クールなスタイル!チアフルシック登場(脚本)
〇シックなリビング
春野正幹「で、どうだった?入学式」
春野桃子「うん、ちゃんと面倒を見ることができたよ」
春野雫「確か、昼間事件があったの。パパは知ってるよね?」
春野正幹「ママ、それ知ってる。帰りの電車の中で見た」
春野桃子(チアフルスマイルのことは言えないわ...)
春野桃子「私は何ともなかったよ」
私は何とかごまかした。
〇魔王城の部屋
クライ「この馬鹿!しくじるとはけしからん!」
ダークネス「すみません、ミラクルマジカルガールの一人、チアフルスマイルに邪魔されたんです」
クライ「まあ、いい。次なる手を考えねばなるまい」
フューリアス「私に考えがあります。私に行かせてくださいませ」
クライ「よかろう。とちったら承知しないからな」
サッドネス「ちょっと、僕はどうなるのさ?」
クライ「時期尚早だ」
サッドネス「じゃあ、いつになったら行けるのさ?」
フューリアス「ま、それは後日という訳で。とにかく、行ってまいります」
〇昔ながらの一軒家
夏木藍衣「行ってきます」
夏木翼「藍衣、気をつけろよ。僕は今から警察署に行き、そこで着替えてから交番勤務だ」
夏木藍衣「気を付けてね、兄さん」
夏木翼「おばあちゃん、電話は留守電にしてね」
夏木佳子「わかったわ。何かあったら、あなたたちに電話するわ」
夏木昭雄「ワシも特殊詐欺には警戒する」
夏木翼(海外で働いてる、父さんや母さん、離れて暮らす姉さんにも伝えなきゃ)
〇商店街
夏木翼(「城之内ショップ」?いつの間にできてたんだ)
若槻純也「商店街もここ数年で変わったもんだな」
夏木翼「そうですね、先輩」
ジョイフル「そろそろ出発だな」
グレートフル「この調子で二人目も見つかるといいね」
「それじゃあ今日も出発!」
グレートフル「そうだな。奴らに警戒しつつ探しに行こう」
〇教室
榎木麻衣「それでは教科書の11ページを開いてください」
春野桃子「どうしたの、冬元さん」
冬元茜音「ごめん、消しゴムがないの。貸してくれる?」
春野桃子「いいわよ。はいどうぞ」
冬元茜音「ありがとう」
榎木麻衣「では、分数の掛け算、割り算について学習しましょう」
先生はそう言うと、黒板に式を描き始めた。
榎木麻衣「分子は分子、分母は分母で計算します。整数の場合は、分子のところに入れましょう。では、この問題、夏木さんに解いて貰います」
夏木藍衣「はい」
春野桃子(夏木さんって、凄いなぁ)
夏木藍衣「できました!」
榎木麻衣「お見事!」
江口充「すごいな」
秋月萌黄「ほんとね」
藍衣ちゃんは賢くてすごい。
〇おしゃれな住宅街
春野桃子「藍衣ちゃんってすごいわね~」
大久保樹「体育だってすごいしね」
夏木藍衣「そうかなぁ。そうだ!今度の土曜日、私の家に来ない?お泊り会やるの」
大久保樹「いいな、それ」
春野桃子「面白そう!」
私はワクワクしてきた。樹君の家に泊まりに行ったことあるけど、こういうのは初めて。
〇シックなリビング
春野桃子「そういうわけで、今度お友達の家に泊まりに行くの。樹君も一緒よ」
春野正幹「そういえば、桃子はよく樹君の家に行ってたけど、女の子の家に泊まりに行くのは初めてだね」
春野雫「桃子、ちゃんと電話しなさいよ」
春野桃子「うん。パパ、ママ、ありがとう」
ちなみに樹君も大丈夫だった。
〇昔ながらの一軒家
お泊り会当日。
フューリアス「そろそろいいだろう。おや、誰か来たみたいだ!」
春野正幹「じゃ、お泊り会、楽しんでね」
春野桃子「ありがとう、パパ」
大久保樹「おじさん、ありがとう!」
春野正幹「明日の夕方、迎えに行くからね」
樹君と一緒にお泊り会に参加できるなんて、うれしかった。
「こんばんはー!」
夏木翼「いらっしゃい」
夏木藍衣「よく来てくれたわね。入って!」
「お邪魔しまーす!」
グレートフル「変な予感がするな」
ジョイン「ダークランドのメンバー?」
ファイン「とにかく、探ってみましょう」
