エピソード1(脚本)
〇旅館の和室
洋子「友梨!これ大橋のYシャツだよ!ぼたんつけてって」
友梨(えーまじ?やるやる、ソーイングセット持ってて、よかったー!)
修学旅行で、旅館の茶の間で、くつろいでるとき、洋子が友梨に、なんと大橋のボタンのとれた、Yシャツをもってきた。
〇車内
ヒロ君「ありがとう、さっきは、ボタンつけてくれて」
友梨「ううん、お裁縫は、得意なの。またいってね」
ヒロ君「へぇ、女子力高いじゃん!」
修学旅行の夜は、お茶会に出かけるために、観光バスに乗った。友梨と大橋は同じ班だったから、近くの席だった。照れる二人。
〇教室の教壇
ヒロ君「お疲れさま、音楽のとき、男子を連れて、第2音楽室で、ピアノをひく君を見たときから、わすれられない、僕と付き合ってください」
友梨(私の気持ちを知ってるから、そんなこと言うの?ありがとう。よろしくおねがいします)
ヒロ君「一緒に、帰ろうぜ」
友梨「うん、嬉しいわ、大橋君、引っ越したんだよね、落合?」
ヒロ君「良く、知ってるね。そうだよ。落合のマンション、母親がデザイナーだから、帰ってもまだいないんだ。これから、お茶しない?」
友梨「わぁ、嬉しい。ブロードウェイに行かない?可愛いお店知ってるの」
部活が終わると、大橋が待っていた。ピアノをひく友梨のことが、忘れられないと、告白して、交際を申しこみ、お茶に誘う。
〇学校の校舎
ヒロ君「僕、イギリスの小学校で、彼女いたんだけど、ある日、イエロージャップって言われてさー、それからは日本人に限る!」
友梨(まぁ、それは悲しいわね)
ヒロ君「僕と付き合ってる間は、髪を染めないでくれ」
友梨「まだ中学生だもの、染めないわ(笑)」
ヒロ君「あはは、そうかあ」
友梨「うちのパパは、音楽家なの。主にアレンジャーをしてるの。だから、昼から、家にいるの。小さい時話すと、パパ何してる?って」
ヒロ君「そいつはすごいな」
〇中庭
ヒロ君「僕が赤ちゃんのとき、母親がコアラクン新聞を作って、親戚に配ってるの、コアラくん話しました、立ちましたって!」
友梨(あはは、なんか似てるかも!可愛かったんだろうね、父の実家の叔父は、ロンドンで、領事をしてるの、毎年夏に来るよ)
ヒロ君「そいつはすごいぜ、そんなお嬢様がなぜ、私学にいかないで、こんなとこにきてるわけ?」
友梨(直系の孫じゃないもん、子供いないから、可愛がってくれるけど、それより、そろそろ、進路決めなきゃ、どうする?一緒にする?)
ヒロ君「そうだな、今度ICU見に行かないか?僕、冬期講習、友梨と同じ塾にする。小林もいるだろう?」
友梨(本当に?うれしいわ!)
ヒロ君「うん、今日はもう帰ろうか?送って行くよ」
大橋は、隣の区から、越境していた。友梨の家は、丸ノ内線新中野駅のそばだたから、大橋は遠回りした。同じ冬期講習に行った。
〇高級マンションのエントランス
ヒロ君「今日の英語は、楽しかったな。僕がデビットで、友梨が、サンディ。周りの奴らに冷やかされたな。佐藤先生は、楽しいな」
友梨(うん、びっくりした、佐藤先生、楽しいよね、前に自腹切って、コンビニで買ってこいって、言われたことがある。日曜日でかけない)
ヒロ君「あぁ、いいね。受験勉強ばかりだもんな、たまにはいいよな」
〇大樹の下
ヒロ君「あぁ、ホッとするぜ、受験勉強ばかりだもんな」
友梨(幸せすぎて、なんだか怖いわ!)
ヒロ君「キスするとか?」
友梨(いいよ)
〇中庭
ヒロ君「第1回キュンとする話コンテスト 一ッ森 小百合」
ヒロ君「1965.01.16」
第1回キュンとする話コンテスト
一ッ森 小百合
1965.0116生まれ
人が人を傷つける、しかも言葉。暴力ももちろんですが、言葉ってもっともっと癒すのに時間が掛かるんですよね。何だか悲しくなるような気がしました。
国籍問わず、人がいやがる事言う人はダメですよね。
だから優しそうな彼女がよかったんですね。
言葉は本当に選ばないといけないんですが、彼女なら大丈夫な気がします。
イギリス人の彼女からイエロージャップと言われたら、そらショックだな。カップルになったなら、相手の尊厳を傷つける女はこちらからゴメンです。