1.6話 白音の記憶(脚本)
〇秘密基地の中枢
七星茜(ななほしあかね)「やっぱり...ここで休むのはちょっと辞めとこうかな...」
七星茜(ななほしあかね)「ここに居たらずっと頭痛するし...」
黒羽白音(くろはねしおん)(...これは?)
黒羽白音(くろはねしおん)「...この陰3階、休憩室がある...」
七星茜(ななほしあかね)「え?こんな機械だらけの部屋に、休憩室!?」
黒羽白音(くろはねしおん)「うん、なんか壁に貼られてた地図を擦って見たら...」
黒羽白音(くろはねしおん)「「休憩室」ていう場所があって...」
七星茜(ななほしあかね)「じゃあさ、もしその部屋行って 頭痛感じなくなったらそこで休もう?」
黒羽白音(くろはねしおん)「...分かった」
〇薄暗い廊下
七星茜(ななほしあかね)「...めちゃくちゃ暗いけど、 白音ちゃん場所わかる?」
黒羽白音(くろはねしおん)「うーん...あまり ──」
七星茜(ななほしあかね)「え、えぇっ...!?」
七星茜(ななほしあかね)「し、白音ちゃん、黒音の堕天使が目の前に...!」
黒羽白音(くろはねしおん)「そんな事は分かってる!」
黒羽白音(くろはねしおん)「茜は早く、堕天使らを魔法攻撃して!」
七星茜(ななほしあかね)「うん!分かった!」
七星茜(ななほしあかね)(と、とりあえず打撃!)
七星茜(ななほしあかね)(う、嘘...効かない...!?)
黒羽白音(くろはねしおん)「白夢侵食フォールン・リポーズ!」
黒羽白音(くろはねしおん)「はぁ...はぁ...、睡眠魔法でどうにかなったけど...」
黒羽白音(くろはねしおん)「ちょっと、茜さ」
七星茜(ななほしあかね)「は、はひ...!?」
黒羽白音(くろはねしおん)「団長ではないから言いにくいんだけどさ...」
黒羽白音(くろはねしおん)「...あのさ、魔法でって言ったよね?」
黒羽白音(くろはねしおん)「なんで今さっき、打撃したの?」
七星茜(ななほしあかね)「えと...私現状魔力なくて...それで...」
七星茜(ななほしあかね)「わ、私はただ...魔力が少ないから 打撃でやろうかな...的な」
黒羽白音(くろはねしおん)「...はぁ、そういうとこ苦手」
七星茜(ななほしあかね)「え...」
黒羽白音(くろはねしおん)「そうやって、嘘ついて逃げるとこ」
七星茜(ななほしあかね)「え...嘘なんか...」
黒羽白音(くろはねしおん)「......茜さ」
黒羽白音(くろはねしおん)「本当は、魔法......盗まれてるんでしょ?」
七星茜(ななほしあかね)「...っ?!」
黒羽白音(くろはねしおん)「最初からそんな状態だったならっ... 何で黙ってたの!」
七星茜(ななほしあかね)「そ、それは...」
黒羽白音(くろはねしおん)「...はあ、もういい」
黒羽白音(くろはねしおん)「少し休も。休憩室行こう」
七星茜(ななほしあかね)「.....わかった、よ」
黒羽白音(くろはねしおん)「...多分ここかな」
〇地下の部屋
七星茜(ななほしあかね)「......べ、ベッドルーム?」
黒羽白音(くろはねしおん)「茜、もう限界でしょ...?」
黒羽白音(くろはねしおん)「疲れてんだし、一時間でも仮眠しな」
黒羽白音(くろはねしおん)「私はずっと、ここを見張ってるからさ」
七星茜(ななほしあかね)「...分かった。仮眠するね」
〇地下の部屋
黒羽白音(くろはねしおん)「...」
黒羽白音(くろはねしおん)「...え?」
黒羽白音(くろはねしおん)(誰も居ないはずのに、 なぜノック...?)
「しーろーね!」
黒羽白音(くろはねしおん)「...もしかしたら...黒音?」
黒羽白音(くろはねしおん)「...今のうちに、”あいつ”を倒しておこう!!」
黒羽白音(くろはねしおん)「朧隠ヴォイドステップ!」
「...」
七星茜(ななほしあかね)(やっぱり、この状況で眠れるわけな...)
