第十五話[両親](脚本)
〇ヨーロッパの街並み
私とヒカリは久しぶりにヒカリの両親に会っていた。
ヒカリの母
『あんなに悪ガキだったのにこんなに成長して・・・』
ヒカリの母
『私より大きいわ』
母はヒカリの頭に手をやりながら驚いていた。
ヒカリ「・・・やめてよ母さん・・・」
父の方は笑っていた。
ヒカリ「二人共元気そうで良かったよ・・・」
ヒカリ「・・・なにか困ってることとかってない?」
ヒカリの父
『ああ、最近タンスの引き金が壊れたんだ直してくれるか?』
ヒカリ「うん、直すよ」
ヒカリの母
『ハルカちゃん、ずっと立っていたら疲れるでしょう?』
ヒカリの母
『家に入ってちょうだい』
ハルカ「あ、はい」
〇おしゃれな居間
ハルカ「きれいな部屋ですね・・・」
母はお茶を出した。
ヒカリの母
『家がなくなったときは絶望したけど・・・』
ヒカリの母
『国が支援してくれたおかげで』
ヒカリの母
『お父さんの仕事が見つかるまでなんとかなったわ・・・』
ヒカリの母
『私達は今不自由ない暮らしができてるの』
ヒカリの母
『感謝しないと・・・』
ハルカ「・・・・・・・・・」
ハルカ「あの花は・・・?」
棚の上に花が一輪だけコップに入って飾ってあった。
ヒカリの母
『あ、ああ・・・あれ?あれは毎年ああやって飾ってあるの・・・』
ヒカリの母
『お父さんがわざわざ私の欲しい花を採ってきてくれて・・・』
ハルカ「・・・・・・・・・」
母は何故か悲しそうな顔をしていた。
ヒカリ「終わったよ・・・」
引き戸が直ると、私とヒカリは少しだけゆっくりした。
〇ヨーロッパの街並み
ヒカリ「じゃあまたね・・・」
ヒカリの母
『ええ、ハルカちゃんもまた来て頂戴』
ヒカリの母
『いつでも歓迎するから』
ハルカ「はい!」
ヒカリの母
『!』
ヒカリの母
『・・・サクラ!?』
その言葉に私とヒカリは振り向くと、サクラさんがいた。
サクラ「・・・二人共久しぶり」
サクラさんはヒカリの両親を無視した。
サクラ「・・・こんなところに何の用?」
ヒカリの母
『・・・・・・・・・』
ヒカリの母
『・・・ヒカリ、この子はあなたの姉よ』
サクラ「!?」
母の言葉にヒカリよりも先にサクラさんは驚いていた。
ヒカリの母
『・・・サクラ、この子はあなたの弟よ』
ヒカリ「・・・!?」
ハルカ「えっ!ヒカリ姉弟いたの!?」
サクラ「・・・・・・・・・」
サクラ「・・・・・・・・・」
サクラ「・・・・・・何で!」
サクラ「・・・何であの時私を捨てたの!?」
ヒカリ「・・・どういう事?」
ヒカリの母
『・・・サクラ・・・』
ヒカリの父
『・・・・・・・・・』
ヒカリ「・・・・・・・・・」
〇西洋の市街地
ヒカリの母
『まだヒカリが生まれる前』
ヒカリの母
『私とお父さんサクラの三人で暮らしていたの・・・』
ヒカリの母
『でも、衣食に困っていた私達は』
ヒカリの母
『口減らしをした』
ヒカリの母
『なにかが原因でそうせざる負えなくなったとかそういうのじゃないわ』
ヒカリの母
『私達は都合が悪くなって富民街の民家にサクラを捨てたの』
〇ヨーロッパの街並み
ヒカリ「・・・・・・・・・」
ヒカリ「衣食に困ってたからってそれはないよ・・・」
ヒカリの母
『ええ、そうね・・・』
ヒカリの母
『サクラは私達のことを恨んでいる』
ヒカリの母
『ヒカリ、今まで黙っていてごめんなさい・・・』
ヒカリ「・・・・・・・・・」
ヒカリ「だから、今までずっと様子がおかしかったんだ・・・?」
ヒカリの母
『・・・・・・・・・』
ヒカリの母
『・・・失望したでしょう・・・?』
ヒカリ「正直言って・・・うん、そうだね・・・」
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