好きだけど踏み出せない

石塚環

好きだけど踏み出せない(脚本)

好きだけど踏み出せない

石塚環

今すぐ読む

好きだけど踏み出せない
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇雑踏
石井 律「同窓会、楽しかったな。みんな結婚しちゃったなあ」
浅田 陽平「ああ、独り身なのは俺とおまえだけになったなあ・・・」
浅田 陽平「・・・こうなったら、ふたりで恋愛フラグ立てないか?」
石井 律「えぇ!?」
石井 律(浅田、かなり酔ってるな・・・)
浅田 陽平「ホテル行くぞ! ホテル!」
石井 律「行く、行く!」
浅田 陽平「・・・」
浅田 陽平「・・・冗談に決まってるだろ」
石井 律「あはは・・・だよなー・・・」
石井 律(本気にしただろ。・・・馬鹿)
石井 律「・・・あのさ」
石井 律「俺たち、ずっと仲良くやっていこうな。一生だぞ、一生!」
浅田 陽平「・・・親友って意味か?」
石井 律「え・・・」
石井 律(なんで、そんなこと聞くんだよ・・・)
石井 律(いいたくないけど、俺たちは”友達”だから・・・)
石井 律「そ、そうだよ! 一番の親友!」
石井 律「・・・俺は、おまえに嫁ができても好きでいる!」
石井 律「おまえの嫁よりも・・・好きでいるから・・・」
浅田 陽平「三角関係だろ、それ」
浅田 陽平「そんなことにはならねえよ。ずっと、ずっと・・・な」
  浅田は、俺の頬にふれた。
石井 律(浅田の手、熱い・・・)
浅田 陽平「俺は結婚しない」
浅田 陽平「恋を叶える勇気がないんだよ」
石井 律「苦労してんだな・・・」
石井 律(誰が好きなんだ、浅田・・・.)
浅田 陽平「もし、人恋しくなったら、おまえに真っ先に連絡する。そのときは・・・」
浅田 陽平「俺の長い片思いの話を聞いてくれよ、一晩中」
石井 律(浅田・・・俺は)

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

コメント

  • ドキドキするワンシーン会話劇でした🎵

    ちょっと手を出してみてはすぐ引っ込める感じがいいですね。
    恋愛初期の状況を覗き見しちゃってる背徳感があったり😁

    きっとこの2人は初心者なんでしょうね😃
    でも、ちょっとしたハプニングとか噛ませ犬くんの登場で一気に、なんてこともあるのかも?

    素敵なお話をありがとうございました✨

  • 好きだけど踏み出せないもどかしい感じが伝わってきました。想いに気づいているような気づいていないようなというところもリアルだなと思いました。

  • 想いが深ければ深いほど、また友情期間が長くなればなくなるほどこういうこと言い出すのって勇気がいりますよね。このシチュエーションだとなおさらだよなぁとふたりの気持ちを思ったらとても切なくなりました。なにか突拍子もない、きっかけがあれば進めるかもしれませんね。

コメントをもっと見る(5件)

成分キーワード

ページTOPへ