23歳アイドル引退します

めぐる

第二関門(脚本)

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〇テレビスタジオ
MC「MetPlixをご覧の皆様、こんにちは! 「アイドルstruggle」シーズン3も第8回を迎えました」
MC「今日はついに、4グループがスタジオに集まっての第二関門! どんな勝負が繰り広げられるでしょうか!」
MC「そして本日、1グループが脱落となります」
MC「1ヶ月後の決勝は、残った3グループで行われます」
MC「今回も、最後まで目が離せませんね! それでは早速、勝負のお題発表といきましょうか!」
  ──カット!

〇テレビスタジオ
MC「「アイドルstruggle」シーズン3 第二関門のお題はこちらです!」
「以心伝心ゲーム!!」
MC「ルールを説明いたします。 各グループ、3人ずつゲームに参加します」
MC「こちらから「質問」をしますので、それに対して参加者はフリップで回答してください」
MC「2人の回答が同じなら1点、3人の回答が同じなら3点です! 全員回答が違った場合、得点は入りません」
MC「例えば、こちらから「おにぎりの具といえば?」と質問します」
MC「それに対して参加者は「ツナ」や「鮭」などと回答してください」
MC「これは回答を合わせるゲームなので、自分の思ったことを書かなくてもOKです!」
MC「他のメンバーが何を書くか、予想して、合わせることが得点を伸ばす鍵ですね!」
MC「メンバーの仲が試される、なかなか面白いゲームですね! それでは皆様、引き続き、ご覧ください!」

〇店の休憩室
  休憩入ってください!
  収録は13:30開始予定です
ヒマ「今日はおにぎり弁当〜♪」
アヤメ「私ヒレカツ弁当にした! 色々選べるの良いねぇ〜♪」
コノハ「はぁぁ・・・以心伝心かぁ」
アヤメ「どしたの?コノハ」
コノハ「いや、私友達いないんで、こういうゲーム苦手なんですよ」
コノハ「普通の人が何を考えてるのか、よくわからなくて」
モモ「無理して合わせようとしなくて良いんじゃない? 自分の思ったことを書けば大丈夫だよ」

〇テレビスタジオ
  準備OKですか?
  ──ハイ、10秒前、8、7、6・・・
MC「第二関門が始まります! 今回は以心伝心ゲーム♪」
MC「各グループの代表者3名は、前に出てきてください!」
MC「全員が回答するまで喋っちゃダメですよー!ペナルティありますからね」
MC「それでは、第一問!」
MC「メンバーの中で一番、甘いものが好きなのは誰?」
モモ(えーっと、甘いもの・・・ みんなでアイス食べて、あとマリンの卒業式にケーキも食べたなぁ)
アヤメ(何度かこのメンバーで甘いもの食べたことあるよね。 一番嬉しそうな顔してたのは・・・)
マリン(うん、決めた。きっとみんなもこう思ってるはず)
MC「はーいそれでは時間です! 「Pass☆Tell」の皆様、一斉にフリップをお出しください」
MC「せーの!!」
アヤメ「モモ」
モモ「モモ」
マリン「モモ」
「やったー!!」
MC「おおっ、これはすごい! 「Pass☆Tell」いきなり3点ゲットです!」
MC「それでは次のグループに参ります 「SS Style」の皆様、フリップをお出しください──」
  ──カット!
  それでは、代表者交代してくださいー
MC「第二問! ズバリ、「アイドル」といえば?」
ヒマ(はっ何!?抽象的すぎでしょ。有名なアイドルでも書いておけば良いわけ? ・・・あ、そっか。ここは・・・)
マリン(合わせやすいメンバーで良かった)
コノハ(えっと、これは、皆さんも知っている王道のアイドルの名前を書けばいいのかしら。 いや、それでも絞りきれない)
コノハ(・・・あ、違う。 この二人ならきっと、私に合わせてくれる?)
MC「時間でーす!」
MC「──はい。ハートフルハピネスの皆さん、ありがとうございました」
MC「それでは、「Pass☆Tell」の皆さんです! 一斉にフリップをお出しください。 せーの!!」
ヒマ「MIYU-U」
コノハ「MIYU-U」
マリン「MIYU-U」
MC「なんとっ!! またしてもパーフェクト!」
MC「しかも、この「アイドルstruggle」シーズン1の優勝グループを全員が書くとは! これはものすごい結束力ですねぇ」
ヒマ「コノハが、このグループのファンなんです。 だから合わせやすかったってゆーか」
MC「いいですね! それでは次の問題にいきましょう!」

