君が照らした

ウサギ

第二十話[出会い]過去編(サクラ)(脚本)

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〇小さな小屋
  数年後。
  サクラは女の命令に従い続けていた。
  サクラは食器を洗っていた。
  カチャカチャ・・・
  家事に慣れていたサクラはふと窓を見た。

〇新緑
  窓の外は緑が広がり春の訪れを告げていた。
  サクラは緑の中で咲く花をじっと見ていた。

〇小さな小屋
  カチャカチャ・・・
サクラ「(・・・あれ?あんなところに花なんて咲いていたっけ?)」
  カチャカチャ・・・

〇森の中
  サクラは花を摘み採ると母に渡した。
  サクラ
  『・・・はい、あげる!』
  サクラの母
  『・・・まあ!』
  サクラの母
  『ありがとう!』
  サクラ
  『お母さん、大好き!!』
  サクラの母
  『お母さんもサクラの事が大好きよ!!』
  サクラの父
  『・・・・・・・・・』
  サクラが抱きつくと、母はサクラを優しく抱きしめた。
  父は優しく二人を見守っていた。

〇小さな小屋
サクラ「・・・・・・・・・」
  カチャカチャ・・・
サクラ「・・・・・・・・・」
  サクラは家に帰りたいという気持ちが芽生えた。
サクラ「・・・・・・・・・」
サクラ「・・・・・・・・・」
  ここから脱出することを決意した。

〇小さな小屋
  『・・・じゃあいつも通りここを片付けておくんだね』
サクラ「・・・・・・・・・」
サクラ「・・・・・・・・・」

〇新緑
  サクラ
  『・・・・・・・・・』
  サクラは女がいなくなるのを窓から確認した。

〇小さな小屋

〇中東の街
  今まで数年間命令を聞き続けたからか警戒心がまったくなかった。
  サクラは無事脱出に成功した。

〇ヨーロッパの街並み
サクラ「・・・ハァ・・・ハァ・・・」
  走っていくとおしゃれな街に出た。
  舗装された道路に、
  手入れの行き届いた街路樹、
  歩道と土道路の真ん中に並ぶ街灯、
  家の近くに並ぶ花壇。
  種類豊富なお店。
  サクラは物珍しそうに周りをキョロキョロ見回していた。
  街人
  『・・・なに?あれ?』
  街人
  『・・・こら、関わっちゃいけません!』
  街人
  『やだ、汚い・・・』
  サクラは自分が悪目立ちをしていることに気づいた。
  サクラは恥ずかしくなって建物の隙間の影に隠れた。
  サクラ
  『・・・・・・・・・』
  しばらく経つと、男性がサクラに話しかけてきた。
  カガミ
  『大丈夫ですか・・・?』
カガミ「お腹が痛いんですか?」
  空いているお腹をおさえていることに本人よりも先に男性が気づいていた。
  サクラは首を横に振った。
アラタ「お腹を空かせているかもしれないね」
カガミ「・・・・・・・・・」
カガミ「そうなんですか・・・?」
  サクラは頷いた。
  魔物を狩ってきた後なのか、男は両刃の大斧を背中に担いでいた。
  もう一人の金髪のほうの男はナイフを革に入れ、腰に装着していた。
アラタ「カガミって俺以外には誰にでも優しいよな・・・」
カガミ「別に誰にでも優しいわけじゃありません・・・」
カガミ「・・・私だって人を選びますよ・・・」
アラタ「やっぱりまだ団長のこと引きづっているのか?」
サクラ「・・・・・・・・・」
  カガミは仲間はずれにしないようにサクラにも話しかけた。
カガミ「・・・もうすぐ飲食店に着きますからね」
カガミ「思ったんですが・・・ その格好、この街の人ではないですよね?」
アラタ「う〜ん、数年前ならその格好もわかるんだけど・・・」
カガミ「両親って・・・今何をしているんですか?」
サクラ「・・・・・・・・・」
カガミ「・・・言いたくないなら言わなくていいですよ」
サクラ「・・・・・・・・・」
アラタ「その姿、今まで食に困ってきたんだね・・・?」
カガミ「・・・・・・・・・」
カガミ「名前は何ていうんですか?」
サクラ「・・・サクラ・・・」
カガミ「サクラさん・・・」
カガミ「いい名前ですね・・・」
カガミ「私の名前はカガミです」
アラタ「俺はアラタよろしくね」
サクラ「・・・よ、よろしくお願いします・・・」

〇レトロ喫茶
  三人はメニュー表を開いた。
カガミ「お会計は・・・」
アラタ「俺は払わないぞ!」
カガミ「こんなひどい人は放っておいて・・・」
カガミ「サクラさんは何にします?」
アラタ「じょ、冗談だよ冗談・・・」
カガミ「ええ、知っています」

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