99クレージー

山本律磨

人形の家(8)(脚本)

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〇教室
坊や「すっげー! それ『おしゃべりフレンズ』の 新しいヤツじゃん!」
お嬢「かわいー!お話させてみてよー!」
  私、マーガレット。宜しくね
「すっげーッ!      かわいーッ!」
  あー!いっけないんだー!
シャウト系ガキ大将「学校にオモチャ持ってきちゃ いけないんだアアアアアアッ!」
シャウト系ガキ大将「せーんせいに言ってやロオオオオッ!」
まいたん「フン! マガちゃんはオモチャじゃないの!」
シャウト系ガキ大将「私の友達ってかァ? バッカじゃねえのォ?」
まいたん「違うわ」
まいたん「アンタを殺す悪魔よ」
シャウト系ガキ大将「え?」
  アンタを殺す悪魔よ。アンタを殺す悪魔よ
  山田たかし。名前覚えたからね。
  山田たかし。名前覚えたからね。
  たかし殺す。たかし殺す。
  たかし殺す。たかし殺す。
シャウト系ガキ大将「ひいいいーーーーっ!」
まいたん「逃がさない。殺す。逃がさない。殺す」
  逃がさない。殺す。逃がさない。殺す
  お前のパパもママも殺す。
  みんな殺すみんな殺すみんな殺す
シャウト系ガキ大将「うわあああああーん!」
先生「ちょっと二人とも!何騒いでるの!」

〇教室の外
  『大変申し訳ございませんでした』
  『はい。二度とオモチャなど持っていかないようチェック致します』
  『山田君にも怖い思いをさせてしまいました。重ね重ねお詫び申し上げます』
  『では失礼致します』
まいたんママ「帰ったらパパに叱ってもらうからね」
まいたん「いつも威張ってる山田を 懲らしめただけだもん。 みんな絶対喜んでるもん」
まいたん「私、悪くないもん」
まいたんママ「そう、じゃあ悪いのはマーガレットね」
まいたんママ「早く捨てないといけないわね」
まいたん「ママのバカ」
  ママのバカ。ママのバカ

〇可愛い部屋
「呑気にビール飲んでる場合じゃないわよ。 もっと真面目に聞いて」
まいたん「ママのバカ」
  ママのバカ
「何だよ。ちゃんと叱っただろ」
まいたん「パパのバカ」
  パパのバカ
「あれで?大体あなたは舞に甘すぎるの」
「近頃はずっと部屋の中で人形と話してて 勉強も運動も、遊びだってそっちのけ」
「おはようもおやすみも言わないし、 ワガママで口応えばかりなんだから」
まいたん「ママのバカ。ママのバカ」
  ママのバカ。ママのバカ
「じゃあもう人形なんて捨てちまえよ。 しこたま泣いたらすぐに忘れるだろ」
「疲れてるんだよ俺は」
まいたん「パパのバカ。パパのバカ」
  今の言葉・・・本当?
まいたん「本当だよ」
  そうじゃなくて、あの男が言った言葉
まいたん「・・・え?」
  だから聞いてるのよ
  私のこと捨てて、すぐに忘れちゃうの?
まいたん「そ、そんなわけないよ! 忘れるわけないよ!」
まいたん「カトちゃんもマガちゃんも忘れないよ!」
  カトちゃん・・・誰それ?
まいたん「え?」
  舞には私しかいないじゃん
  捨てていいのはあのボロ人形だけ
  何あんなゴミと私を一緒にしてんのよ
  クソガキが偉そうに
  人間どもが偉そうに
  私を捨てる?笑わせないでよ
  だったら私がアンタ達を捨ててやるわ
まいたん「マガ・・・ちゃん?」
  って言うか、いい加減
  ちゃんづけやめてくんないかな?
  ずっとムカついてたんだけど
  Margaret
  私はMargaret

〇黒
  『お前達のご主人様よ』
Margaret「ギャハハハハハーーーッ!」
  つづく

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