第1話[きっかけ](脚本)
〇貴族の部屋
女王「・・・・・・・・・」
女性が一人、窓から町を眺めていた。
「大事なお知らせです」
女王「入りなさい」
「失礼します」
ボス「女王様」
女王「あら、英雄様が何の用かしら?」
ボス「私自身はその称号を認めてはいません。 ですが・・・」
ボス「あなたのような人に認められて光栄です」
女王「・・・・・・・・・」
女王「何の用?」
女王「大事なお知らせって?」
女王は英雄の前まで足を運んだ。
ボス「そろそろ女王様の代役を探そうと思いまして・・・」
女王「ふ〜ん、そんな簡単に見つかるわけ無いと思うけど・・・?」
ボス「それが見つかりました」
女王「なんですって・・・!?」
ボス「だから安心して安らかに眠れますよ」
ギュッ
女王「あ〜もう!ムカつく!!」
女王は枕を手に取り、勢いよくベッドへと発散するかのように叩きつけた。
〇実験ルーム
最近ではキラーという化け物が出てくる。
これも犠牲者を出したからその不良品だ。
エンゼル「・・・・・・・・・」
綺麗な顔の老人は人体実験用試験管をじっと見ていた。
優しそうな顔で。
〇洋館の廊下
英雄は過去のことを思い出していた。
『何故だ』
〇噴水広場
『何故あの子が死ななければならない?』
[【それ】も犠牲の一つに過ぎないのだよ]
子供達が道端で倒れている場面、その中でも女の子の姿が印象に強く残った。
[何故【それ】に固執する?]
[ただの役立たずじゃないか・・・]
[【それ】も今ではもうただの肉の塊だ]
[君も本当はわかってるんじゃないのか?]
[──【不道者】の存在を───]
記憶はそこで途絶えた。
プツン
〇説明会場(モニター無し)
俺は何に関しても落ちこぼれだった。
成長が遅く能力面では劣っていた。
けど、そんな俺を唯一人、認めてくれた人がいた。
〇ボロい校舎
『ほらー!鞄取り返しに来いよー』
アオイ「ゼェハァ・・・ゼェハァ・・・」
『ちぇ、つまんねーの・・・』
アオイ「俺にはやっぱり無理なんだよ」
アオイ「グスッ・・・グスッ・・・」
アオイ「落ちこぼれだから・・・」
『?』
『あっ!ちょっ!!』
ボス
『駄目じゃないか・・・人の物を取るなんて』
ボス
『落ちこぼれ・・・何が不満だ?』
アオイ「・・・え?」
ボス「いいじゃないか・・・落ちこぼれでも・・・」
ボス「落ちこぼれたのなら救えば良い、何度もな!・・・はい、鞄」
ボス「どれだけ努力ができなくて、どれだけ他人より劣っていたとしても、」
ボス「自分には必ず、なにかの可能性を秘めているものだ」
アオイ「!」
ボス「・・・だから自身を持って胸を張れ」
その頃から俺は、自分の可能性を探しているのかもしれない。
〇説明会場(モニター無し)
コウ「アオイは冷静なところが良いところだな」
アオイ「どうした?急に・・・」
コウ「その人の言う通りアオイは可能性を秘めていると思うよ?」
アオイ「・・・コウ・・・」
コウ「女の子全員が可能性を秘めているように!」
アオイ「おい!何でそういう話になるんだよ」
アオイ「いやまあ、間違っていないとは思うけど・・・」
俺の席の前をたまたまベニは通りかかった。
ベニは俺達の方を見た。
コウはベニに向かってウインクをした。
コウ「今日もベニちゃん、可愛いね!」
ベニ「・・・・・・・・・」
フイ
アオイ「無視されてんじゃねーか!」
コウ「ははっ照れちゃって〜」
アオイ「いやっ、照れてないだろ・・・」
アオイ「おい、コウ、女子ばっかり見るのやめろ・・・」
コウ「何で?」
アオイ「お前気づいてないのかよ・・・!」
アオイ「俺達を見る女子の目がまるで汚物を見るような目だからだ」
コウ「ははっ!熱い視線ありがとう!!」
アオイ「冷たい視線だ、馬鹿っ!」
「!!」
「・・・・・・・・・」
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