〇学校の屋上
太陽「やっほー」
月斗「俺が月斗で」
太陽「俺が太陽」
太陽「熱しやすく」
月斗「冷めやすい──」
「太陽と月」
月斗「よろしくお願いしまーす」
月斗「今回で屋上終わりでーす」
太陽「レオ先生ガチギレしちった」
月斗「そりゃそーだろ！ 前回の漫才でめちゃくちゃ言ったから！」
太陽「暴露系漫才」
月斗「やめろやめろ！ 流行りに便乗すんな！」
月斗「で、あれは真実ではありませんので、 ここで訂正してお詫びいたします！」
太陽「そうそう」
月斗「久しぶりに出た！そうそう！」
太陽「レオ先生は生徒に手ぇ出してませんから」
月斗「そゆこと」
太陽「生徒がレオ先生に手を出しただけなんで」
月斗「そゆこと」
月斗「いや、そゆことじゃねーから！」
月斗「レオ先生また怒るわー」
太陽「でもまー」
太陽「レオ先生怒った顔、マジイケメンだから」
月斗「それで評価プラスになんねーからな」
太陽「屋上出禁かー」
月斗「それで済んだらマシな方だよ」
太陽「俺好きなんだよ、この場所ー」
月斗「今更かよ」
太陽「男ならテッペン目指してーじゃん」
月斗「それを言うならバカは高いところが好き、 だろ」
太陽「さすがにそれはひでー」
月斗「反省しろー」
太陽「ふぁい」

〇学校の屋上
太陽「でもレオ先生さ」
月斗「もおやめとけ」
太陽「どーせ出禁じゃん」
月斗「おいおい、ここでムチャする気!?」
太陽「伝説つくってやんよ」
月斗「いらねーからその男気！」
太陽「レオ先生のヤツはさー」
月斗「ヤツって！」
太陽「めっっっっっっっっっっっっっっっっっっ」
太陽「っちゃエロい」
月斗「だっは！」
月斗「そんな強調すんな！ オモローッ」
太陽「どこがエロいかと言うとー」
月斗「お前マジか!? マジで責めんねッ！」
太陽「鳴き声」
月斗「いや、意味深すぎんだろ！」
月斗「お前、レオ先生と何があった!?」
太陽「あの時の声聞いたら、マジで抱きしめたくなったわ」
月斗「さっきの、生徒が手ぇ出したってお前のことかッ!?」
太陽「ちーっす」
月斗「ちーっすじゃねーわ！」
太陽「しゃぶりつくしましたー」
月斗「いやいや、シャレんなんねーわ！」
太陽「手ェだしたってか金も出したケド」
月斗「余計ヤバいわ！」
月斗「ネタだよね？ ネタだと言ってくれッ！」
太陽「ネタというか寝たというか・・・」
月斗「はい、しゅーりょー」
太陽「え、なになに？」
月斗「俺らしゅーりょー」
太陽「なんか、さっきから勘違いしてない？」
月斗「えっ？何が？」
太陽「俺、普通にいい話してるだけなんだけど」
月斗「いやいや、レオ先生のエロい話だろ!? 聞いてられんわ！」
太陽「いや、エロい話じゃなくてエラい話ね」
月斗「は？」
太陽「あー、俺、Rの発音が巻き舌ぎみになるから エラいがエロいに聞こえた？」
月斗「何じゃそら！」
太陽「父ちゃんが美容師だからなぁ」
月斗「関係ねーだろ！巻き舌と！」
太陽「パーパーがバーバーだから」
月斗「いや、ただのダジャレ！ まったく話と関係ない！」
太陽「で、これ、そもそもレオ先生の犬の話だし」
月斗「犬!? 犬なんて言った!? 俺聞いてねーけど!?」
太陽「レオ先生のヤツって言ったじゃん」
月斗「ヤツが犬!? ヤツって先生の意味かと思ったわ！」
太陽「レオ先生の事、ヤツっていうわけないじゃん」
月斗「そらそーだけども！」
太陽「レオ先生の犬が見つかって、その時の犬の鳴き声が切なくてさ、めっちゃエラいなって思って抱きしめたくなったって話なんだけど」
月斗「鳴き声がややこしいわ！」
月斗「手ェ出したって言ってなかった!?」
太陽「お手ね」
月斗「犬のお手の事、手ェ出したって言っちゃダメ」
月斗「しゃぶりつくしたってーのは？」
太陽「あー、犬がおやつの骨しゃぶりつくしたって意味」
月斗「金出したってのは？」
太陽「あ、前に犬探す募金の話しなかったっけ？」
月斗「4円のやつ！ あれ確か、にこめのネタの話!? まさか、ここで回収すんのかい!?」
月斗「じゃあ、最後、寝たってーのは？」
太陽「先生と犬が一緒に寝ましたとさ めでたしめでたし」
月斗「めでたいのはお前だろ！ いい加減にしろ！」
月斗「どーもありがとうございましたー！」
太陽「ばいにゃん」
　　・・・
　　月斗「これは、怒られるぞー」
　　太陽「逃げるのみ」
　　月斗「親父さんにも怒られろ」
　　太陽「バーバーのパーパーね」
　　月斗「お前はバーカー」
　　太陽「きゃいん！」
　　月斗「犬でも待てっつったら待つぞ」
　　太陽「俺はチンチンしか出来ない」
　　月斗「はい、バーカー」
　　終わり