世間はクリスマス・イブだ。みんな楽しそうに道を歩いてる。 僕？　ハハ…。 そんなこと聞かないでくれよ。 ベッドも懐も、いつだって寂しいんだから。 買い物を終え、募金をし、自宅へ向かう。 途中で雪が降ってくる。 こんな時、あの子がそばにいてくれたら…。 いや、よそう。彼女は死んじまった。 でも、もし生きていたら、今日のイブを共に過ごせただろうか？ そんな夢みたいなことを考えちまうのさ。

• 第3回TapNovelゲーム小説大賞