災難勇者

夏目心 KOKORONATSUME

6 最強の魔王(脚本)

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〇兵舎
  あれから1週間。アストレアはパーティの募集を掛けて作戦を練り直していた。
アストレア「本日はお集まり頂きありがとうございます・・・」
アストレア「議題の内容は明白です。魔王サドラーの討伐についてです・・・」
アストレア「我々は魔王の脅威から街の人達を守らなければなりません・・・」
アストレア「腕利きの皆さんの力を貸して下さい・・・」
ダンテ「魔王サドラーの討伐、良いね。あいつを倒せば名が上がるってもんよ!」
アリーナ「ですが街の人を守るって意味合いでは私も賛成です・・・」
アリーナ「防衛目的でなら、幾らでも力をお貸しします!」
カトレア「私もです・・・これから産まれて来るであろう子供達を守る為にも・・・」
アストレア「皆さんありがとうございます!」
アストレア「皆さんもご存知の通りサドラーは幻術や罠に寄る戦術に長けた強敵です・・・」
アストレア「今回サドラーを討伐するに当たって、それらの全てを対策しなければなりません・・・」
アストレア「その上で、皆さんに協力して欲しいのは・・・」
  それから、数時間に及ぶ会議が行われ、アストレアはサドラーの城へ向かった。

〇闇の要塞
  それから。
アストレア「いよいよ本番ね・・・」
アストレア「皆さん!装備は整えましたね?これより、サドラーの城に突入します!」
アストレア「サドラーの罠は狡猾です!どんな事があっても迷わず打ち破って下さい!」
ダンテ「おうよ!サドラー倒す為なら何でもやるぜ!」
アリーナ「やりましょうアストレアさん!私達ならやれますよ!」
カトレア「絶対皆で生き残りましょう!」
アストレア「ありがとう皆さん・・・」
アストレア「良し!全員突入!」

〇要塞の廊下
アストレア「あ、あれ?おかしいな?」
ダンテ「おいおいアストレアさんよぉ?一体どうなってやがるんだ?」
ダンテ「罠の一つも見当たらねぇ所か、敵なんて1人もいねぇじゃねぇか?」
アリーナ「それに、城の中にあっさり入れたし、ヤケに無防備過ぎませんか?」
アストレア「本当にそれよ、とにかく王座の間に行きましょう・・・」

〇謁見の間
アストレア「サドラー!決着を着けに来たわ・・・って、」
アストレア「え?もぬけの殻??」
ダンテ「おいおいマジかよ・・・ここまで来て誰もいねぇとは・・・」
アリーナ「そんな!それじゃサドラーはどこに!?」
カトレア「あ、アストレアさん!魔王の椅子に何か張ってあります!」
アストレア「え?どれどれ?」
  書き置き。
  いつもサドラー建設をご利用頂きありがとうございます。
  この度、北方の危険度SSS地区の遊園地開発計画に参加する為に
  拠点を一次移転する事が決まりました。連絡先は今まで通りですので
  お気軽にお問い合わせ下さいませ。
アストレア「は、はぁ!?移転した!?嘘でしょ!?」

〇魔王城の部屋
  一方、サドラーは。
北方魔王「これはこれはサドラーさん!あなたなら受けてくれると信じてましたよ!」
サドラー「おうよ!あんたの真偽も知れたからさ!」
サドラー「一度決めたからには最後までやらせて貰うぜ。報酬の用意は忘れないでくれよ?」
北方魔王「勿論でございます!作成会議は明日を予定してますので、」
北方魔王「本日はごゆっくりお休み下さい・・・」
サドラー「良いぜ・・・」
サドラー「お前ら!今度の仕事は高く付くぜ!俺達の日頃の成果を見せる良い機会だ!」
サドラー「どんな事があっても、絶対に気を緩めるなよ!」

〇謁見の間
ダンテ「ま、マジかよ・・・通りで静かだと思ったら・・・」
カトレア「な、何て事・・・アストレアさんどうします?」
アストレア「・・・どうするもこうするも無いわ・・・この紙に書いてある通りなら、」
アストレア「北方の危険度SSS地区は今私達が行ってもやられるだけよ・・・」
アストレア「仕方無いから一度戻ってパーティを解散しましょう・・・情報を集め直すわ・・・」
ダンテ「マジかよ、手柄はお預けか・・・」

〇洋館の廊下
ヴィダール「ぷははははは!も、もう駄目!アリエス!俺もう限界!お腹痛い!」
アリエス「ね?凄いでしょ?悪い意味で・・・」
アリエス「因みにに今は仕事の合間を縫って内の修復作業の来てくれてるのよ・・・」
ヴィダール「あはは、でも正直世界の広さを痛感したよ・・・魔王にも色んな人がいるって」
アリエス「まぁ、そうよね・・・ある意味サドラーさんは最強の魔王かも知れないし・・・」
シュトラ「あ、アリエス様、ヴィダール君、ここに要らしたのですね?」
アリエス「あ、シュトラ、どうかしたの?」
シュトラ「はい、先程、サドラー様が手土産にとお茶菓子を差し出してくれましたので、」
シュトラ「アリエス様とヴィダール君にもご馳走したいとの事で捜してました・・・」
アリエス「そうなの?なら有り難く頂くわ!行きましょうヴィダール!」
ヴィダール「勿論だよ!サドラーさんの話、もっと聞きたいし!」

〇魔王城の部屋
サドラー「おう!来てくれたか!」
アリエス「ご無沙汰です、サドラーさん。作業の方は如何な方で?」
サドラー「あぁ、順調だ。今はちょっと休憩でな・・・ほら、手土産だ・・・」
アリエス「あぁ、ありがとうございます!」
サドラー「良いって事よ!」
サドラー「んで、君ヴィダール君だろ?ダルクから聞いたぜ?色々苦労してるって・・・」
ヴィダール「あ、はい!改めまして、俺はヴィダール・・・人間です・・・」
サドラー「俺はサドラー。魔王と建築家やってんだ・・・君、魔族に混じって頑張ってるそうだが、」
サドラー「大変じゃ無いか?」
ヴィダール「そんな事無いです!そりゃ、最初は本当大変でしたが・・・」
サドラー「まぁそうだろうな!」
サドラー「けど、諦めない姿勢は嫌いじゃ無いぜ。もし拾った相手が俺なら、」
サドラー「どうなってたかな?ダルクがお前さんの事褒めてたぜ?」
ヴィダール「え?そうなんです?」
ダルク「サドラー、余計な事を言うな・・・」
サドラー「おいおい照れ隠しするなよ!近い内に越えられるって言ってたろ?」
ダルク「サドラー、これ以上言えば分かるよな?」
サドラー「おぉっと悪い悪い!流石にからかい過ぎた・・・」
ダルク「ふっ・・・」
ヴィダール「あの、サドラーさん、良かったらサドラーさんの話聞かせてくれますか?」
サドラー「ん?俺の話?」
ヴィダール「はい!さっきアリエスが色々教えてくれて興味が出たんです!」
ヴィダール「だからサドラーさんに直接話を聴いて見たくて!」
サドラー「あぁ、そう言う事、良いぜ!」
サドラー「けど俺の話はかなり長いぜ?それでも良いなら・・・」
ヴィダール「・・・!はい!お願いします!」

〇闇の要塞
  一方外では。
アストレア「やっと見つけた、ここにサドラーがいるのね・・・」
アストレア「今度こそ終わりよサドラー!あんたを倒して、」
アストレア「富と地位と名声を、私の物にして見せるわ!!」
  勇者は未だ諦めずにサドラーに挑もうとしていた。
  終わり。

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