ハレの惡左府

山本律磨

怪の誘惑(脚本)

ハレの惡左府

山本律磨

今すぐ読む

ハレの惡左府
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇後宮前の広場
  『なに?信西が討たれただと?』
  『左様、奴らは最早検非違使ではない』
  『新たなる都の支配者、源氏だ』
  『その存在意義は穢れ仕事から政へ移った』

〇宮殿の部屋
惡左府「新たなる世。 それは武士と武士が鎬を削る世のこと」
武者丸「ふん、王家も貴族も眼中の外か。哀れだな」
惡左府「無論、それは非人放免とて同じ」
武者丸「だから何だというのだ! 回りくどい言い方はやめろ!」
惡左府「錆びたな武者丸。 昔のお前なら既に我が意を汲み取っていた」
武者丸「クッ・・・」
崇徳院「我らは眼中の外・・・」
崇徳院「そうか!故に隙がある!」
惡左府「左様。目に入らぬ故の隙が」
武者丸「詭弁だ!」
武者丸「騙されてはなりませぬ! よしんば策を用いるとしても、 それは貴方様の為ではない!」
武者丸「己が復讐の為!或いは摂関家の再興!」
武者丸「この者が我らを見捨てた事、お忘れか!」
惡左府「・・・」
崇徳院「・・・」
鬼丸「じゃあ、なんで・・・」
鬼丸「何で俺達を・・・ いや、左府様をここに呼んだんだよ」
武者丸「決まっているだろう。 無様な姿を嘲笑してやる為・・・」
鬼丸「会いたかったんじゃねえのかよ・・・」
武者丸「・・・」
鬼丸「もう一度、会いたかったんじゃねえのか! 武者丸!」
惡左府「・・・」
武者丸「・・・ふふふ」
武者丸「ああ、その通りだ」
鬼丸「・・・え?」
武者丸「お会いしとうございました。我が君」
武者丸「一刻として貴方様を忘れたことなど ありませんでした」
惡左府「・・・武者丸」
鬼丸「・・・」
武者丸「お願いがございます、崇徳院。 惡左府と二人きりにして頂きたく・・・」
崇徳院「・・・?」
武者丸「あの者の身も心も 怪(ケ)に堕としてご覧にいれます」
崇徳院「成程・・・」
崇徳院「それはよい戯れごとだ・・・はははは」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

ページTOPへ