〇体育館の中
太陽「げんきー？」
月斗「俺は月斗（げっと）で」
太陽「俺が太陽（たいよう）」
太陽「俺の光で」
月斗「俺はかがやく──」
「太陽と月」
月斗「よろしくお願いしますー」
太陽「はーい」
月斗「お前に言ってないから」

〇体育館の中
月斗「そーいや、この前の話の続きだよ」
太陽「あー、サウシーの新曲ね」
月斗「ちがう、ちがう！」
太陽「めっちゃいーわー、死ぬまで聴けるわアレ」
月斗「マジ、死ぬまで聴けるな」
太陽「神だな」
月斗「神決定だわ」
月斗「いや、神決定なんだけど それじゃねーんだわ」
太陽「なんだっけ？」
月斗「この前の漫才の続きあったじゃん？」
太陽「あー」
太陽「うま○棒買えんかったわー」
月斗「それじゃねーわ」
太陽「あん時、マジ８円」
月斗「俺、今日５円あるよ」
太陽「俺、今マジ４円」
月斗「買えねー」
太陽「金ねー」
月斗「てか、４円何に使ったんだよ」
太陽「は？募金」
月斗「やさしー」
太陽「マジ犬見つかってほしーわー」
月斗「そんな募金あんのかよ」
月斗「でも持ち金の半分募金するとか、どんだけ懐ふけーんだよ」
太陽「懐、ふけぇけどさみー」
月斗「めっちゃ上手いな」
太陽「神」
月斗「マジ神」
月斗「マジ神じゃねーのよ」
月斗「この前のケンカの話だよ！」
太陽「あーね」
太陽「あれから姉ちゃんずっと家居るわー」
月斗「は？」
太陽「姉ちゃん、同棲してた彼氏とケンカしてウチに戻ってきてんのよー」
月斗「マジかー」
太陽「お前の初恋のうちの姉ちゃん」
月斗「うるせー」
太陽「俺の部屋にいるからマジせめぇんだけど」
太陽「父ちゃんめっちゃ喜んでんの」
月斗「へー」
太陽「マジで禿げんじゃねってくらい」
月斗「ははッ」
太陽「マジ髪」
月斗「それ、神ちげぇだろ」
太陽「父ちゃん美容師」
月斗「それも髪ね」
太陽「みんな、うちで髪切ってねー」
月斗「宣伝すんなー」

〇体育館の中
太陽「んじゃ、そろそろ終わりってことで」
月斗「またかよ！ またケンカの話、次回に引き伸ばしかよ！」
太陽「別にいいっしょ」
月斗「んー、」
月斗「だね」
太陽「帰りウチ来る？」
月斗「はー？なんで？」
太陽「初恋の姉ちゃんいるよ」
月斗「やめろやめろ！」
月斗「もーいーよ！」
月斗「どーもありがとーございましたー」
太陽「ちゃおー」
　　・・・
　　太陽「んー、犬見つかるかなー」
　　月斗「あー、募金の」
　　太陽「残りの４円使うかー」
　　月斗「はー？何に？」
　　太陽「神社でお賽銭ー」
　　月斗「おー、マジ神」
　　終わり