七星茜(ななほしあかね)「...あれ?白音ちゃんは?」
七星茜(ななほしあかね)「ていうかなんか扉の向こうから黒音の声が...」
七星茜(ななほしあかね)「...まさか...」
七星茜(ななほしあかね)「状況を確かめてみよう...」
〇薄暗い廊下
七星茜(ななほしあかね)「...暗くて何も見えない...」
七星茜(ななほしあかね)「白音ちゃんはどこ行ったの...?」
七星茜(ななほしあかね)「もし今さっきの私の嘘のせいで怒ってたら 今すぐ謝りたい...!」
〇オフィスの廊下
黒羽白音(くろはねしおん)「...は?」
黒羽黒音「ねえ、戦うのやめよう?」
黒羽黒音「茜とじゃなくて、私と一緒に行こう?」
黒羽黒音「せっかくさ、 私も修行服に着替えたとこだし...」
黒羽黒音「ねぇ?」
黒羽白音(くろはねしおん)「...冗談でも、それは無理」
黒羽白音(くろはねしおん)「一緒に行くくらいなら、あんたを倒す」
黒羽黒音「まあまあまあ、そんな物騒なこと言わないでほしいわ」
黒羽黒音「嘘つきと組むの、疲れるでしょ?」
黒羽黒音「私の方がマシだと思うけど?」
黒羽白音(くろはねしおん)「...茜は嘘つくことあるけど」
黒羽白音(くろはねしおん)「それでも、あんたよりはマシだよ」
黒羽黒音「ふーん、私と関わるのそんなに嫌なんだ」
黒羽黒音「なんなら、仲良くしてみない?」
黒羽白音(くろはねしおん)「...は?」
黒羽黒音「同じ中の存在同士でケンカしてるの、正直効率悪くない?」
黒羽黒音「私は、仲良くした方がマシだと思うけど」
黒羽白音(くろはねしおん)「...今更すぎない?それに...」
黒羽白音(くろはねしおん)「どれだけ仲良くしようとしても、あんたは嫌い」
黒羽白音(くろはねしおん)「あれのせいで... あんたのこと一生憎うようになったんだから」
黒羽黒音「あらあら、また厄介なの思い出しそうね」
黒羽黒音「でもね...、」
黒羽黒音「でもその記憶なら、私の魔法で消せるわ」
黒羽白音(くろはねしおん)「えっ...なにいって...」
黒羽黒音「忘却メモリア・デリート」
黒羽白音(くろはねしおん)「は、はあちょっと!?」
黒羽白音(くろはねしおん)「禁術防御陣スペル・バリア...」
黒羽黒音「効かないわ」
黒羽白音(くろはねしおん)「え?」
黒羽白音(くろはねしおん)「なにかが...消され...」
〇大樹の下
あれは...数年前の記憶?
幼白音「今日の私、学校で優勝賞もらったんだ!」
園児「へぇ、白音ちゃん〜凄いねえ!」
園児「やっぱり白音ちゃんは頭が良くて才能あるよ!だから優勝されるんだよ〜」
幼白音「そうかな〜?」
これは...私が10歳の頃の話?
...でもそうだった。
この後私は黒音の人格に変わるんだった。
この頃はまだ初期段階で...黒音の髪色が変わってない時期...
だからその見た目が同じ所為で...
園児「白音ちゃんもそうだし、碧ちゃんもすごくなかった?」
園児「そうそうそう!碧ちゃんのあの真面目な雰囲気本当凄いと思う!」
園児「ねえそうだよね?白音ちゃん?!」
黒音「全然すごくないと思うけど?」
園児「え...」
黒音「あんな真面目に過ごしてたら、いずれおかしくなるのは当然じゃない?」
園児「何言ってるの?白音ちゃん?」
黒音「私は正論を言ってるのだけど? 何?なにか不満なの?」
園児「い...いや...」
園児「ちょっと、一旦白音から離れよ? やっぱり関わっちゃいけないってゆう噂本当だよ!」
園児「...そうだね」
そうだった。トラウマ過ぎたから覚えてはないけれど...
無意識に黒音の人格に入れ替わった後
黒音は他人の悪口言ってて...
