第二話(脚本)
〇睡蓮の花園
アミレー「う、ん・・・」
アミレー「・・・?ここは・・・何処だ?」
アミレー「・・・ん?」
〇水たまり
アミレー「っ・・・これが私なのか? まるで別人じゃないか・・・」
アミレー「道理で身体が軽いと思った・・・まさか子供の姿になるとは・・・」
アミレー「いや、新しく生まれ変わったのだから子供なのは当たり前か・・・」
〇睡蓮の花園
アミレー「それにしても、この世界を〈闇〉から救う・・・」
アミレー「果たして一人で成し遂げられるものなのだろうか・・・?」
???「・・・すみません、貴方は誰ですか?」
アミレー「あぁ、私か。 私の名は・・・アミレーという」
アミレー「貴君は・・・一体?」
ミハイル「僕はミハイルといいます」
ミハイル「もしかして貴方もここの薬草を摘みに来たんですか?」
アミレー「薬草?」
ミハイル「はい、この湖の周りには薬草が生えているので」
ミハイル「薬師を目指す人がよく薬草を採りに来るんです」
アミレー「そうなのか・・・」
ミハイル「ところでアミレーさんは何処から来たんですか?」
ミハイル「この辺りでは見かけない人ですけど・・・」
アミレー(まさか転生してこの世界に来たと言っても信じてはくれないだろう・・・)
アミレー(・・・やむを得ん、ここは誤魔化すとするか)
アミレー「・・・私は遥か遠くから来た。 世界各地を旅する為にな」
ミハイル「それは随分勇敢な方ですね・・・」
ミハイル「最近は魔物の襲撃も多いというのに、世界各地を旅するなんて・・・」
アミレー「まぁ、それが夢だからな」
アミレー「それより・・・この辺りで食べられそうな物がある所はあるか?」
ミハイル「それなら・・・近くにあるチミガの森にリンゴが生っている木がありますよ」
ミハイル「ちょうど採りに行こうと思ってたのですが、よければ案内しましょうか?」
アミレー「それは助かる・・・! なら道案内を頼んでも良いか?」
ミハイル「えぇ、勿論。それでは向かいましょう」
〇森の中
チミガの森
アミレー「ここは良い場所だ・・・。 木漏れ日が心地良い・・・」
ミハイル「気に入ってもらえて良かったです」
ミハイル「・・・あ! ほら、あそこが目的のリンゴの木ですよ」
アミレー「おぉ、あれか」
アミレー「・・・ところで勝手に採って大丈夫なのか?」
ミハイル「あぁ、ここのリンゴの木は野生の物なので採っても大丈夫ですよ」
ミハイル「ささ、お一つどうぞ」
アミレー「では、有難く頂こう」
アミレー「ん・・・!これは美味いな! これでしばらく食料には困らなさそうだ」
ミハイル「・・・?食料に困ってたんですか?」
アミレー「あぁ、放浪の旅の為か安定した生活が出来る場所が無くてな・・・」
アミレー「正直安定して住める場所が欲しいのだが・・・流石に高望みだろうか・・・」
ミハイル「えっと・・・それなら僕の住んでいるナギ村に来るのはどうでしょうか?」
ミハイル「ちょうど見張り番を探しているって村長が言っていたので」
ミハイル「もしかしたら貴方を雇ってくれるかもしれません」
アミレー「ほ、本当か・・・!?」
ミハイル「はい、アミレーさんがよければ今から村まで案内しますがどうしますか?」
アミレー「ああ、案内を頼む」
ミハイル「分かりました、では行きましょう」
〇寂れた村
ナギ村
ミハイル「ここがナギ村です」
アミレー「ほぅ・・・中々良い所だな・・・」
ミハイル「えへへ、ありがとうございます」
ミハイル「村長さんの家はこちらなので付いて来て下さい」
〇大きな日本家屋
ナギ村の村長の家
ナギ村の村長「おや、ミハイルじゃないか。どうした?」
ミハイル「こんにちは村長さん。 実はこの方を紹介したくて来ました」
アミレー「お初にお目にかかります、村長殿。 私はアミレーと申します」
アミレー「実は放浪の旅をしていた所、こちらの村にて見張り番の求人をされていたと伺い」
アミレー「ぜひお手伝いさせて頂きたいと思い参った所存でございます」
ナギ村の村長「これはご丁寧にどうも」
ナギ村の村長「しかし・・・失礼ながら君に見張り番が務まるのか?」
ナギ村の村長「時に見張り番は魔物を相手にするんだ、子供に務まる物では・・・」
アミレー「いえ、私はこう見えても聖剣を授かりし者」
アミレー「ご心配は無用です」
ナギ村の村長「そ、それは伝説に伝わる聖剣ジャスティア!?」
ナギ村の村長「・・・まさか本当に聖剣を持つお方だったとは・・・」
アミレー「はい、剣技さえ教えて下されば魔物が訪れた際に討伐に参加し、村を守って見せましょう」
ナギ村の村長「ふむ、確かに聖剣ジャスティアに選ばれたのなら恐らく魔物から村を守ってくれるだろう」
ナギ村の村長「では、村の者を君の指導役として付けよう」
アミレー「ありがとうございます、村長殿」
ナギ村の村長「いや、気にしないでくれ」
ナギ村の村長「ではミハイル、そこの空き家に案内してやりなさい」
ミハイル「はい、分かりました。 行きましょう、アミレーさん」
〇小さな小屋
空き家
ミハイル「ここがアミレーさんが暮らす家になります」
ミハイル「村の人達は基本自給自足で生活しているので」
ミハイル「食事の用意や洗濯などは自分でやって下さいね」
アミレー「分かった。何から何まですまないな・・・」
ミハイル「いえいえ、困った時はお互い様ですよ!」
ミハイル「では僕はこれで失礼しますね」
アミレー「ふぅ、それにしても凄く疲れたな・・・」
アミレー「まだ旅慣れしてないからなのか、それとも身体が子供だからか・・・」
アミレー「・・・ふぁぁ、少し眠くなってきたな・・・」
アミレー「ぐぅ、ぐぅ・・・」


