エピソード1(脚本)
〇高い屋上
ある日の夕方の
屋上で・・・
???「ずっと、貴方の事が好きでした。 私と付き合って下さい」
金澤紘晟「ごめん、俺には好きな人がいるから 君とは付き合えないかな・・・」
金澤紘晟「それに、君の事はよく知らないし 本当にごめん」
???「・・・そ、そうですか。 なら仕方ないですね〜」
???「先輩❤️」
金澤紘晟「先輩?」
〇綺麗な一戸建て
次の日の朝
学校の支度をしていると突然インターホンが鳴った。
金澤紘晟「どちら様ですか?」
金澤紘晟「げ、お前は・・・」
そこには、近所の石田愛莉が立っていた。
石田愛莉「げぇ!?は酷くないですか?」
金澤紘晟「で、何しに来たんだよ〜」
石田愛莉「久しぶりに先輩の事を起こしに来たんですよ──」
金澤紘晟「久しぶりってと言っても小学生以来きてないじゃねぇーか、どうせ何か企んでるんだろう?」
石田愛莉「嫌だなぁ──先輩」
お母さん「その声は、もしかして愛莉ちゃん?」
お母さん「大きくなったわねぇー」
石田愛莉「ご無沙汰してます」
「貴方ならいつでも大歓迎よ!! 後はお二人で──────」
石田愛莉「ありがとうございます。相変わらず元気のいいお母さんですね」
金澤紘晟「ああ・・・」
〇広い公園
石田愛莉「先輩、歩くの遅いですよ。 このままじゃあ、遅れちゃいますって」
金澤紘晟「あのな、お前と歩いてるのをクラスの人に見られたらまずいんだよ・・・」
石田愛莉「何がまずいんですか?」
金澤紘晟「そ、それはだなぁ──」
石田愛莉「あ、分かっちゃいました」
石田愛莉「もしかして先輩は、陰キャなんですか? それか・・・」
金澤紘晟「い、陰キャじゃねぇーし それか、なんだよ──」
石田愛莉「超絶美少女の私と一緒に登校して付き合ってると思われるのが恥ずかしいとか?」
金澤紘晟「超絶美少女って自分で言うのかよ それに、仕方ないだろう?」
石田愛莉「仕方ない?」
金澤紘晟「俺に彼女なんて出来ても、楽しませられる自信がないんだ・・・」
石田愛莉「・・・はぁ、詰まらないこと考えてるんですね」
金澤紘晟「だって、そうだろう?デートとか行っても、彼女が楽しめなかったら」
金澤紘晟「デートが下手な奴って笑われるだろうし」
石田愛莉「なら、いい考えがあります」
〇まっすぐの廊下
〇教室
ふみや「やっと、来たか」
金澤紘晟「何ですか?」
ふみや「お前さぁ、最近調子乗りすぎ」
金澤紘晟「え?何の話ですか?」
ふみや「昨日の夕方に屋上で見たって奴がいるんだよ」
金澤紘晟「な、何をですか?」
ふみや「お前がメガネをつけた後輩を振っている所を」
ふみや「メガネ同士付き合えば面白かったのに・・・ 何で断ったんだよ」
金澤紘晟「あんまり、話した事がないし ただ、それだけです」
ふみや「ふーん、相変わらずつまんねぇー奴だな」
金澤紘晟「す、すいません」
〇教室
学校のチャイムが鳴った
担任の先生「では、授業はここまで── ちゃんと復習しろよ!!」
担任の先生「金澤、何か悩みがあったら言えよ」
金澤紘晟「何の事ですか?」
「言いたくないならそれでもいい──」
〇綺麗な一戸建て
今日も一日疲れたなぁと思いながらインターホンを押す
石田愛莉「どちら様ですか?」
石田愛莉「あ、先輩 遅いですよ──」
金澤紘晟「あれ?すまん 俺は家を間違えたみたいだ」
石田愛莉「間違えてないですよ。 ここ先輩の家ですから」
金澤紘晟「は?なんでお前がいるんだよ?」
石田愛莉「まぁ、いいから上がって下さい」
金澤紘晟「人の話を聞け」
〇明るいリビング
お母さん「お帰り・・・」
金澤紘晟「なんで彼奴が家にいるんだよ」
お母さん「だって、愛莉ちゃんのお母さんが仕事で忙しいみたいだし家で1人なんて可哀想でしょ?」
お母さん「それに、ご飯を作るのに手伝って貰ったし」
金澤紘晟「もう、いいよ」
「俺はもう、寝るわ〜」
お母さん「あの子、恥ずかしがって可愛い」
石田愛莉「そうですね──」
お母さん「今日は泊まっていってもいいわよ」
石田愛莉「えー、本当ですか? お母さん大好きです」
お母さん「あらあら、嬉しいわ〜」
お母さん「泊まるのはいいけど、息子を襲っちゃ駄目よー」
石田愛莉「そんな事しませんよ・・・」
「あら、残念 ふふふ」
石田愛莉「もう〜お母さんたら」