〇一戸建て
　　私、ありさ！　高校一年生。

〇一戸建て
ありさ（わーん！　遅刻しちゃうー）
　　パンをかじりながら、私は走った。

〇大きな木のある校舎
ありさ（間に合いそう！）

〇大きな木のある校舎
ありさ「いったたーっ・・・」
透「また、おまえかー」
透「ほんとにいつも、どじだなー」
ありさ「うるさいわねっ」
ありさ「そっちだって、ぼけっとして・・・」
透「はいはい。そうですねー」
ありさ「ぷいっ」
　　私と透は犬猿の仲

〇黒
　　そんな私たちが・・・
　　一緒に暮らす事になった。
　　──イケメン少女漫画──

〇学校の昇降口
　　放課後
透「おい、帰るぞ！」
ありさ「はぁー？　なんで、あんたと帰らないといけないわけ？」
透「親から何も聞いてないのか？」
ありさ「えっ？　何が？」
透「まぁ、いいや、いくぞ！」

〇一戸建て
ありさ「って、なんで家までついてくるのよ？」
透「ほんと、何も聞いていないんだな・・・」

〇シックな玄関
ありさ「なんで、家の中にまでついてくるのよー」
ありさ（なっ、なんで!?）
和也「おかえり、ありさちゃん」
ありさ「先輩、何故わたくしの家にいらっしゃるのですか？」
ありさ（はわわっ・・・しかも、風呂上がりのお姿じゃないですか）
ありさ（きゅん）
透（なんだよ、ありさのやつ、兄貴にデレッとしやがって）
和也「今日から、一緒に暮らすんだよ」
和也「よろしくね！　ありさちゃん」
ありさ（ま、まぶしいっ）
　　私たちは、それぞれ片親だった。
　　私の母親と、彼ら兄弟の父親が
　　再婚するらしく、私達は一緒に住むことになった。
ありさ（お母さん、再婚するとは聞いていたけれど）
ありさ（まさか、透と先輩のお父さんとだなんて・・・）
ありさ（キュキュキュキュキュイーン❤）
　　私の心の中で、BIGボーナスの予感がした。
　　次回、波乱。