プリティラブリーユー(脚本)
〇雨の歓楽街
一目惚れなんて、自分はしないと思ってた。
でも、降りしきる雨の中悲しそうな声をあげる君をみた僕は・・・。
どうしても、居られなくて・・・
気がついたら君を、抱き抱えていた。
僕「寂しかっただろ・・・、もう、大丈夫だよ」
しかし、これからどうしたものか・・・。
〇おしゃれなリビングダイニング
僕「よいっしょ、ほらついたよ お嬢さん。 ここが僕の家だよ」
ゆっくり抱き抱えていた彼女を自宅の床に降ろすと、少し挙動不審げに辺りをキョロキョロしながら身を縮こませる。
僕「大丈夫だよ。とって食いはしないから」
そう言って僕は彼女の頭を撫でるけど、彼女は緊張し身を強張らせたままだ。
ふむ、やはり雨に濡れたままなのがダメなのだろうか
僕「よし、ならお風呂に入ろうか。 僕と一緒に」
この後、彼女に大暴れされてしまい頬に軽い引っ掻きキズを作ってしまったのは言うまでもない。
僕「わ、分かった分かった。 落ち着いて!どうどう!」
僕は、慌てて彼女を宥める様に背中を撫でる。もしかして、先にお風呂より優先すべきことが・・・・・・
「ぐー!!!」
大きめの腹の音が辺りに響き渡る。
僕「ふふふ。先に御飯にしようか?」
彼女は、ぷいと顔を背けるもとても嬉しそうだった。
〇システムキッチン
さて、御飯と言ってみたものの一体彼女は何を好むのだろうか。
あまりガッツリしたものを出すわけにもいかないし、かと言ってあの寒さの中何かお腹に入れないと力が出ないだろう。
僕「・・・何が良いかな?」
と、話しかけるも、首を傾げる彼女。
・・・そりゃそうか。なら・・・
僕「暖かいミルク、飲む?」
これなら、彼女も暖まれるし
一石二鳥。早速、ミルクを暖めて、、
僕「はい、どうぞ。 おあがり」
彼女は嬉しそうに僕の用意したミルクを美味しそうに飲み始める。
僕「ふ、付いてるよ。 口元」
そう言って、彼女の口元を拭おうとすると・・・
僕「いてっ!」
出した指は彼女に噛まれてしまった。
・・・こういうことが余計な世話なんだよな。
〇おしゃれなリビングダイニング
少し距離を詰めすぎたかもしれない。
僕の悪い癖だ。彼女はというと・・・、
フローリングに広げたタオルケットの上で疲れきった様にごろんと横になっている。
どれだけの時間ああしていたのかは分からないが、恐らく相当長くだろう。
・・・可哀想に。
少しでもそのキズが癒えると良いんだけれど。
僕「こらこら、まだ半渇きじゃないか。 おいで、乾かしてあげよう」
少しは僕に気を許してくれたのか、それとも疲れきっていて抵抗するのも面倒なのか、彼女は目を閉じながらこちらに身を任せている
僕「ふふ・・・かわいいね」
と、こくりこくりと船をこぎだす彼女。
これは本格的に寝に入るスタイルだ。
僕「全く、仕方ないなあ」
〇豪華なベッドルーム
彼女を抱き抱えて、僕のベッドへと運ぶ。
シングルベッドだから少し狭いのは許して欲しい。
ぎしりとベッドの端に腰掛け、僕は既に寝入った彼女の頭をゆっくり撫でる。
僕「おやすみ、お嬢さん。 よく眠って。また・・・明日ね」
彼女は満足そうに喉を鳴らしながら、
彼女「にゃおん♡」
と、一言鳴いた。
おわり♡
途中から、猫ちゃんだ!!となりながら、読んでいました!
猫を愛でるイケメンの図って、尊いですよね!
猫ちゃんにも、これから先、幸せになってほしいです!
素敵な作品ありがとうございます
猫ちゃんかな?と思って読んでたんですが、やっぱりそうだった!と、にまにまとかわいい猫ちゃんを堪能しました。笑
かわいい彼女(?)を大切に!
一目惚れって存在しないと思っていたけど実はありますよね、何だかわからないけど好きって思ってしまう、、、会話のテンポもよくて最後まで一気に読ませて頂きました。