フルネームは向田幸助。あやかし物の小説を執筆し、その手の界隈からは知る人ぞ知る作者として人気を保っている。だが、娘を神隠しで失ってからは超常現象がトラウマになり、小説を書くことが出来なくなった。娘の失踪が原因で妻と離婚している。自暴自棄になり、何事にも無気力。

ある日突然、小説家の幸助の前に現れた守り神。不幸体質の幸助に対して、いろいろと世話を焼こうとする。見た目通りの子供らしい性格。その正体は、神隠しに遭った実の娘の円花の生まれ変わりなのだが、幸助もこだまもそのことには気付いていない。