〇テレビスタジオ
アヤメ「・・・こ、これ、いつまでやんの?」
モモ「最初は計算してたけど、もう全部のグループの点数覚えてないよー・・・」
  ──はい、それでは次がラストの問題になります!
  集計後に収録再開しますので、一旦休憩入ってください
監督「おう、頑張ってるな!」
アヤメ「監督! ほんとですよー。もう何問やったか・・・ こんなに質問用意されてたんですねー」
監督「ま、撮れ高の関係もあるからなぁ。 これだけやっても、実際に使われるのは3〜4問といったところじゃないか?」
  「Pass☆Tell」の皆さーん!
  メイク直しするんでこっち来てもらえますかー

〇テレビスタジオ
MC「「アイドルstruggle」シーズン3 第二関門、以心伝心ゲーム! こちらで、最後の問題になります」
MC「これまでの各グループの点数を発表いたします」
MC「1位 Pass☆Tell 25点!」
モモ「いっ・・・1位ー!?」
アヤメ「さすが! ウチらの絆半端ないっ!!」
MC「2位 天女転生 23点 3位 SS Style 19点 4位 ハートフルハピネス 15点」
MC「はい!! 最後の問題は、点数3倍チャーンス!!!」
ヒマ(来ると思った)
MC「・・・ということは、2人の回答が合えば3点、3人の回答が合えば9点ですね♪」
MC「はい。一番点数の低いグループが脱落なので、現状の最下位と10点離れている、1位の「Pass☆Tell」は通過確定です」
マリン(良かった〜)
アヤメ「いやいや、通過だからって油断しちゃダメでしょ! ここは絶対1位キープだよ!!」
MC「さあ、泣いても笑ってもこれが最後の問題です!」
MC「「色」といえば?」
ヒマ(はー、あのオッサン、最後に嫌な問題出してくるわー・・・)
ヒマ(回答合わせるのに、まさか自分の担当の色書くわけにもいかないしなぁ)
アヤメ(えー、どうすんのよ。誰かの担当カラー書くの?)
アヤメ(でも、ウチのグループ、リーダーもいないしなぁ)
マリン(どうしよう・・・)
MC「はい、時間です! それでは、1位のグループから答え合わせをしていきましょう」
MC「「Pass☆Tell」さん、どうぞ!」
ヒマ「黒」
アヤメ「黒」
マリン「黒」
MC「ええぇぇぇー!!! なんで!?」
監督(黒、だと!? なんであの回答で合うんだ!?)
MC「まさかの「黒」で全員一致! な、なぜその色を選んだんですか?」
ヒマ「あ、顔上げたら、監督のスーツが黒だったから」
アヤメ「私も、パッと監督の姿が思い浮かんだんだよね! てか監督いつも黒ばっか着てない?」
マリン「監督も、このグループに欠かせない存在ですから」
監督「・・・・・・」

〇タクシーの後部座席
アヤメ「ねー、最後の監督の顔見た!? なんかちょっと泣きそうだったけど!」
ヒマ「見た見たー!! あれ絶対嬉しかったんだって!」
マリン「まさか、最後の問題がみんな一緒なんてねー。 結構、一か八かだったけど」
ヒマ「1ヶ月後は、いよいよ決勝かぁー! 歌もダンスもきっちり仕上げなきゃね!」
アヤメ「ほんと、みんな未経験とは思えないくらい上手くなってるよね!? よーし練習もラストスパート頑張ろう!!」

次のエピソード:決戦の日

コメント

  • ここは圧勝でしたね。さて次はいよいよ決勝…このまま勢いで行くのか、それとも…

  • 第二関門は難なくクリア。
    しかし、決勝で良からぬ事態が起こりそうな予感。
    次回も楽しみにしてます。

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