公式ドッチボール

F君(Silver Capricorn)

夢に向かって上京(脚本)

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〇体育館の中
  俺の夢は、公式ドッチボールのファイターの部で全国大会に行く事だ。

〇教室の外
  練習の後顧問の先生に呼び出される。
顧問の先生「君に一つ聞きたい事があるんだけど、いいかな?」
マサヒロ「はい。なんでしょう?」
顧問の先生「大変光栄な事に、貴方にある高校からスポーツ推薦が届いているのよ」
マサヒロ「え!本当ですか?」
顧問の先生「でもね・・・」
顧問の先生「その学校は、東京にある高校生なのよ」
マサヒロ「と、東京?」
顧問の先生「うん・・・」
顧問の先生「だからね。親と話し合って来て欲しいの」
顧問の先生「ちなみにだけど、貴方はこの高校に行きたいと思う?」
マサヒロ「僕には、夢があって、公式ドッチボールで全国に行きたいと思ってるんです」
マサヒロ「だから、公式ドッチボールの強豪校の柳高校に通いたい」
マサヒロ「だからスポーツ推薦は断っておいて下さい」
顧問の先生「それが、柳高校は、来年から顧問が東京に行く事になって廃部になったの」
マサヒロ「え?本当ですか」
顧問の先生「うん、そうなの」
顧問の先生「だから、明日までには考えておいてね」

〇明るいリビング
お母さん「お帰り」
マサヒロ「ただいま」
お母さん「今日はどうだった?」
マサヒロ「それがさぁ、俺にスポーツ推薦が来て」
お母さん「凄いじゃない?」
お母さん「それでそれで?」
お母さん「もしかして柳高校から?」
マサヒロ「いや、違くて」
マサヒロ「東京の高校からなんだよね」
お母さん「そうなんだ」
お母さん「それじゃあ、どうするの? 貴方は、昔から柳高校に通いたいと言ってたけど」
マサヒロ「実は言うと、俺が教わりたい先生が東京の学校に転任してしまうんだよね」
マサヒロ「だから、、、」
お母さん「分かったわよ」
お母さん「貴方の好きにしなさい」
マサヒロ「え、いいの?」
マサヒロ「止められると思った」
お母さん「何言ってるの?」
お母さん「それが貴方の夢なんでしょ?」
お母さん「親が子供の夢を潰すなんてそんな親なんかいるわけないでしょ?」
マサヒロ(お母さん・・・)
お母さん「やるからには、全国大会に行って来なさい」

〇新幹線の座席
  こうして東京に向かう事になった。
マサヒロ「うわ〜すげぇ〜 これが新幹線か・・・」

〇渋谷の雑踏
マサヒロ「うわー、ここが渋谷か」
マサヒロ(人が多くて酔いそうだなぁ)

〇東急百貨店
マサヒロ(こんなでっかい建物があるのか)
マサヒロ「やっぱり東京って凄いな」

〇一戸建て
マサヒロ(ここが俺の家か)
マサヒロ(あれ?本当にここであってるのかな?)
マサヒロ(でも、チラシにはここって書いてあるよな)

〇シックな玄関

〇男の子の一人部屋
マサヒロ(これで、荷物の荷解きが終わったな)
マサヒロ「それにしてもこれからここに住むのか」
マサヒロ(今から部屋の確認でもするか)

〇清潔なトイレ
マサヒロ「すげぇ、トイレが生きてる」

〇アパートのダイニング
マサヒロ「え、こんなに広いの?」
マサヒロ(本当に1人暮らし為の家なのか?)

〇白いバスルーム
マサヒロ「ここで最後か」
  マサヒロは、扉を開ける
  すると・・・
  鼻歌を歌いながら女子が着替えていた。
牧之原「ふんふんふんふん」
牧之原「あ・・・」
マサヒロ「あ・・・」
マサヒロ「ごめん・・・」
  扉を勢いよく閉める
マサヒロ「は?聞いてないぞ」
マサヒロ「やっぱり、俺の間違えか」
  扉が開く
牧之原「間違ってないわよ」
牧之原「扉を開けるタイミング以外は・・・ね」
マサヒロ「は、初めましてマサヒロと申します」
牧之原「は?」
マサヒロ「何か?」
牧之原「初めてじゃないんですけど・・・」
牧之原「まぁ、いいわ」
牧之原「私の名前は、牧之原よ」
マサヒロ「牧之原さん、質問なんだけど」
マサヒロ「ここって俺の家じゃない?」
牧之原「もしかして、君のお母さんから何も聞いてない?」
マサヒロ「うん・・・」
牧之原「ここは、私達の家よ」
マサヒロ「達?」
牧之原「そう」
牧之原「貴方と私が暮らす場所」
牧之原「これから宜しくね」
牧之原「でも、学校では、馴れ馴れしくしないでね」
牧之原「それと・・・」
マサヒロ(えーーーーーーーーーーー)
  こうして、俺達の奇妙な共同生活が始まった。

コメント

  • 彼のお母さんは何か企んでいるんでしょうか? この女の子訳アリっぽいですね。新生活にとことん活気があふれているけど、ちょっと彼の事が心配です。

  • 夢を叶えるために上京…ってちょっとロマンを感じますね!
    でも、住むことになった家に女の子がいるとは聞いてないですよね。笑
    これからどうなるのか楽しみです。

  • 新しい家に女がいる。しかも同世代。なんかワクワクしますね。彼はお母さんから何も聞きてない。直ぐに電話して確認しましょう。

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