めぐり逢い、再び(脚本)
〇木造校舎の廊下
保健室へ向かう渡り廊下────。
「あのさ・・・桜庭さん」
桜庭ももか「はい!騎士様、どうかされました・・・?」
「俺さ、ずっと悩んでたんだけど 桜庭さんの事、何か会ったことがあるような気がしてて」
桜庭ももか「え!私にですか・・・?」
「うん、、桜庭さん、キミはもしかしたら覚えてないかもだけど・・・」
話は遡って10年前────。
「やーい、おまえの髪へーんなの!」
桜庭ももか「こ・・・これはくせっ毛だから別に変じゃないよぅ・・・」
モブ「そのくせっ毛が変なんだよっ、バーカ!!」
「あはは・・・っ、ホントホント!!変なのよ!!」
桜庭ももか「うう・・・っ」
その時だった。
「お前ら、これ以上桜庭さんを悪くいうのはやめろ!!」
あなたが、階段からものすごい速さでかけつけた。
「くせっ毛は悪いことなんかじゃない!! 悪いことって決めつけるな!!」
桜庭ももか「・・・っ!」
「これ以上桜庭さんに手を出すな・・・!」
モブ「・・・うーっ」
モブ「に、逃げろーっ!!」
「あ・・・っ!待てーっ!!」
「ちくしょう、後で先生に言っておかなくちゃな・・・」
「・・・桜庭さん、大丈夫?けがはない?」
桜庭ももか「うん、大丈夫だよ・・・」
桜庭ももか「助けてくれてありがとう・・・」
「こちらこそ!」
「またアイツらに何かされたら、いつでも頼って」
桜庭ももか「・・・!」
「・・・って事があったんだけど・・・」
あなたが話し終えた、その時。
彼女の瞳からは、涙が溢れていた。
桜庭ももか「じゃ、じゃあ、あの時助けてくれたのは──」
桜庭ももか「あなただったんですね、騎士様──・・・」
「うん・・・」
「桜庭さんも・・・覚えてくれていたんだ」
桜庭ももか「当たり前じゃないですか・・・っ」
桜庭ももか「私、あなたが転校してしまってからずっと寂しくて──・・・」
桜庭ももか「でもまたどこかで会えたらとか、ほんの僅かな希望を抱いてましたけど・・・」
桜庭ももか「まさかまた、こうして巡り会えるなんて・・・思わなくて・・・」
「桜庭さん・・・」
「俺もだよ・・・」
しばらく2人はずっと、誰もいない廊下で
再会を喜び、噛み締めていた──
〇ファンタジーの教室
全ての授業が終わった放課後──
「ふう・・・これを片付けたらやっと帰れるな・・・」
「にしても、何で俺が片付けなくちゃなんねーんだよ・・・」
「ま、これが終われば帰れるし、もう少し頑張ってみるか ──」
あなたが教室の掃除をしていた、その時──
???「あなたに話がありますわ!」
「!?」
聞き覚えある声に思わず固まる。
そして、ドアの方へ視線をやると、そこには──・・・
そこにいたのは、天塚だった。
天塚ちはる「さっきはよくも追い返してくれましたわね!」
「え・・・?なんの事・・・?」
「・・・」
「あ・・・さっきの昼の事か・・・」
「・・・でも『ピンク頭』は言い過ぎだろ!!」
天塚ちはる「私には関係ありませんわよ!」
教室を移動する前に起きた事の決着を付けようと、天塚がやって来ていたのだった。
「でもあれは俺が理由を聞く前に逃げただろ!」
「『ティアラの座を奪われた』とか何とかで、桜庭さんに言いがかりを付けてただろ!」
天塚ちはる「ええ、確かに言いましたわ」
「なぁ、教えてくれないか?何でそこまでして言いがかりを付けるのかを・・・」
天塚ちはる「・・・っ」
天塚ちはる「仕方がありませんわね・・・ 騎士様がお望みとあらば、理由を教えて差し上げますわ」
天塚ちはる「あれは確か、入学式のことですわ・・・」
1年前──
月ヶ瀬かがみ「花園の乙女の皆さん、入学おめでとう」
月ヶ瀬かがみ「あなたたちはこれから3年間、この学び舎で勉強をします」
月ヶ瀬かがみ「生徒であることを誇りに思い、勉学に励みなさい」
「はい!」
月ヶ瀬かがみ「さて、これからティアラの儀式を行います」
月ヶ瀬かがみ「皆さんに送った書類の中に手紙がもう1枚入っていれば、ティアラとして参加出来ます」
月ヶ瀬かがみ「さぁ、では書類を開けてください」
月ヶ瀬かがみ「もう1枚手紙が入っていたら挙手をして、私にその手紙を見せてください」
生徒一人一人が、手紙が入っていないかを確認し始めた。
???「ありました!」
最初に手を挙げたのは、水無月だった
フランシス・アサクラ「I found the letter! あった!」
次に見つけたのは、フランシスだった。
相沢かりん「・・・手紙、ありました」
つぎに見つけたのは、かりんだった。
そして、最後は──
???「はい!」
桜庭ももか「えっ!?」
天塚ちはる「はぁ!?」
天塚ちはる「ちょっと、先に見つけたのはわたくしですわよ!!」
桜庭ももか「わ、私だって、早く見つけたよ!」
月ヶ瀬かがみ「あなたたち!」
月ヶ瀬かがみ「喧嘩はそこまでにしなさい!」
桜庭ももか「・・・ごめんなさい」
天塚ちはる「・・・申し訳ありません、学園長」
2人を止めたあと、学園長は2人にこう問いかけた。
月ヶ瀬かがみ「仕方がありません・・・ではこうしましょう」
月ヶ瀬かがみ「2人は『ティアラ』になったら、どんな事がしたいか・・・目標を教えなさい」
月ヶ瀬かがみ「1番私の考えに近かった人だけ、4人目として認めます」
月ヶ瀬かがみ「ではまず天塚さん、あなたから」
天塚ちはる「わたくしはティアラになったら、この学園をさらに美しく、豪華絢爛にしたいですわ」
天塚ちはる「清く正しく美しく、そして華麗に! この学園をわたくし色に染めたいですわ」
月ヶ瀬かがみ「・・・ではつぎに、桜庭さん」
桜庭ももか「はい!」
桜庭ももか「えーと・・・私は・・・」
桜庭ももか「・・・皆が仲良く、そして笑顔でこの3年間を過ごせる場所にしたいです」
月ヶ瀬かがみ「・・・わかりました」
月ヶ瀬かがみ「・・・1番私の考えに近かったのは」


