エピソード1(脚本)
〇繁華な通り
大学からの帰り道、春の気候が、心地良く、家に、帰るのが勿体無いように思えて遠回りをした昨日、新しいカフェを見つけた。
小さなカフェは、アロマティと看板があり、
白木の家具と大きな窓が開け放たれて、あっさりとりした造りが清潔感を出していた。
〇店の入口
春野由津香(長く続けるためには、無理しない無理しない)
春野由津香(メニューは、コーヒーと、パンケーキにあんこパフェ、そして、心地良い空間 だけ)
春野由津香(だいたいお父さんが急に死ぬから、私がお店継ぐことになって。)
春野由津香「呑気な母さんは」
富貴子さん「由津香もやってみんしゃい。若いんだから、エネルギー余っとるっしょ」
富貴子さん「私は、コロたんと散歩して、贅沢しないで、本読んで暮らせれば、満足、満足」
〇店の入口
気運久太郎(コーヒー焙煎してる、良い香りだなー)
気運久太郎(家に帰るのはもったい陽気だな。 コーヒーのんで☕️休もう)
春野由津香「いらっしゃいませ」
気運久太郎「あ ひとりです」
「どうぞ、お好きなところに!!」
気運久太郎「やべっ!大学入ってから、おさまっていたから、完治したかと思っていたが、今再発した!!!!!!」
気運久太郎(この子の笑顔を見た途端、俺の唾液腺は、反応して、ブワーと唾液が分泌してきやがった・・・こ こ こぼれる)
春野由津香「うわー、マジイケメンやだねー」
春野由津香「絶対自分の顔を意識してる奴。 めんどくさ〜」
春野由津香(しかし、商売商売!! 採算取らなきゃならんのよ。 このイケメンに仲間連れてきてもらわんとね!! 先ずは笑顔、笑顔!!)
〇花模様3
〇湖畔の自然公園
久太郎10歳「僕の勇気はどのくらいあるのかな。 ひいおじいちゃんのおにいさんは、お国のために17歳で遠い南の国に特攻隊で散ったと聞いた」
久太郎10歳(僕はどんな大人になるのかな。 なろうかな。)
久太郎のおじいちゃん「久太郎、自分ではない人が何感じて、何考えているか、わからないってことを知ったら、ヘタな事は言えねーぞ」
久太郎のおじいちゃん「それが謙虚になるってことだよ。その謙虚さが相手に対する思いやりだよ。 自分の都合もあるけど、相手も都合がある」
久太郎のおじいちゃん「小さな親切で良いんだよ。 そして、正直に生きろ」
〇大樹の下
久太郎15歳「だけど。。。僕。。。ある時自分の身体の異変に気がついたんだ」
久太郎15歳「女の子の笑顔にドキッとした瞬間、ドバーっと唾液が分泌するという症状があるということ」
久太郎15歳「そして、他の人は、こんなことが起きないこと。僕だけがこんな、特異体質だということ」
久太郎15歳「いや、みんなは、唾液くらいというかもしれないけど、半端ない量の唾液が溢れて、一言も喋れなくなる。よだれが垂れるから」
久太郎のおじいちゃん「久太郎。おまえは15歳で178センチあるし、手脚も長い。稀に見る二枚目だから、女の子を泣かせることが多くなるよ」
気運久太郎「てか、じいちゃん、 おれっち、女の子に泣かされっぱなしだよ 女の子の笑顔をみると、溢れる唾液。 どうにかしてくれよ」
〇カウンター席
気運久太郎(落ち着け、飲み込め。ひたすら飲む。 ゴクッゴクッ)
気運久太郎(ひとまず頷いて先に着く)
春野由津香「パンケーキ🥞マカロニグラタン、コーヒー☕️ あんこパフェ この中からお選びください」
春野由津香(笑顔 笑顔 笑顔)
春野由津香(普段は無愛想、低音ボイスのわたしだけど、 商売となれば、できるもんだわ)
気運久太郎「や や やべーーーー!!!!!!」
気運久太郎「また来ます!」
久太郎は、猛ダッシュにて
アロマティをあとにしたのだった。
〇花模様3
イケメンなのにちょっと大変な特異体質持ち……思わず彼に頑張れ!というエールを送りたくなりました。彼がこの体質をどう乗り越えながら、恋をするのか、続きがあれば是非見たい作品でした!素敵な物語、ありがとうございました。
イケメンだけど特異体質という設定が親近感があっていいですねえ! コーヒーの美味しい季節に、ふらっと懐かしいタイプの喫茶店に立ち寄るところもまさにいい男現れ! なんか上手くいってほしい二人です。
女の子の笑顔で唾液が溢れる久太郎、特異体質かもしれませんが、ある意味素直な体質かもしれませんね。当事者でないから気軽に言えますがw
ちなみに、私はあんこパフェの文字で唾液が溢れそうになりました。きゅんきゅんする場面は縁遠そうですw