オタクは今日も恋をする

貴志柚夏

1話 とまどい(2)(脚本)

オタクは今日も恋をする

貴志柚夏

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〇教室
  休み時間になると私の机は人でいっぱいになった。
クラスメイト「どこから来たの?」
クラスメイト「好きな食べ物は?」
田中 結月「えっと・・・」
  全ての質問を丁寧に答えていると、あっという間に休み時間は終わってしまった。
「じゃあねー」
田中 結月(疲れたけど、楽しかったな・・・)
作山 慎二「大変だったね」
田中 結月「うん。でも、楽しかったよ」
作山 慎二「よかった」
田中 結月(慎二くんは高校生。・・・ということは、私は今、高校生なのか?)
田中 結月(・・・やっぱり高校の教科書だ)

〇教室
  それから何日か過ぎて慎二くんと仲良くなった。
友達「付き合ってるの?」
田中 結月「違うよー」
  よく誤解されたりするが、私は気にしない。
  だって、慎二くんが好きだから。

〇教室
  放課後──
田中 結月「あのさ、嫌だったら大丈夫だけど『結月』って呼んでくれる?」
作山 慎二「え?」
田中 結月「あ」
作山 慎二「いいけど?」
田中 結月「じ、じゃあ!」

〇ゆるやかな坂道
田中 結月(推しに変なことを訊いてしまった・・・)

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