愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

第66話 悪魔の血を持つ男たち③(脚本)

愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

今すぐ読む

愛天使世紀 ウェディングアップル
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇空
カミーリア「チェリー、どこなの?」
エビーダ「愛天使カミーリア、美しき火に飛び込む勇気。迂闊だが、認めてやろう」
カミーリア「エビーダ!」
カミーリア「いいえ、カイ、あなたは 女が流す涙は美しいと言いました」
エビーダ「それがどうした」
カミーリア「あなたは美しい物と醜い物を 見分ける心を持っているのです」
エビーダ「この世の汚き物は醜い。 美しきものは美」
エビーダ「俺はそう思うだけだ!」
カミーリア「・・・っ!」
  エビーダの攻撃を、
  間一髪で避けるカミーリア。
エビーダ「なぜ戦おうとしない!?」
カミーリア「戦いは美しくありません。 醜い行ないですわ!」
カミーリア「あなたは何かを 愛そうとする心を持っています」
カミーリア「愛はお互いに育みあうもの。 求める愛だけではなく、与える愛も美しいのです!」
エビーダ「いかなる愛も、すべて不毛だ!」
カミーリア「いかなる戦いも・・・すべて不毛ですわ」
エビーダ「俺の美しき言葉を真似るな!」
カミーリア「ホワイト・カミーリア・ブリザード!」
エビーダ「こ、これは・・・?」

〇大樹の下
  満開に咲いた白椿の大樹の下。
  幼いカイは、
  家族とピクニックに来ていた。
  白く美しい花びらが、
  吹雪のように舞い散る。
海老原カイ「パパ、ママ、見て見て!」
海老原カイ「綺麗だ、美しいよ」
  カイは両親の元に駆け出して、
  椿の花びらを全身に浴びる。
  だが次の瞬間──
  激しい銃声の音がして、
  白い花びらが深紅に染まった。
海老原カイ「あぁぁぁぁーーー!!」

〇空
エビーダ「赤い椿は醜き憎しみのあかし!」
エビーダ「カミーリア、いいや椿、醜く散れ!」
カミーリア「きゃぁっ!!」

〇岩穴の出口
朝陽林檎「桜ちゃん、椿さん、蘭、あやめさん。 無事に戻ってきて・・・」
女神「林檎、みんなを信じるのです」
女神「今は無事を祈るしかありません」
朝陽林檎「・・・・・・」
  ポケットから両親の写真を取り出す。
朝陽林檎「お父さん、お母さん。 私、愛天使なのに、今何も出来ないよ」
朝陽林檎「でも、二人から貰った勇気を 決して忘れません」
朝陽林檎「いつか必ず愛する優斗さんを、そして 多くの人々を悪魔から救ってみせる」
朝陽林檎「だから見守っていてください」

〇空
オーキッド「バビルン、チェリーもカミーリアも どこにもいないじゃないか?」
バビルン「変だなあ。確かこの方角なんだけど。 魔船も見当たらない」
アイリス「悠長なことを」
オーキッド「早く、二人を見つけなきゃ!」

〇空
  エビーダの攻撃を受けて、
  吹き飛ばされたカミーリア。
  なんとか体制を立て直すと、
  上空にチェリーの姿を見つけた。
カミーリア「あれは?」
カミーリア「チェリー、何をしているのです!?」
チェリー「私、悪魔になる!」
カミーリア「い、いけません!」
チェリー「放して、カミーリア!」
  抵抗するチェリーを抱えて、
  カミーリアは飛び去った。
ダーブラック「な、なんなんだ、あいつは?」
ダーブラック「愛天使ども・・・逃がすか!」
  ダーブラックは混乱しつつも、
  カミーリアとチェリーを追いかける。
悪神クローバー「どけ、奴らは俺が叩き壊す」
ダーブラック「チェリーは僕の獲物だ。横取りするな」
悪神クローバー「黙れ。俺の邪魔をする者はすべて叩き潰す」
ダーブラック「・・・くそっ、お前は、 僕たちの秩序を乱す、最悪の悪神だ!」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:第67話 銀色の翼に乗って①

成分キーワード

ページTOPへ