99クレージー

山本律磨

人形の家(7)(脚本)

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〇巨大なビル

〇学食
佐藤「お疲れ様です」
佐藤「・・・」
佐藤「お疲れ様です」
ヤオヨロズ社員「もうボインボインうるさいのよ~ あのハゲ課長!」
ヤオヨロズ社員「え~それ自慢~?」
佐藤「・・・」
ヤオヨロズ社員「おっと!」
佐藤「ああ、すみません!」
ヤオヨロズ社員「おい!裾にゴミがかかったろ!」
佐藤「も、申し訳ありません!」
ヤオヨロズ社員「掃除もろくに出来ねえのか! このカッペが!」
佐藤「・・・」
佐藤「そんなに偉いのかよ、アンタら・・・」
和泉「よう!ごくろうさん!」
和泉「あと先日は色々と何かすまん!じゃあ!」
佐藤「待て和泉」
和泉「いやほんと申し訳ない人身御供というか 持蓑(遣唐使船に乗った生贄)というか」
和泉「あの夜さぞかしサディスティクなプレイを強要されただろう!」
和泉「どこに何を挿入された? すぐにいい医者(肛門科&心療内科) を紹介して・・・」
佐藤「いや、その話じゃなくて」
佐藤「っていうか、 優しくていい人じゃないか小角さんって」
佐藤「小一時間楽しくお茶して 紳士的に送ったから安心しろ」
佐藤「紹介してくれたお前の顔は潰さない!」
和泉「あっそう」
和泉(チッ、ハンサムカースト女が。 ゴリゴリに猫被りやがって・・・)
佐藤「それより頼みがあるんだけど。 お前、人事に顔きく人知ってるか?」
和泉「人事課?」
佐藤「ここの守衛に空きがあったら 推薦して欲しいんだけど」
和泉「イザナギターミナルのか?」
佐藤「ホラ、夜勤って結構給料いいんだろ?」
和泉「・・・」
佐藤「どうかな?」
和泉「困ってるのか?生活」
佐藤「いや、そういう訳じゃなくてさ」
佐藤「俺、昔のことでほら、色々と・・・」
和泉「すまん。本当ならお前が警備違士に」
佐藤「だからそういうことじゃなくて・・・」
和泉「・・・」
佐藤「・・・いや」
佐藤「そういうことだ! さあ、俺への貸りを返す時が来たぞ!」
佐藤「『和泉同志』」
和泉「・・・」
和泉「・・・申し訳ない」
佐藤「冗談冗談! たまにはオフザケだって言うよ!」
佐藤「何もかも田舎での話!終わった話!」
佐藤「今は俺もお前も東京の人間! 立派な社会の歯車、だろ!」
和泉「ああ。そうだな」
佐藤「まあ、とにかくよろしく頼む! 恋人出来たら金かかるからな~!」
「なんちゃって~♪」
和泉「佐藤・・・」
和泉「いや、石動春樹(いするぎはるき)」
石動春樹(いするぎはるき)「それも終わった話だ!」

〇屋上のヘリポート
九十九「違う!もう一度!」
和泉「よろしくおねがいしまーす(棒)」
九十九「違う!感情とか!もっと!」
和泉「宜しくお願いします!」
九十九「違う!平凡!発想を変えて!」
和泉「アッキー、よろぴくー!」
九十九「やろうとしてる事は認めるが! 方向性が違う!」
和泉「お頼み申し候」
九十九「自分でも薄々分かってるだろうが違う!」
和泉「オ・ネ・ガ・イ!」
九十九「殺すぞ!」
和泉「どうか!どうか!どうかあああ!」
九十九「クドーーーーーーーーーーーイ!」
九十九「違う違う!そうじゃ、そうじゃない!」
和泉「ああもう!どうしろって言うんですか! 靴でも舐めたらいいんですか!」
九十九「おうおうやってみろ! 大事な友達の為なら それくらい出来るだろ!」
和泉「だったら直接CEOの靴を舐めます」
九十九「そういう社畜的精神はいいと思うよ」
九十九「結構。君の会社の犬っぷりを認めて、 特別に僕からお願いしてあげよう」
九十九「なんて言ったかな?」
和泉「清掃係の佐藤です」
九十九「はいはい。その人を守衛係に推薦ね」
和泉「しかしあれっすね」
和泉「は・・・は・・・は・・・」
和泉「・・・くちゅん」
九十九「クシャミ可愛いな!女子か!」
和泉「ヘリ移動なんて、CEOも 相当忙しいんじゃないですか?」
和泉「本当に俺達の声に 耳を傾けてくれるもんなんですか?」
九十九「『俺達』じゃない。『俺』ね」
九十九「まあ確かに一介の天然パーマ社員のお願いなんざ普通聞き入れてくれないだろうけど」
九十九「そこは僕とCEOの仲!」
九十九「シンちゃんアキちゃんのただならぬ関係 ってヤツだよ!」
九十九「僕がお願いすれば 守衛だろうと警備違士だろうとすぐにでも」
和泉「け、警備違士にも!本当ですか!」
九十九「ブワッハッハッハ! まあ大船にのった気で・・・」
九十九「・・・うん?」
九十九「来たよ。 ヤオヨロズCEOのプライベートヘリが」
和泉「す、すごい!」
大和「セバスチャン次の予定は?」
烏丸セバスチャン助清「19時から都知事との会食。 20時から副総理との会食。 21時から・・・」
九十九「ヤッホ~シンちゃん!お疲れちゃ~ん!」
大和「悪い。急いでる」
烏丸セバスチャン助清「面会ならアポをお願いします」
九十九「・・・」
和泉「・・・」
「・・・・・・」
九十九「サーセン(棒)」
和泉「どう思う?カトリーヌ・・・」
  『違う。そうじゃない』
  つづく

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