第2話[試験](脚本)
〇説明会場(モニター無し)
女は生徒の一人に向かって走った。
『!』
生徒は急いで魔装武器を装備し、女に向かって刃物を振った。
『なっ!!』
女は生徒の攻撃を瞬時に仰け反り避けた。
刃物が振られた後、身体を起こし、女は生徒の足に自分の足を引っ掛けた。
と思いきや
鈍い音が聞こえた。
『があああああ!!』
一人目の生徒は倒れた。
女はかかってこいと言わんばかりに立てた人差し指を前後に振った。
「なめやがって」
「生意気なんですけどー・・・」
その動作に生徒たちはキレ、一斉に襲いかかった。
「ガッ!」
「んぐっ!」
「ゴハッ!!」
女の動きは、なかなか見きれなかった。
生徒の大半が倒れていくのだけはわかった。
女の武器は拳や足だった。
アオイ「(筋肉増強型か!!)」
アオイ「(回復魔法を使うか?いや・・・)」
アオイ「(圧倒的に被害者が多すぎる)」
アオイ「(・・・援助が優先だ!)」
アオイ「(時間を稼げたら重症者を優先に魔法を使おう)」
俺は片手を前に突き出し、唱えた。
アオイ「ウォーターマシンガン!」
すると、魔法陣に似た青く丸い図形が俺の前に現れた。
ベニ「・・・!!」
ベニは双剣の魔装武器で女に斬りかかった。
ベニ「・・・くっ、当たらない!」
女は双剣を全て避けると、ベニの腕を掴み、
一人目の生徒と同じような体制でベニの足の骨を折った。
ベニ「あああああああ!!!!」
女は椅子を手に取ると、ブンブンブンとすごい勢いで、椅子を複雑に回した。
水の弾丸は弾かれ無力化された。
ボス「召喚した水を風で飛ばす・・・か・・・」
ボス「やるな小僧」
ボス「だが、君は確か・・・体力が長続きしないタイプだったな」
ボス「風と水二つはその魔装図形から出ているはず」
ボス「発想自体は良いが・・・」
ボス「無駄に体力を削るはずだ」
女は椅子を回転させながら少しずつ近づいてきた。
ボス「ウォーターマシンガンとか言ったか・・・」
ボス「その技には欠点がある」
ボス「敵が遠い位置にいればいるほど幅は広くなるが威力は弱まる」
ボス「逆に敵が近い位置にいればいるほど幅は狭くなるが威力は強まるだったな・・・」
俺は女の足元を狙った。
ボス「(気づいたか・・・)」
女は手に持っていた椅子を俺めがけて投げてきた。
アオイ「バリアシールド!」
一部が強化されたバリアが現れた。
ボス「体力の無駄使いだ・・・」
ボス「・・・なるほど」
コウ「・・・・・・!!」
コウが巨大な魔装銃で女を狙っていた。
コウ「・・・やったか?」
ボス「・・・こっちだ」
コウ「えっ嘘!?」
コウは腹を殴られた。
気づけば俺以外みんな倒れていた。
絶望的だった。
合格不合格以前に生き残れないと思った。
──その時、教室のドアが開いた。
セキ「おい女!テメェ途中で逃げやがって・・・!!」
アオイ「(・・・セキ!)」
セキ「・・・・・・・・・」
セキ「おい・・・」
セキ「ベニに何した?」
ボス「・・・ああ、君の妹か・・・・・・」
ボス「蹴りを入れた。多分、・・・いや」
ボス「確実に足の骨が折れているだろう」
ボス「折ったからな」
セキ「ぶっ倒す!!」
セキは大剣を出すと、本気で女に斬りかかった。
セキは女の拳や蹴りを避け、
女はセキの大剣をかわしたり、
大剣そのものを利用したりして拳や蹴りを当てようとしていた。
少しだけど、セキがまさっているようにも見える。
俺は二人の戦う姿に圧倒された。
『ううっ・・・』
俺は再び周りを見回した。
ほとんどの人は重症だった。
その中には放っといたら死にそうな者もいた。
アオイ「酷い出血だ!何で・・・? ・・・まさか」
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