ジョイフル「こっそり忍び込もう」
〇おしゃれなリビングダイニング
夏木昭雄「よく来てくれたね。藍衣のお友達?」
夏木藍衣「そうよ」
春野桃子「初めまして、春野桃子です」
大久保樹「初めまして、大久保樹です」
夏木佳子「良い友達ができたわね」
夏木翼「そうだね。それじゃ、夕食にしようか」
夏木藍衣「私、ごはん持ってくるね」
こうして、夕食がスタート。
春野桃子「藍衣ちゃんのお父さんとお母さんって、海外で働いてるでしょ?」
夏木翼「そうだよ。二人ともイギリスで働いてるんだ」
夏木藍衣「これがパパとママの写真よ」
大久保樹「寂しくないのか?」
夏木藍衣「慣れちゃったかな。おじいちゃんとおばあちゃん、兄さんもいるから寂しくないし、連絡は取ってるよ」
大久保樹「なるほど」
夏木藍衣「実は、去年結婚してお嫁に行った15歳年上の姉がいるのよ。その写真も見せるね」
大久保樹「連絡はしてるのか?」
夏木藍衣「してるわ」
夏木翼「僕は警察官でたまに夜勤でいないときもあるけど、ちゃんと連絡は入れてるよ」
夏木昭雄「ワシはちゃんと電話は留守電にしてて、確認してから連絡してる」
夏木佳子「そうね」
夏木翼「僕らの力で詐欺を撃退しないとね。藍衣、楽して稼げるバイト、絶対やっちゃだめだよ!」
夏木藍衣「兄さん、それパンフレットでも読んだわよ。何かあったらすぐ兄さんに言うから」
その時だった!
夏木翼「誰だ!?」
フューリアス「出でよ、ディザスター!」
ディザスター「ディザスター!」
夏木翼「誰だ!?」
フューリアス「そいつに取り付け!」
夏木藍衣「兄さん!」
フューリアス「ここを不幸に染めてしまうのだ」
春野桃子「また出たわね!」
「やはり出たか!」
夏木藍衣「え!?」
大久保樹「早く逃げよう!」
「わかった!」
夏木藍衣「どうなってるの!?」
夏木藍衣「なに、この光?」
グレートフル「これは...!」
ジョイフル「間違いない!二人目はお前だ!」
「だからこれを受け取って!ミラクルマジカルチェンジパフュームよ!」
夏木藍衣「何故?」
春野桃子「とにかく話は後にして、私と一緒に変身よ!これを全身に振りかけながら回って、「ミラクルマジカルチェーンジ!」と叫ぶの!」
夏木藍衣「オッケー!」
二人は急いで変身した。
「ミラクルマジカルチェーンジ!」
チアフルスマイル「チアフルスマイル、可愛く登場!」
チアフルシック「チアフルシック、可憐に登場!」
「私達、ミラクルマジカルガール!みんなの笑顔と幸せ、守ってみせる!」
チアフルシック「え!?これが私なの?」
グレートフル「よし、二人目登場!」
チアフルスマイル「そうだよ!一緒に戦おう!」
チアフルシック「わかったわ!」
ジョイフル「チアフルシック、これを使ってほしい!ミラクルマジカルステッキだ!」
チアフルシック「わかったわ」
藍衣ちゃんがミラクルマジカルガールに変身!藍衣ちゃんも私も、何とかジャンプしながら攻撃。
フューリアス「バカな!新たなる戦士だと!?」
チアフルスマイル「今持ってるミラクルマジカルステッキを使って、相手に向かってハートを描き、「チアフルシックアタック!」と叫んで!」
チアフルシック「いいわよ」
チアフルスマイル「チアフルスマイルアターック!」
チアフルシック「チアフルシックアタック!」
「ミンナハッピー・・・」
「みんな明るく笑顔♪」
フューリアス「畜生!!覚えているがよい!」
春野桃子「一件落着!」
夏木藍衣「私がミラクルマジカルガール?どういうこと?」
ジョイフル「実をいうと、お前はこいつと同じく選ばれた存在だ」
グレートフル「僕らの故郷、チアフルキングダムがダークランドに乗っ取られ、愛する妹、ハートフルという姫までさらわれたんだ」
春野桃子「ダークランドは地球にも来てるから、私はチアフルスマイルになったの」
夏木藍衣「そういうことね。私も、桃子の手伝いをするわ」
「これで仲間が増えたね!」
こうして、藍衣ちゃんがミラクルマジカルガールの仲間に!
