敗郎「じゃあもう輪投げ!」
若竹町長「じゃあって何だ!真面目に考えなさい!」
不敗郎「ちなみに町長のご意見は?」
若竹町長「わ、私?」
若竹町長「私はいいんだよ別に・・・考えも古いし」
若竹町長「うん。こういうのは若者が率先してやらねばいかん」
若竹町長「町長はあくまで町の代表だ。君たちの考えを実現するために尽力するのが仕事なんだ」
若竹町長「町長を利用する気概がなくてどうする!私は常に君たちの味方なんだよ!」
不敗郎「ち、町長・・・」
若竹町長「さあ何でも言ってごらん。私は君の意見を全力で応援するよ」
不敗郎「はい!ならいっそこの町もあのテレビ番組を呼びませんか?」
不敗郎「『町おこしバラエティじんばらフェス』でしたっけ?」
若竹町長「そんなコネクションどこにあるんだね?君が交渉するのかね?言っておくが私は忙しいからねっ!」
不敗郎「・・・」
若竹町長「はい。どんどん意見出して~」
不敗郎(・・・パワハラ通り越してサイコパスだなこのオッサン)

〇田舎の役場
遠藤「ふう~あっちいあっちい」
遠藤「ダラッダラと進まない話に、指疲れてませんか~?」
遠藤「あとちょっとで第一話終わりますんでもう少しお付き合い下さいね~」
遠藤「などと第四の壁を楽々破る私ですが、特に伏線などありません」
遠藤「何せバトルもエロスもミステリーもサスペンスもない物語です!こういう遊びくらい入れないと書く方も見る方も飽きちゃうでしょ!」
遠藤「では続きをどうぞ」

〇役所のオフィス
遠藤「ただいま~!」
遠藤「あ~町長。こんちわ~」
若竹町長「遠藤君~待ってたよ~」
若竹町長「今、町興しの仕掛けについて卜部君と話してたんだけどさ」
遠藤「へ~町興しですか~」
遠藤「お、バナナちゃ~ん。いっただき~」
遠藤「ぬるっ!」
遠藤「冷やしとけよマッケンロ~。気がきかないね~」
不敗郎「スイマセ~ン。ワタシ~以後気ヲツケマ~ス」
遠藤「こういう時だけカタコトかよ」
遠藤「で、どうです?いいアイデア出ました?」
若竹町長「やはり君がいないとダメだね。卜部君も、若いなりに頑張ってるんだけどさ」
不敗郎「スイマセ~ン」
遠藤「なあ卜部。村田さんちの電球交換、脚立ねえから後お前が行ってくれる?」
不敗郎「あ、はい。了解です」
遠藤「誰がチビやね~ん!」
遠藤「違うか。わはははは!」
若竹町長「よっ!お祭り男!わはははは!」
不敗郎(ああ・・・空気が昭和だ・・・)
遠藤「ちなみに町長のご意見は?」
若竹町長「私の意見はいいんだよ別に」
不敗郎「だ、そうです」
遠藤「な、何をおっしゃいます!」
遠藤「長年町政に携わって来た、男!若竹たけしの意見こそ誰よりも重要な言葉だと私は思いますよ!」
若竹町長「そ、そうかね?」
遠藤「この町を知り尽くした男、この町のことを考え尽くした男、メイヤーオブ男、本気と書いてマジと読む男」
遠藤「そんな男、若竹たけしの仕掛けを、私は知りたい!」
遠藤「何故なら私も男だから!」
若竹町長「フッ・・・男は男を呼ぶ。か・・・」
不敗郎(ああ・・・換気したい・・・)
若竹町長「いや実はね、持って来てはいるんだよ。私の企画書も」
不敗郎「え?だったら最初から・・・」
不敗郎「いってー・・・」
遠藤「バカモノっ!町長はお前にチャンスをくれたんだ!お前の男を試したんだ!」
不敗郎「何だよさっきから男男って気色悪い・・・」
遠藤「何か言ったか?」
不敗郎「ワタシニホンゴワカリマセ~ン!」
遠藤「すいませんね~こいつめっきりカタコトを使いこなしちゃってて」
若竹町長「うんうん。その生い立ちを最大限利用する感じ?嫌いじゃないよ」
不敗郎「オホメニアズカリ!」
遠藤「では拝見いたします」
若竹町長「ああ、うん。これなんだが・・・」