その悪口の所為で、私はいじめを受けるようになった。
いじめられる日々、そんな苦しみの中
段々と黒音を憎しみ始めたんだ。
〇オフィスの廊下
黒羽白音(くろはねしおん)「あれ...、記憶が...」
黒羽白音(くろはねしおん)「...」
黒羽黒音「始めまして。白音さん」
黒羽黒音「今、私のことはどう思う?」
黒羽白音(くろはねしおん)「うーん...」
黒羽白音(くろはねしおん)「...」
黒羽白音(くろはねしおん)「自分と...似てるやつ」
黒羽黒音「嫌いじゃない?」
黒羽白音(くろはねしおん)「嫌い、てゆうより始めましてかな。」
黒羽黒音「あらあら、”あれ”消した後にそのような態度をとるとは...」
黒羽黒音「面白いわね、”白音”さん」
黒羽白音(くろはねしおん)「ん?黒音さんが言ってた今さっきの”あれ”て何?」
黒羽黒音「ううん、あんまり考えないほうが良いわ」
黒羽白音(くろはねしおん)「う、うん。分かった。 考えないようにしとく」
黒羽黒音「ありがとう。白音さん」
黒羽黒音「さてこの後一緒に私と冒険したいんだけど...良いかしら?」
黒羽白音(くろはねしおん)「良いよ!」
黒羽黒音「あらあらありがとう。 じゃあまずはエレベーターで4階行こう」
黒羽白音(くろはねしおん)(...なんか、変な気がするけれど まあいっか。)
〇オフィスの廊下
七星茜(ななほしあかね)(こっちから...声音が聞こえたんだけど... まさか白音ちゃんだったり...)
七星茜(ななほしあかね)(って...誰もいない?)
七星茜(ななほしあかね)(それにさっきから... あんまり不穏な感じがしない)
七星茜(ななほしあかね)(気持ち悪いぐらいに...)
〇エレベーターの中
黒羽白音(くろはねしおん)「それにしても...なんでこんなに 電灯がついてないの?」
黒羽黒音「廃墟になったからじゃない?」
黒羽白音(くろはねしおん)「えっ...廃墟...」
黒羽黒音「いや、この地域全体が廃墟化してる... つまり滅亡的な...」
黒羽黒音「電灯がついてないのは、」
黒羽黒音「例えば、ある地域滅亡した時に 電気って復旧しなくなるじゃない?」
黒羽白音(くろはねしおん)「...確かに。もうその地域誰も居ないからね」
黒羽黒音「そういう事よ。この場所が電灯ついてないのは」
黒羽黒音「付いてるやつがあってもそれはだいたい飾りだったりするし」
黒羽黒音「うふふ、その時点で面白くて興味が持つわ」
黒羽白音(くろはねしおん)「...そうだね」
黒羽黒音「...扉が開いたわ」
〇施設の展望台
黒羽白音(くろはねしおん)「わぁ〜凄い、綺麗!」
黒羽黒音「もう、夕暮れなんて。時の流れは早いわね」
黒羽黒音「だってもう今午後5時よ?」
黒羽白音(くろはねしおん)「あんまり...今の時間が 夕方ていう違和感ない...」
黒羽黒音「そうね。私も同じ事思ってたわ」
黒羽黒音「さて、この「エンドレギオン」の 普通の2階で怪物倒さない?」
黒羽白音(くろはねしおん)「怪物...分かった」
黒羽白音(くろはねしおん)「私の実力黒音さんに見せてあげる!」
黒羽黒音「うふふ、楽しみにしてるわ」
黒羽黒音「さて、そろそろ向かいましょ! 2階の怪物さんのところに!」
〇実験ルーム
〇謎の部屋の扉
〇らせん階段
〇研究所の中枢
黒羽白音(くろはねしおん)「わ、わあ...い、意外とでかいな」
黒羽黒音「さあ、このロボットを倒してみなさい!」
黒羽白音(くろはねしおん)「分かった!」
〇研究所の中枢
怪物「......起動、停止。システム終了」
黒羽白音(くろはねしおん)「機械の敵なのに... うっすりと消え去った...」
黒羽黒音「面白いわね。この状況見る瞬間が!」
黒羽白音(くろはねしおん)「...そうかな?」
黒羽黒音「個人的な感想よ」
黒羽黒音「簡単に言ったら白音さんの実力が凄かった褒め言葉よ」
黒羽白音(くろはねしおん)「そうゆうこと? てっきり暗い事だと思ってたよ」
黒羽黒音「あらあら、まさかのこの私が 悪いことを言うなんて...冗談に過ぎないわ」
黒羽白音(くろはねしおん)「そうだね。黒音さんは優しい人だから そんな事言わないはず!」
〇古生物の研究室
「...」
七星茜(ななほしあかね)「一体、どこに居るつもり...?」
七星茜(ななほしあかね)「絶対この場所じゃないはず...」
七星茜(ななほしあかね)「やっぱり、謝りたいよ。 私が嘘ついた事で」
〇オフィスの廊下
七星茜(ななほしあかね)「...あれ?なんかエレベーターがある」
七星茜(ななほしあかね)(...もしかして、白音は4階にいる?)