夏木翼「あれ?僕は何やってたのかな?」
夏木藍衣「兄さん、無事でよかった・・・!!」
グレートフル「一件落着だな」
ジョイフル「引き上げるか」
〇白いバスルーム
「お風呂気持ちよかったね~」
大久保樹「俺、先に入っててよかったよ」
春野桃子「3人とも歯も磨いたし、この後どうしようか?」
夏木藍衣「部屋でアニメ見て、ボードゲームやらない?」
大久保樹「いいな、それ」
夏木翼「それじゃ、僕もお風呂入るとするかな」
夏木藍衣「兄さん、いくら今日明日が非番だからって私の部屋、勝手に入らないでよね」
夏木翼「わかったわかった。邪魔しないさ」
大久保樹(いいなぁ、俺もあんな兄貴ほしかった。桃子と同じく、一人っ子だもんな)
夏木佳子「すっかり仲良くなってるわね」
夏木昭雄「そうだな」
チアフルキングダムのメンバーは、既に帰っていった。
〇女の子の一人部屋
大久保樹「アニメ楽しかったなー!」
夏木藍衣「この後、ボードゲームやろうよ!」
春野桃子「そうだね!」
ボードゲームはすごく楽しかった!やがて、真夜中の12時になった。
春野桃子「そろそろ寝ようか」
夏木藍衣「私のベッドで寝ない、桃子ちゃん?」
春野桃子「もちろん!」
大久保樹「俺はどうするのさ?」
夏木藍衣「悪いけど、兄さんと寝てくれる?」
大久保樹「わかった」
樹君は、藍衣ちゃんのお兄さんと寝ることに。
〇男の子の一人部屋
夏木翼「どうしたの?」
大久保樹「あの、一緒に寝ても、いいですか?」
夏木翼「構わないよ」
大久保樹「実は、寝るスペースがないから、ここで寝るように言われたんです」
夏木翼「そりゃ、女の子の部屋だからね。おいで」
大久保樹「ありがとうございます」
〇おしゃれなリビングダイニング
次の日。
「おはようございます」
夏木藍衣「おはよう、おじいちゃん、おばあちゃん、兄さん」
「おはよう」
夏木翼「よく眠れたかい?」
夏木藍衣「もちろん。桃子ちゃんとかわいい夢を見たよ」
夏木佳子「それはよかったわね」
夏木昭雄「にしても、あの事件は何だったんだろうか」
夏木佳子「私、何も覚えてないわ」
夏木藍衣(私が変身したなんて言えないわ)
夏木翼「とにかく、朝食にしよう。僕、作ったんだよ」
夏木佳子「そうね」
夏木藍衣「私、運ぶの手伝うね、兄さん」
こうして、みんなで朝食を食べた。
夏木藍衣「兄さんの作る朝食、本当においしいわ!」
夏木佳子「本当ね。いいお嫁さんが来るかもしれないわね」
夏木翼「おばあちゃんってば、僕は24歳だよ。確かに来てもおかしくないけどね」
夏木藍衣「兄さんは高校を出て警察学校に行き、警察官になったのよ」
夏木昭雄「すっかり頼もしくなったな」
春野桃子「すごいですね!」
大久保樹「ご飯の後、俺、みんなで遊びたいな!」
春野桃子「いいわね、それ!」
夏木藍衣「今度は、外で遊びましょう!」
私たちは、外で縄跳びなどをして、楽しく過ごしたの。
〇昔ながらの一軒家
夕方になった。
「今日はありがとう!」
夏木藍衣「こちらこそ、楽しかったわよ!また明日、学校で会おうね!」
夏木翼「また遊びに来てほしいな」
大久保樹「はい!」
春野桃子「樹君、車が来たわ!」
春野正幹「桃子、樹君、迎えに来たよ!夏木さん、この度はありがとうございました」
夏木翼「いえいえ。楽しかったですよ」
大久保樹「おじさん、俺たち乗ったよ!」
春野桃子「また遊びに行きますね!」
「いつでもおいで」
春野正幹「それじゃあ、家に帰るか!」
春野桃子「とっても楽しいお泊り会だったね」
大久保樹「今度、お前の家泊まりに行っていいか?」
春野桃子「もちろんよ」
こうして、お泊り会は終わった。
早速仲間が増えましたね!
このあと敵方がどう出るか楽しみです。