〇数字
若竹町長「男、若竹たけし!」
若竹町長「裸一貫で父の地盤を受け継ぎ、常に弱者に寄り添いながら地元有力者に仕事を回し、スピード改革をスローガンに24年!」
若竹町長「これが我が政治活動の結晶!裏山町町興しイベントのスーパープロジェクトだ!」

〇役所のオフィス
不敗郎「『僕の!私の!裏山町ゆるキャラデザインコンテスト!』」
不敗郎「・・・」
遠藤「・・・」
不敗郎「超普通・・・」
遠藤「・・・の人間には考えつかない素晴らしいアイデアです!なあ卜部!」
不敗郎「わーすーごーい。ゆるいキャラクターだからゆるキャラですかー。てんさいてきはっそうだー」
若竹町長「何だ君達ゆるキャラも知らないのかね?若者の間で流行ってるんだよ。ダメじゃないかもっとアンテナを張らないと」
若竹町長「仕掛けは世界標準でいかないとね」
不敗郎「はい!猛省いたします!」
遠藤「すぐにイベントに向けて動き出そう!」
若竹町長「そう?君たちがどうしてもと言うなら私のアイデアで行こうじゃないか」
若竹町長「では宜しく頼むよ」
遠藤「・・・お前さ。時間かかりすぎなんだよ」
遠藤「どうせ自分の企画やりたくて来ただけなんだろ?だったらとっととおだてて帰せばいいんだよ面倒臭い」
遠藤「『仕掛け』とか『世界標準』とか言いたいだけの人なんだから」
不敗郎「ははっ。勉強になります」
不敗郎「でもまあ、楽な企画で良かったですね」
不敗郎「ようはイラスト大会でしょ。町の子ども達とかに適当に募集かけて、表彰式でもやればいいんだから」
遠藤「いや、これは一大事だぞ」
不敗郎「え?」
遠藤「『役場』『町興し』『中高年』そしていまどき『ゆるキャラ』」
遠藤「果たしてこんな内容で次回も読んでくれる人がいるのだろうか?」
遠藤「エンタメなんてごまんとあるこんな時代に果たして俺達の与太話に最後まで付き合ってくれる人が存在するのだろうか?」
不敗郎「遠藤さん。誰と話してるんです?」
遠藤「第四の壁を突破する男、裏山町役場勤務、遠藤浩志49歳、妻子アリ、Bzのボーカルと同じ名前」
遠藤「括目せよ!俺達の戦いはこれからだ!」
不敗郎「・・・」
不敗郎「えっと、じゃあとりあえず」
不敗郎「村田さんとこの電球交換行ってきます」

〇掲示板の前
いぬまろ「へっへっへっへっ」
直「裏山町シンボルキャラクターコンテストか・・・」
いぬまろ「へっへっへっへっ」
直「・・・う~ん」
直「ひらめいたっ!」
直「ふっふっふっ」
いぬまろ「へっへっへっ」
直「ふっふっふっ」
いぬまろ「へっへっへっ」

次のエピソード:審査は踊る!

コメント

  • すごい町長さんですね!笑
    町おこしって大変そうだなぁと思いますが、隣町の企画はおもしろそうですね。
    最近はローカルアイドルとかもいますので、メディアに露出はいいかもです。

  • なんだか懐かしさを感じる空気で、和んじゃいましあ。このノリはもしかしたら読者によっては好き嫌いが出ちゃうかもしれませんけど、わたしは楽しく読ませてもらいました。何より作者さんの楽しい感情がこっちにまで伝わってきて、それだけで明るくなれますよ。
    この人数を扱うのはかなりの重労働になりそう。しかもテーマが扱いの難しい町興しですから。
    これからの展開が読めませんね~。

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