〇施設の展望台
「...」
黒羽白音(くろはねしおん)「不思議だね。 ビルの電気はついてないのに...」
黒羽白音(くろはねしおん)「こんな綺麗に見えちゃうって。 まるで魔法みたい」
黒羽黒音「本当にそうね」
黒羽黒音「ねえねえ、星を眺めると気持ち良い気分になるわ」
黒羽白音(くろはねしおん)「星...」
〇宇宙空間
〇施設の展望台
黒羽白音(くろはねしおん)「凄い流れ星が見れるなんて...!」
黒羽黒音「ねえねえ、どうせなら屋外で星空眺めない? 帰りの合図の魔法が訪れるまでさ」
黒羽白音(くろはねしおん)「うん!そうしよ〜!」
〇SHIBUYA SKY
黒羽黒音「そうそう、この場所。 地図見れば屋外があるらしいて」
黒羽黒音「まさか、屋上の存在あるとは知らなかったわ」
黒羽白音(くろはねしおん)「き、きれ〜い!」
黒羽黒音「あらあら。そんなに美しいなんて」
黒羽黒音「まあ、私も同じよ。 すぐこの場所の角まで行きたいぐらい ──」
黒羽黒音「あ、ねえ!段差があるわ! そこから見たらもっと綺麗に見えるんじゃない?」
黒羽白音(くろはねしおん)「段差、本当だ...! 双眼鏡のためにあった段差なのかな?」
黒羽黒音「さあね」
黒羽黒音「まあ、そんな話より、星をずっと眺めましょ?」
黒羽白音(くろはねしおん)「...分かった。黒音さん!」
〇宇宙空間
〇SHIBUYA SKY
黒羽黒音「...さてと、そろそろ新しい”星”が生まれるころね」
黒羽白音(くろはねしおん)「...新しい星?」
黒羽黒音「... えぇ、それは ──」
── ガシッ
七星茜(ななほしあかね)「...ああ!白音ちゃん、やっと見つけた...」
七星茜(ななほしあかね)「って、え...、白音ちゃん何して...?」
〇宇宙空間
黒羽黒音「白音さん。貴方は騙され続けた結果 新しい星として生まれるのよ」
黒羽白音(くろはねしおん)「な、なにを言ってるの? 急に怖い事言わないで...」
黒羽黒音「貴方は本当に面白いわね。 私が見たかったのはその困った顔」
黒羽白音(くろはねしおん)「困った顔...?」
黒羽黒音「...言っとくけど、貴方は居場所がないわね」
黒羽黒音「近くに嘘つきなリーダーがいるメンバーと 人をずっと騙す悪い魔法少女がいるなんて」
黒羽黒音「この世界に居たらずっと退屈だと思わない?」
黒羽黒音「そんな、退屈な世界から...」
黒羽黒音「えいっ!」
黒羽白音(くろはねしおん)「え ──」
黒羽黒音「私は“完成”したいの。もう半分じゃなくて。」
黒羽黒音「さようなら。「黒羽白音」」
黒羽黒音「「黒羽」は、やっと自由になれるわ」
〇SHIBUYA SKY
七星茜(ななほしあかね)「う、うそっ白音ちゃ ──」
〇宇宙空間
黒羽白音(くろはねしおん)「あ、茜...」
黒羽白音(くろはねしおん)「── ごめ...」
〇SHIBUYA SKY
七星茜(ななほしあかね)「しろ...ね?」
七星茜(ななほしあかね)「は、早く白音ちゃんのところへ向かわなきゃ!」
七星茜(ななほしあかね)「...あ」
〇ビルの裏通り
〇SHIBUYA SKY
黒羽黒音「そういえば、常闇誘石て...」
黒羽黒音「元の相手がなんらかで居なくなったり 消えたりしたら...」
黒羽黒音「もう一つの人格も数秒後に消えるんだっけ」
黒羽黒音「私も、さようなら」
「...」
〇黒
導きの魔法「茜様を、セレノア魔法少女育成学園へと導きの魔法により移送します」


